カランからはローション温泉が・・・　　　　　　　　　　　　　　
愛媛県今治市・旧玉川町の鈍川温泉の宿です。急な出張があり平日一泊素泊まり利用しました。
それなりの山奥に立地してますが、今治市街からは比較的アクセスも良く隠れた温泉地といった感じで、愛媛国体も終わった直後で温泉地は大変静かな佇まいでした。
写真で見るよりもかなり年季のある建物で、想像以上に壁が薄く、たまたま隣の老夫婦がうるさかったのもあり、少し気にはなりましたが、内装はリフォームされている部分が多く特段不便さはありません。テレビが少し小さいのと、wi-fiが無い事くらいでしょうか。
夜遅いチェックインでしたがわざわざ出迎えていただきました。駐車場はかなり狭いです。従業員の方の接客は終始良好でした。

さて、温泉ですが、入浴時間が少し短く夜10時で札止めなのが残念。朝は6-9時まで入浴可能。男性側は写真のような浴槽一つだけで露天は無く、女性側は泡風呂らしいですが、入れ替えはありません。元々許容人数も少ないので混雑する事はほとんどないと思います。1時間三セット入浴しましたが終始貸し切り状態でした。
玉川鉱泉利用、加温・循環・消毒ありの明記でしたが、実際のところ消毒臭は舐めても全く関知せず、吸い込み口があり形状からしても循環ではありますが、ph9.7の強アルカリ泉はメタケイ酸の恩恵を受けて極上のローション湯に仕上がってました。
特筆すべきなのは、カランからも源泉が出ます。そのツルヌル度の高さは浴槽のそれよりもさらに高くシャンプーが濯げているのかわからないくらいツルツルします。皮脂由来が懸念される都会のアルカリ泉とは根本的に違う感じ。ここまでツルヌル感が高いのは、和歌山アイリスパーク、神奈川葉山の某廃業した手作り温泉以来でした。
施設の老朽化はどうしても気になりますが、鈍川温泉は県内でも奥道後温泉に匹敵する良泉だと思います。また利用してみようと思います。