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またまたETCでコバやん、大阪から参加のしのみーと行ってきました。電話予約の際に、女将から「雪次第では4駆にチェーンでないと難しいので、前日に電話をして下さい。無理な場合、津南駅まで迎えにいくので」と言われ、少々不安でしたが前日確認したところ「大丈夫です」との答え。FF車スタッドレスで行きました。R405号は基本的に除雪され、坂道のコーナーには常に散水されている(というか水量が多く浅瀬を走る感じ)のでさほど緊張感はありません。但し両脇は高い雪の壁なので狭い部分やカーブでは注意が必要です。宿へは国道から右折し、曲がりくねったきつく細い坂を下りきり、中津川にかかる猿飛橋を渡ると今度は上り坂。チェックイン開始の15時少し過ぎに着きました。想像以上に高いところにあり、山肌にへばりつくように建っていて眼下には先ほどの国道が見下ろせます。建物の前には除雪用のパワーショベルと乗用車が一台あり、駐車場は一段高い所に別にありました。除雪もされていない急坂をチャレンジしましたが登れずにあきらめました。チェックインして女将に告げると「安全な所に移動しますのでキーを預けてください」との事。部屋は2階の角部屋で3方が窓で明るく窓は二重ガラスで障子もあるので防寒もバッチリです。建替えて10年程度なので清潔なのもありがたいです。橡餅を食べ浴衣に着替え温泉へ。先ずは女将に「景色が良いので明るいうちに」と薦められた玄関の隣の隣にある小さいほうの湯に入りました。家族風呂といった広さです。なるほど無色透明の湯に浸かりながら雪景色を眺めるは気持ちの良いもの。「建物の下を経由して引湯しているので少しぬるめ」とのことですが眺めを楽しむにはかえって良い温度です。ふと私の愛車を見ると女将が玄関の前にあった乗用車と入れ替えてショベルカーの横に移動させていました。「安全な所」とは玄関の前でした。続いて「めいそうの湯」と名づけられた洞窟風呂へ。宿の裏山側にあり、本棟とは繋がっているものの別の建物です。入るとすでにコバやんとしにみーがまったりとしておりました。かまぼこ状の屋根に数箇所の窓、奥には岩をくり抜いたままの結構広い空間があり何故か灯篭もあります。岩場から自噴しているという湯は、思ったよりぬるいと思ったら厳寒期は加温しているそうで、湯口からの温度は熱くなったりぬるくなったりします。湯口にはコップがあり飲泉したところほとんど無味無臭という感じでした。こちらの湯船は5~6人でも余裕のある結構広めとなっております。決して熱くはないのですが、じっとしているとじんわり汗が溢れます。宿自体が人里離れておりしかも建物の裏側にある湯なので本当に静かで瞑想できそうです。夕食は18時から1階の部屋で出されました。テーブルの上には小鉢が7つ並べられておりあけびの芽の和え物やこごみ、天然きくらげ等女将から説明を受けました。続いて山葡萄ジュース、岩魚の塩焼き、そして名物の熊鍋(ツキノワグマ)と続きます。他に宿泊客がいる気配はありません。しのみーが聞いたところ「主人がのん兵衛なもんで会合に出てしまい(!!)娘と2人きりなので・・・」今夜は一組なのだそうな。こんなところも家族経営の宿らしさです。熊肉は想像以上に癖が無く美味しかったです。料理は更に続き「鹿肉のけんちん汁」が出てきました。味噌仕立てかと思ったらすまし汁で、鹿肉は大きめの切り身が4~5枚。こちらも癖無く美味ですが、この時点でかなり満腹になってしまいました。ご飯は、おひつに入った白飯ではなくなんと鰻丼でした。なめこの味噌汁も美味しかったですが、もう限界でけんちん汁と味噌汁は少々残し、鰻丼も自分でおにぎりにして持ち帰りました。仕上げはデザートでいちごが5つヨーグルトが添えられ〆となります。料理は手作りでどれも美味しくボリュームもたっぷりです。
雪は明け方には止んでいて、苗場方面の山々が徐々に明るくなってきました。朝風呂に入り8時から朝食。夕食と同じ場所ですが障子が取り払われ雪景色を見ながらの食事です。メニューは鮭の塩焼きや山芋、茄子の炒め物などで朝食も美味しかったです。部屋に戻りチェックアウト前の最後のひとっ風呂を浴びて10時となりました。朝方はすっぽりと雪に覆われていた私の車はいつの間にか雪を払ってもらっていました。結局ご主人の姿は見ないまま女将に写真を撮ってもらい宿を後にしました。雪の積もった坂を下り、国道への上り坂へ。凍結防止の為、水がガンガン流れていますがカーブを大回りしようとしたところ凍結部分に乗り上げてしまい、またもやスリップしてしまいました。貸切状態での宿泊だったこともあり、思う存分、冬の秘境の宿を楽しむことが出来ました。9人が参考にしています