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投稿日:2010年8月1日
泉質重視の健康ランド (松原天然温泉You・ゆ~(閉館しました))
湯けむり天使さん [入浴日: 2010年7月23日 / 5時間以内]
44.0点
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中央環状線沿い松原インターに近く、わかりやすい場所にあり、松原インターゴルフに隣接する。健康ランドとしての規模はさほど大きなものではない。ここも他の健康ランドと同様、手を変え品を変え客を引き寄せる趣向と料金設定がなされ、相対的低価格のスーパー銭湯との競争に勝ち残るための努力が伺われる。私は初めての利用だったので通常の大人の入場料金1800円を券売機で購入してカウンターに持参したところ、即座に会員登録を勧められそれに従ったが、金曜日は会員料金が1000円という特典があり、会員登録500円を支払っても1500円で済んだ。だから他の健康ランドと同様、通常の1800円の入場料で入場する人などほとんどいないのだろう。
さて浴場は、内湯と露天風呂に分かれ、露天エリアに天然温泉が注がれる。大きな浴槽が二つ用意され、高温と低温好みに応じて利用できる。これら大型の浴槽は塩化物泉が空気に触れ酸化し、おなじみの茶褐色に変色した湯である。
さらに露天エリアには「つぼ湯」と、「陶器の湯」という小振りの浴槽が用意されており、ここにも源泉が注がれている。浴槽が小さいために新湯投入率が大きな浴槽とは比較にならず、ここでは酸化前の若干鶯色がかった褐色薄濁りの新鮮な湯が堪能できる。この施設で温泉を堪能するには、「つぼ湯」もしくは「陶器の湯」が望ましい。湯が新鮮なのが一番である。
ここの温泉の浴感及び味覚は、羽曳野の「華の湯」に似ている。「華の湯」が赤褐色に濁ることがないのは鉄分の含有率の違いなのだろう。確かに塩化物泉特有の塩辛さはあるが、えぐ味の印象が強い。これも「華の湯」と同様である。
いずれにせよ、個性豊かな温泉を源泉かけ流しで提供しようという姿勢が好ましい。
健康ランドとスーパー銭の違いは、価格の違いによる温泉以外の付加価値だろう。館内設備としてここではシネマルームやリラックスルーム、それに漫画ルームなども備えている。個人的には、面白くもない演芸の類は御免蒙りたいが、寝転んで映画を見るのはすこぶる愉快で、漫画も悪くない。リラックスルームにはリクライニングシート一つ一つに贅沢にテレビが付属している。温泉以外の設備快適度は「あま湯ハウス」を凌駕すると思う。
半日程度、何も考えずにのんびりと骨休めしたい向きには健康ランドも悪くない選択だ。温泉目的のみならわざわざここに来て大枚をはたくくらいなら、同質の泉質の「華の湯」で充分、要は使い分けだろう。
私自身は時代に取り残されつつある健康ランドに哀しさと愛おしさを覚える。辛い浮世から逃避すべく、時折利用することと思う。3人が参考にしています
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