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葛にある三軒の温泉宿はどこも素敵なお湯と景観をもっているので、同伴する人によって宿を使い分けているのですがすが、一人でのんびり湯に浸かる時は『高瀬館』になってしまいます。もともとお湯が使い切れなくて他の温泉地まで配湯している温泉場だけあって内湯、露天の湯船に贅沢なほどお湯が注がれていて、内湯は温度差のある二つの浴槽にたっぷりとお湯が流れ込み、黒と白の湯の花が浮かぶ混浴露天(女性用の露天もあるので、ほとんどの女性はそちらを使われています)ではいたるところからお湯が流れ落ちてきます。カランのお湯も源泉の冷まし湯がでます。
露天風呂の高温のお湯にじっと我慢して浸かり、近くの山々の景観を眺めながら岩場に腰掛けて3千メートル級のアルプスから吹き降ろしてくる涼しい(冷たい)風で火照りを冷まし、もう一度お湯に浸かる。こういった楽しみ方ができるのでいつも長居してしまいます。夏場は湯温が高すぎてゆっくり浸かることができないこともありますが、先週訪れた時には山から吹き降ろす風がだいぶ冷たくなり、かなりいい感じで露天風呂も楽しめました。特に降雪の時期は楽しみな温泉です。
また、葛温泉までの道路や道端には野生のニホンザルの群が日向ぼっこをしている様がかなりの高確率で見られるし、行き交うダンプが少なくなる時間にはまれにニホンかもしかにも出会えるのが、ここにやってくる楽しみのひとつです。
地元の方にもファンが多く、立ち寄り可な温泉宿です。翌日まで温泉の匂いが取れません。3人が参考にしています