-
数年ぶりに佐野川温泉に立寄りました。東名高速道路の富士インターチェンジを下りて、車で1時間程走り、山梨県内に入って割とすぐの場所にある一軒宿です。旅館の建物は比較的最近建て替えられたようでまだ新しく、秘湯という感じではありません。まず脱衣所に入った瞬間、はっきりとした硫黄臭を感じ取ることができました。男女別の浴室には、内湯に複数の洗い場と2つに仕切られた浴槽があり、各々10名以上は入浴可能な比較的大きなものです。一方には31℃の源泉をそのまま掛け流しており、もう一方は加温掛け流しです。以前に立寄った時には、加温浴槽の方は濁り湯となっていましたが、今回はどちらも無色透明でした。但し、やはり硫黄臭は非加熱浴槽の方が強く感じられました。ガラス張りで採光も良く、明るい感じの浴室ですが、すぐ脇にはこちらも広い岩造りの露天風呂もあり、やはり2つに仕切られています。当然、片方が非加熱でもう一方が加熱浴槽ですが、当日は外気温が2℃程度しかなかったため、加温浴槽の方でも湯筒のすぐ下でないと寒くて入っていられませんでした。非加熱源泉が湧き出る湯筒からは、ときおりゴボッゴボッと音を立ててガスと共にお湯が溢れていました。飲泉してみると、その香りよりはマイルドで比較的飲みやすい味でした。ここは貴重な温めの硫黄泉が湧く名湯だと思いますが、やはり訪れる時期が少々悪かったみたいです。次は是非真夏に立寄ってみたいと思います。
16人が参考にしています