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昔のお湯を知っている者の間では以前から「あんな濁り方はしないよなぁ」という話をよくしていたので昨年のニュース報道をみた時も、行為自体よりも温泉ハップの効力の凄さに驚いた次第です。仲間内では、お湯を沸かすときに強力に撹拌して色を出しているんだろうと予測していたのです。さもなければ、さほど大きくもない湯船にあれだけとうとうと掛け流しているのにお湯があの濃さまで濁ることはないだろうと思っていたのです。
そして、事件になる直前のGW明けにたずねた際に、係りの方が
自慢げに「今年のGWは1日に千人も入浴されていかれました。」とおっしゃられていたのを聞いて、もうここに来る事もないだろうなと感じていました。一度いらした方にはお分かりかと思いますが、ここの共同風呂は湯船もそう大きくはなくせいぜい10人ほどが浸かる分にはのんびりできて満足感が得られるくらいの湯船です。GW中は湯船に20人、湯船の外に10人くらいの方が裸で交代で入浴し、外にも数十人の行列ができていたと係の方がおっしゃっておられました。ここまでくるとお盆ごろの遊園地のプール並みの込み具合かなぁと思います。とても本来の温泉の利用法とはかけ離れているし、お湯が汚れてしまっているのでそのまま寝床に就くには不快なためお風呂に入りなおすことになってしまうと感じていました。
そして、事件となり日本中に名前を知られるようになってどう変わっていくのかなと静観していましたが、その共同風呂が再開になって様子を見に行ってきました。
お湯がアッツイ。係の方にたずねると40度に沸かしているそうです。「お客様によっては熱いお湯を好まれる方もいらっしゃってご要望にお答えしてお湯をわかしています」とのことでした。事件のときの旧村長の釈明で「お客様にお湯が濁っていないとのご指摘のため、お客様のご要望にお答えするために・・・」の発言を思い出してぞっとしました。実際、何年も前から異様なほどここのお湯が熱いのはいわれていました。が、事件の際の教訓を生かして本来のお湯で勝負をしてくれるものと考えていましたが甘かったようです。
昔からの白骨のお湯はとてもぬるく、おなかの具合が悪い人にはきついくらいの湯温です。そのお湯に浸って鳥や河の音を楽しんだり山の景色を眺めながら長い時間ゆったりとつかりくつろいできたものでした。以前からの白骨ファンはそれを楽しみに遠くからやってきたのか?と思います。実際、近くの宿でもできるだけ加工しないでやっているところも見受けられます。だから私などは新緑の時期から、紅葉の時期の間、暑くてムシムシした日になると白骨をよく利用していました。
ニュース報道で散々たたかれ、県の調査が入ったとき温泉ハップの隠し場所を必死に隠そうとしている宿の実際の映像が全国に流され、旧村長の温泉の原点に立ち返ってという発言もあって、幾分かの期待もあって1年待ちましたが、もうあきらめました。
新規の客はつかめず、従来からの利用客から見捨てられ今後は
どうやっていこうというのか?がらがらの無料駐車場をみてふと思いました。
気分直しに近くの温泉場に入りなおしにいきましたが、先客も同じように白骨にいったががっかりして、入りなおしにきたと聞いてあぜんとさせられました。0人が参考にしています