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この前の週末に、女性2人で泊まりました。旧館1階の露天風呂付きのお部屋です。
私はこの宿は2回目で、元気のない友人に癒しを施したくてこの宿に連れて行きました。
ハッキリ言うと、旅館のアメニティや管理状態は悪く(ガラス戸にはヒビが入ったりしています)、お食事も、怒るほどまずくはないですが、美味しいとはお世辞にも言えません。
それでも、なぜか疲れた人間を癒す、あふれるような優しい滋味がこの宿には溢れています。
それは、開放的なお部屋の、縁側(外にも出られる)からぼうっと外を見たときの、雑木林の豊かさや遠くまで見晴らせる山々の風貌だったり、旧館の部屋の古めかしく懐かしい造りだったり、そして何と言っても、長い年月多くの人々の肌を癒してきた素晴らしい温泉の濃さ・匂いだったりするのです。
元気いっぱいで、小綺麗な旅館に慣れた方々には不向きだと思います。けれど、都会の喧噪に疲れて、ただ木々と触れあい、湯に溶けたい、と思う方々にはお勧めします。また、宿からは歩いてポーラ美術館にも行けるので、本当にのんびりと過ごすにはぴったりです。2人が参考にしています