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秘湯の一軒宿とはよく言ったもので、その道中の険しさは尋常ではありません。殆ど手付かずという点では姥湯も比較になりません。山頂の駐車場(とは言っても単なる路肩)まで、すれ違いがほぼ困難な、未舗装有り、絶壁有りの林道を30分程駆け上がり、駐車場から宿まで未舗装の急坂を15分程徒歩で下ります。当然ですが、宿に着く頃には膝がプルプルと悲鳴を上げ、湯船には崩れ落ちるように浸かりました。
吾妻山麓の絶壁を見上げながらの湯浴みは、やはり文句のつけようがありません。湯船の際には轟音とともに雪解け水と化した渓流が流れ、この上ない野趣も堪能できます。しかし1100年前にここを発見した先人の方々。心から尊敬します。(と、思いつつ迫り来る帰路の憂鬱もちらちらと…)
帰りの駐車場までの上り坂は想像以上の絶句モノでした。3回休憩しました。(←ちょっと多いかも。明らかに運動不足です)
秘湯ブームに乗って軽い気持ちで来ると、そのギャップに悩まされるでしょう。簡単には辿り着けない事こそ秘湯たる所以です。1人が参考にしています