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線路沿いに山を上がっていく県道37号線を橿原側から走っていきますと、右折指示の看板が出ています。細い道を1kmほど進んだところにある旅館です。入り口がどこか分かりにくかったですが、入っていきますと雰囲気のよい玄関先です。おかみさんの勧めに従い、しばし庭を散策した後お風呂を頂きます。玄関からお城にあるような急階段を下りていきますと浴室になります。
脱衣所は籠だけですので、貴重品は自己管理を徹底しましょう。浴室はシンプルに湯船が1つ。ガラス越しに庭を見ながらの入浴になります。アメニティーはクローバーというブランドの「アロエと海藻」シリーズ2点セットです。泉質は含二酸化炭素-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉で、12.7℃、7.85L/min、2.77g/kgです。特筆ものとしては遊離二酸化炭素が1320mg/kgと高濃度な点です。微金気臭のする茶褐色の湯で、浴感はそれほど感じるものではありませんが、浴槽湯温40℃程度の割にはしっかり温まります。湯口は上からと底部に1つずつありまして、底部からの湯は焼き焼きでした。側面下部に湯の回収口がありまして、加温のための循環がなされているようですが、オーバーフローもかなり多く、絶えず新湯が入ってくる環境でした。塩素臭は分かりませんでした。
40分ほどの時間指定がされていますが、ゆっくり湯につかるだけですから十分に楽しむことができます。素朴な湯宿で、おかみさんのお話も楽しく、いい時間を過ごすことができました。湯の力に人の魅力も加わったいい宿だと思います。1人が参考にしています