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投稿日:2010年11月17日
内牧温泉郷の夏目漱石「二百十日」起稿の宿 (ホテル山王閣)
ごんごんさん [入浴日: 2010年11月5日 / 2時間以内]
33.0点
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33.0点
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22.0点
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夏目漱石ゆかりの温泉宿ということで、以前から気になっていたのですが、宿泊予約サイトのクチコミを読むと、ちょっと「・・・」な感じでしたので、なかなか伺う機会がありませんでした。
今回伺ってみて、玄関を見ただけでクチコミに書かれていたことの意味がすぐに判りました。
建物の規模がそこそこ大きいので、なかなかリニューアルに踏み切れず、内装に手を加えることも出来ないまま、ここまで来てしまった…、という雰囲気が見て取れました。
「夏目漱石ゆかり」というのが、このホテルのすべてなんだと思います。
お風呂は男女別の内湯と混浴の露天風呂という構成。
女湯内湯は芒硝泉とアルカリ性単純泉のブレンド、露天風呂はアルカリ性単純泉でいずれも掛け流しです。どちらも癖のないお湯で、すこしヌルヌルとしているほかは、析出物や床の変色もなく、入りやすいお湯でした。
内湯の壁には漱石とは関係ないであろう「チロリアン風」のタイル風景画の装飾がありました(画像)。
混浴露天風呂は、余裕で男女別に出来るほどだだっ広く、そのせいで湯温がかなり下がっていて湯口付近にいないと寒いぐらいでした。そして上を見上げると、どう見ても客室から丸見え。平日で泊まり客も少ないだろうということで、夫婦で貸切状態で利用させて頂きましたが、それでも気分的に余り落ち着けなかったです。
館内には漱石記念館があったり、お庭には漱石の銅像があるらしいのですが、それらを建てるお金で、まず露天風呂を男女別に改装した方がこの旅館にとって良かったのではないかと思いました。
丁寧な接客をしてくださったフロントの男性に、「いいお湯でした。ありがとうございました。」とご挨拶した後、夕暮れに浮かぶ「いらっしゃいませ!ようこそ文豪の宿へ」と書かれた大きな看板をしばし見上げてから宿を後にしました。5人が参考にしています
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