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最終更新日:2024年01月16日

山鹿温泉立ち寄り湯&日帰り温泉10選!熊本の名湯を地元九州温泉ライターが厳選 熊本

山鹿温泉(読み方:やまがおんせん)は、熊本県北の平野部にある名湯。湯量は全国トップ10に入り、“山鹿千軒たらいなし”と唄われる程。また、“乙女の柔肌”とも称される柔らかな泉質であり、お湯の良さにも定評があります。

今回は地元九州の温泉ライターの私が実際に入浴した中から、山鹿温泉の旅館やホテルの立ち寄り湯・日帰り入浴施設・家族風呂の3パターンに分類し、合計10施設を厳選してご紹介。ぜひ、湯めぐりの参考にして下さいね!

山鹿温泉とは? まずはカンタン解説

山鹿温泉は約800年の歴史を持つ古湯。手負いの鹿が湯浴みをして傷を癒している姿を見て温泉が発見されたといわれています。

江戸時代からの参勤交代道である「豊前街道」沿いを中心に昭和レトロな温泉街を形成していますが、温泉施設は市内各所に点在。観光地的な要素と生活に根付いた地域密着型温泉の要素を併せ持った温泉地と言えるでしょう。

さくら湯
 「さくら湯」は山鹿温泉のランドマーク的存在の共同浴場

また、“山鹿千軒たらいなし”と唄われるほどの湯量を持ち、泉温が概ね30度台~50度弱と適温なため、加水することなく源泉を贅沢にかけ流し可能な点が魅力です。
※“山鹿千軒たらいなし”とは、洗濯を「たらい」を使わず掛け流しの湯で洗っていたという意味。
あし湯
 温泉街中心部にある「あし湯」

泉質は、主にアルカリ性単純温泉」。シルキータッチな肌触りが特徴で、古から“乙女の柔肌”と称されるほど。pHは9以上とアルカリ性が高い上、温泉に含まれる重曹成分のため、余分な皮脂を落とすクレンジング系の美肌湯として知られています。

山鹿温泉の旅館・ホテルの立ち寄り湯3選

 山鹿温泉では10数軒の温泉宿泊施設がありますが、その大多数の宿で立ち寄り湯が可能。しかも、ほとんどの宿で源泉かけ流し温泉を楽しめます。
ここでは、お湯自慢の旅館・ホテルの立ち寄り湯を3施設厳選してご紹介します。

新青山荘

「新青山荘」(しんせいざんそう)は。九州を縦断する国道3号線沿いにあるビジネスホテル。九州7県の選び抜かれた温泉をめぐる「九州八十八湯めぐり」(九州温泉道)の選定施設にも選ばれ、泉質自慢の宿でもあります。
新青山荘
その最大の魅力が、温泉そのもの。37.5度の自家源泉を所有し、加水・加温・消毒一切無しの源泉を惜しげもなくかけ流しています。

ローションの様なトロトロ感を感じる温泉で、新鮮な温泉ならではの非炭酸系の泡付きもある程! フレッシュな源泉かけ流し温泉にこだわる方におすすめの温泉です。
 ※冬場は温度調節のため、加温源泉を一部投入する場合が有ります。
 
■日帰り入浴時間:13時~17時
※入浴時間は変更になる場合が有るので、事前に電話確認が望ましいです。

ビジネス湯宿 湶

 「ビジネス湯宿 湶(いずみ)」は、山鹿市中心部の住宅街にひっそりとあるビジネスホテル。一般的にはあまり有名で無いですが、一部の温泉通に絶賛される泉質自慢の宿です。
ビジネス湯宿 湶
大浴場には、加温して適温に調節された大きめの浴槽と非加熱源泉100%かけ流しの小浴槽(上写真)があります。

36.3度の自家源泉が滔々とかけ流され、小浴槽では湯船の中で34~35度程のぬる湯。シルキータッチな肌触りに加え、ゆで卵の様な甘い硫黄の香りが漂い、ゆったりとした気分で湯浴みを満喫できます。
特にぬる湯好き・温泉の鮮度重視の方におすすめの温泉です。
 
■日帰り入浴時間:18時~23時

富士ホテル

「富士ホテル」は温泉街中心部に位置し、山鹿温泉を代表する湯宿の一つ。ビル建築の大型ホテルですが、泉質の良さにも定評。5階展望浴場では、山鹿の街並みを眺めながら豪快な湯浴みを楽しめます。
富士ホテル
泉温がやや低いので加温していますが、惜しげもなく自家源泉を投入。湯船の縁から均一にお湯が溢れる姿が印象的です。また、飲泉場も浴室内に設置。新鮮な源泉である証であり、山鹿の名湯を存分に楽しめます。
特に、大ホテルで泉質の良い温泉をお探しの方におすすめです。
 
■日帰り入浴時間:12時~21時(要問合せ)

山鹿温泉の日帰り入浴施設4選

山鹿温泉では、設備充実の温浴施設・昭和の雰囲気たっぷりの公衆浴場・地元の人に愛される共同浴場、など多彩な日帰り入浴施設があります。
さらに注目すべきは、山鹿温泉のすべての日帰り入浴施設で源泉かけ流し温泉がある点。

今回は、日帰り温泉を4施設厳選してご紹介します!

ならのさこ温泉いやしの湯

 「ならのさこ温泉いやしの湯」は、関連会社内の社員福利厚生施設として誕生した温泉。その後、利用する社員から体の調子が良くなったとの声が多く出て、一般客にも開放されるようになりました。
ならのさこ温泉いやしの湯
引用:https://www.naranosako.com/naranosako_shisetsu.html
泉質名は「アルカリ性単純弱放射能温泉」。47度という理想的な温度の自家源泉を所有し、内湯・歩行湯・寝湯・露天風呂、とすべての浴槽で源泉100%かけ流しを実現。湯船ごとの微妙な温度差も加水加温無しで調整し、最上の状態で温泉を提供しています。
 
特に注目すべきは、天然温泉を利用した「ラドン温泉ミスト室」。室温は40~50度。源泉を冷ました30度弱の足湯まで設置されています。
室温は低めですが、湿度が高いせいか玉の様に汗が噴出。また放射能泉は喉からの吸引により最も効果を発揮すると言われ、花粉症、喘息に有効とされています。
温泉の泉質にこだわる方だけでなく、サウナファンにもおすすめしたい施設です。
 
■日帰り入浴時間:10時~24時

温泉の郷 山鹿どんぐり村

 「温泉の郷 山鹿どんぐり村」は、山鹿市街地を少し離れた丘の上にある日帰り入浴施設。周囲は豊かな緑に囲まれ、のんびりとした雰囲気に包まれています。
温泉の郷 山鹿どんぐり村
泉質名は「アルカリ性単純弱放射能温泉」。源泉100%かけ流しの内湯・露天風呂のほか、ドライサウナと水風呂も設置されています。山鹿温泉中心部の施設と異なり、広々とした露天風呂があるのも魅力です。
 
また、別棟にはペット専用浴室があるのも特徴。露天風呂好きの方やペット愛好家の方におすすめです。
 
■日帰り入浴時間:10時~翌朝7時30分(木曜定休)

千代湯

 「千代湯」は、山鹿市街地にある公衆浴場的存在の施設。温度差を付けた源泉かけ流しの湯船・電気風呂・露天風呂・ドライサウナ・水風呂など、お風呂のバリエーション豊富。
設備充実の割に入浴料大人300円と格安なせいか、地元の人を中心に多くの入浴客で賑わっています。
千代湯
泉質名は「アルカリ性単純弱放射能温泉」。湯船の中の温度は適温~やや熱めに調整され、ぬる湯が多い山鹿温泉では珍しい存在。熱めの浴槽やサウナでは、スカッと汗が流せます。
気軽に源泉かけ流しの温泉を楽しみたい方におすすめです。
 
■日帰り入浴時間:10時~24時

幸徳温泉

 「幸徳温泉」は、山鹿温泉街から車で5~10分ほど南側にある一軒宿風の温泉施設。24時間営業である点が特徴で、いつでも気軽に利用できます。
幸徳温泉
温泉は、内湯・露天風呂共に源泉かけ流しで提供。内湯は32度・38度・42度の三つの浴槽があり、温冷交代浴を推奨。32度や38度の浴槽では体温に近く、副交感神経を刺激。心が安らぎ、ゆったりとした気分で入浴を楽しめます。
施設はやや古びていますが、温冷交代浴がお好きな方におすすめです。
※温冷交代浴とは、温かいお湯と冷たい水を交互に浴びる入浴法。アスリートなどが導入し、近年注目を集めています。

 ■日帰り入浴時間:24時間

山鹿温泉の家族風呂3選

 コロナ禍以降、ここ数年は特に注目を集める家族風呂。山鹿市は“家族風呂発祥の地”とも噂され、昭和の時代から低料金で楽しめる家族風呂が数多く点在します。
 山鹿温泉は湯量が豊富なため、どの家族風呂を利用しても源泉かけ流しは当たり前。中には入浴利用ごとに、湯船のお湯を全て入れ替えるこだわりの施設もある程です。
 
今回は、お湯自慢の家族風呂専門施設を3湯ご紹介します。

家族湯 山伏

「家族湯 山伏」は、2002年オープンの家族風呂専門施設。すべての家族風呂に内湯と露天風呂が配備されている点が魅力です。
※女性のみ大浴場があります。
 
ここでの最大の特徴が、約48度と28度の2つの源泉を所有し、温冷交代浴が可能な点。いずれも沸かさず・薄めず・消毒せずの源泉100%かけ流しで提供されています。
家族湯 山伏
写真右側が源泉温度48度の浴槽。左側が28度の浴槽

2つの浴槽の温度差を利用して血管の収縮をはかることで、交感神経と副交感神経がスムーズに働き、疲労回復などに効果が期待できます。冷たい浴槽も28度なので、通常の水風呂よりは入りやすい点にも注目。
温冷交代浴がお好きな方におすすめの家族風呂です。
※28度の低温泉浴槽が無い部屋もあります。部屋を選ぶ際に確認しましょう。
 
■日帰り入浴時間:11時~翌1時

露天湯 椛

 「露天湯 椛(もみじ)」は、山鹿温泉でも特に人気の高い家族風呂の一つ。部屋ごとに趣向を凝らしたユーモア溢れる湯船が自慢で、ファミリーやカップルなど幅広い層に支持されています。
露天湯 椛
「石」と呼ばれる和風風呂

温泉は源泉かけ流しだけでなく、客利用の度に毎回すべて入替。約50度という理想的な源泉温度と豊富な湯量があってこそ可能です。お湯の鮮度にこだわる温泉ファンにも納得の施設でしょう。
ファミリーやカップル、温泉ファンなど幅広い人におすすめ出来る施設です。
 
■日帰り入浴時間:
平日 11時~23時最終受付(木曜定休)
土日祝日 10時~23時最終受付

熊入温泉センター 家族湯

 熊入温泉は約700年の歴史を持つ古湯。山鹿温泉から徒歩圏内なので、山鹿温泉の一部として紹介されることが多いです。有名なのは、この地の共同浴場的な存在の「熊入温泉センター」。しかし、隣接して家族湯が別にあることはあまり知られていません。
熊入温泉センター 家族湯
今時の設備充実の家族湯とは異なりますが、昭和の香り漂うノスタルジックな存在。泉温がやや低いので加温してかけ流ししていますが、ヌルヌルとした柔らかな肌触りと甘い硫黄の香りに癒されます。
低料金で貸切風呂を楽しみたい方におすすめです。
 
■日帰り入浴時間:10時~22時30分

冬の祭典「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」

また毎年2月の金曜・土曜日の夜には、和傘や竹・ろうそくなどを用いた和情緒たっぷりのライトアップイベント「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」が開催されます。こちらの時期に山鹿温泉を訪れてみるのもおすすめです。
「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」は温泉街を彩る和ライトアップ!見所を徹底紹介【熊本】
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権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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