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福島から長野へ転勤となって間もなく3年。福島在住時はここ横向温泉から姥湯へ連なる吾妻山系の温泉群に感化され、今でも温泉と言えば吾妻山系!とこのエリアをこよなく慕っていますが、このエリアで数少ない未入浴施設として3年間思いを馳せていたのがここ中の湯旅館でした。しかし今回、後輩の結婚式に付け込んで、念願叶いようやく訪問して来ました。
福島側からは土湯トンネルを出ると間もなくで国道を反れると未舗装の林道が旅館まで続きます。この未舗装道路の時点でもう何というか、嬉しくて泣きたくなります。
鄙び具合が完璧な旅館の佇まいといい、迎えてくれるお母さんの人柄といい、この上なく心を癒してくれる。入浴料の300円を払い軋む廊下を進み浴室に到着。浴槽は適温の浴槽とヒンヤリする浴槽に分かれており、浸かるとこの交互浴が堪らない。横向温泉特有の金気臭も健在で飲むと錆びた様な味が実に美味い。パイプからはドバドバとお湯が放流されており、何もかもが期待を裏切らない。ガラス戸から屋外へ出ると渓流沿いに露天風呂もあり、雪解け水が流れるの轟音に囲まれ野天気分も味わえる。
本当に来て良かったと心から思える。3年間この日を待ち焦がれていましたが、その高いハードルは簡単にクリアしてしまう程のポテンシャルでした。1人が参考にしています