冬になると「温泉」は良いのですが、歩き回るのはおっくうで「銭湯」への訪問は激減します。
そんな中、久しぶりに新規立ち寄りの銭湯。
南千住駅から３分、路地奥にあるので建物の全貌は見えませんが、宮造りの立派なものです。
中は折り上げ格子天井、番台式で、優しい感じの奥様が座っておられました。

浴室で、まず目に付くのは、男女にまたがってドーンと描かれた富士のペンキ絵。
2015.6.7の日付と、◯に「み」のサインが小さく書かれていることから、日本唯一の女性絵師、田中みずき氏の作品と分かります。
故早川氏の波の表現のような豪快な筆致とは、また異なりますが、特に富士頂上付近の写実的な描写など見事としか言いようがありません。

浴室は意外に小さく、カラン２０、立ちシャワー３、シャンプーの備え無しです。
浴槽が大きいのが特徴で、深湯、浅湯をつないだ一槽ですが、普通の銭湯の倍くらいの広さです。
温度は４０度付近と入りやすい。

駅に近く、レトロでも清潔で、なんとなく優しい印象を受けた銭湯でオススメ出来ます。