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屋久島の名峰、モッチョム岳を望む尾之間区に建つ、ログハウス風の共同浴場。尾之間(おのあいだ)温泉はおよそ350年ほど昔、鉄砲で撃たれた大鹿が傷を癒すのを猟師が見て、発見されたと伝わっています。土曜日の午前中、利用してみました。
入浴料200円は、玄関を入って左側の受付で。趣のある館内。廊下を真っ直ぐ奥に進むと、右側に男女別の大浴場があります。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室は、入って階段を下りた低い所にあり、天井が高い造りです。右側に、3人分のシャワー付カランがある洗い場。共同浴場なので、石鹸等のアメニティはありません。手前に、かけ湯槽らしきものがありますが、溜まっていたのは水でした。
左側に、14人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名:尾之間2号)が、源泉かけ流しにされています。源泉48.9℃を、43℃強位で供給。PH9.6で、肌がツルツルする浴感です。口に含むと、塩化物臭と硫化水素臭が混じったような匂い。底に玉石が敷き詰められ、足裏に心地よい。女湯との境の壁には、モッチョム岳やシュロの木といった屋久島の自然と、棒踊りや十五夜の綱打ち等の文化が描かれています。離島というのに、週末だからか地元の方と観光客も訪れ、なかなかの賑わいでした。
ちなみに、分析書は3枚掲示されています。尾之間1号は足湯に、また尾之間3号はシャワーに使われていると、受付の女性が教えてくれました。
主な成分: ナトリウムイオン49.4mg、カルシウムイオン1.5mg、アルミニウムイオン0.2mg、フッ化物イオン1.6mg、塩化物イオン6.0mg、水酸化物イオン0.7mg、硫化水素イオン1.4mg、チオ硫酸イオン0.8mg、硫酸イオン24.9mg、炭酸水素イオン12.2mg、炭酸イオン36.0mg、メタホウ酸イオン0.8mg、メタケイ酸72.6mg、成分総計209.4mg48人が参考にしています