最終更新日:2024年01月12日
「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」は温泉街を彩る和ライトアップ!見所を徹底紹介【熊本】 熊本
山鹿温泉(熊本県山鹿市)は、九州を代表する名湯のひとつ。毎年2月の金土曜日限定で、「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」(やまがとうろうろまん・ひゃっかひゃくさい)が開催されます。和傘や竹、ろうそくなどを用いて、和情緒たっぷりのライトアップが無料で楽しめます。
2024年は、2月2~3日・9~10日・16~17日・23~24日、の合計8日間開催。今回は地元九州在住の筆者が、その見所を徹底紹介。併せて、その他イベントや立ち寄り湯も併せてご紹介します。
2024年は、2月2~3日・9~10日・16~17日・23~24日、の合計8日間開催。今回は地元九州在住の筆者が、その見所を徹底紹介。併せて、その他イベントや立ち寄り湯も併せてご紹介します。
「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」とは
熊本県北部の平野部に位置する山鹿温泉。古くから和傘の一大産地として知られ、かつては宿場町としても栄えていました。
「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」は、当時の風景を蘇らせる賑やかな祭り開催できないか、と地元の人々・観光協会・自治体などが協力して創り上げられたイベントです。
※以下、「百華百彩」と略します。
※当記事のライトアップ画像は、2023年及び2019年に開催されたイベントのものです。
百華百彩は、和傘や竹・ろうそくなどを用い、極めてシンプルなライトアップです。
ライトアップの舞台は「豊前街道」。豊前街道は江戸時代から参勤交代道として知られ、今なお当時の面影が残っています。イベントは、その豊前街道の一部(湯の端公園からNTT前まで)を交通規制して会場としています。
竹は輪切り状に切られ、その中にろうそくが設置。夕方の五時半頃から、地元の方々やボランティアの人達によって、すべて手作業で火が灯されます。
ちなみに竹のオブジェは、山鹿の地域の人々が自らの手で制作したもの。とにかく全てが手作り感満載で、デジタルの世の中で生きる現代人には、きっと心までほっこりと温まるライトアップに違いありません。
※和傘は電球でライトアップされます。
「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」の見所
金剛乗寺
「金剛乗寺」は、百華百彩の中でも特に人気の高いエリア。境内に無数に和傘と竹のオブジェが散りばめられており、当イベントの魅力が余すことなく凝縮されています。
多くの観光客がカメラやスマホを持って撮影しているので、周りに人には注意して楽しんで下さいね。
※金剛乗寺では通常の撮影は出来ますが、三脚・一脚・脚立ともに使用禁止です。
八千代座付近
豊前街道から八千代座方面へ入る曲がり角には、色とりどりな和傘がライトアップされています。当イベントの中でも特にカラフルでSNS映えするスポットであり、多くの若者で賑わうエリアです。
八千代座の隣にもあるライトアップにも注目。和傘の他に竹のオブジェも加わり、思わず写真をパチリと撮りたくなる美しさです!
※通常の撮影は可能ですが、三脚は使用禁止です。
豊前街道
また、百華百彩のメインストリートである豊前街道沿いにも、多くのフォトスポットがあります。お気に入りの場所で、パシャリと写真撮影しましょう!
※通常の撮影は可能ですが、三脚は使用禁止です。
フラッシュを使わないで人物を撮影すると、シルエット風になります。
足湯付近にあるオブジェ
竹のオブジェの中に隠れたくまモン。ぜひ探してみて下さいね!
その他のイベントは?
八千代座
八千代座は、1910年に旦那衆と呼ばれる山鹿の実業家たちによって建てられた芝居小屋。国の重要文化財に指定された名建築で、山鹿温泉を象徴する存在のひとつです。
八千代座は、館内も見学可能(有料)。圧倒的な文化財建築は、100年前にタイムスリップしたかのような優美な世界へと引き込まれます。
また八千代座では、百華百彩の期間に「山鹿風情物語」というイベントが同時開催。山鹿の伝統芸能の粋を集めた「山鹿太鼓」と「山鹿灯籠踊り」が共演。軽快な笛の音色と壮大な太鼓のリズムに乗って、山鹿灯籠踊りを鑑賞できます。
山鹿風情物語の様子。画像提供:山鹿温泉観光協会
なお、2024年2月16日と17日は、山鹿風情物語の開催はありません。
山鹿灯籠民芸館
また、「山鹿灯籠民芸館」は八千代座から徒歩3~4分程の場所にあり、併せて巡ってみるのもおすすめ。2002年に国の登録有形文化財に登録された名建築です。
国指定伝統的工芸品「山鹿灯籠」。和紙とのりだけで作られる山鹿灯籠は、和紙工芸の極致とも評されるほど。山鹿灯籠民芸館では、山鹿灯籠の名作の数々が展示されています。
山鹿灯籠まつり
山鹿では、夏の「山鹿灯籠まつり」も見逃せないイベント。
期間は、例年8月15日~8月16日です。
期間は、例年8月15日~8月16日です。
画像提供:山鹿温泉観光協会
中でも圧巻は、よへほ節の調べに合わせ、頭上に山鹿灯籠を載せた女性たちが優雅に舞い踊る「千人灯籠踊り」。熊本のみならず、九州屈指の夏の風物詩のひとつと言えるでしょう。
名湯「山鹿温泉」で立ち寄り湯しよう!
山鹿温泉は、温泉湧出量が日本トップ10に入るといわれる名湯です。
泉質は、主に「アルカリ性単純温泉」。“乙女の柔肌”と称されるほどの滑らかな肌触りが特徴で、余分な皮脂を落とすクレンジング系美肌湯を楽しめます。
さくら湯。画像提供:山鹿温泉観光協会
日帰り入浴施設だけでなく、多くの旅館が立ち寄り湯も受け付けており、選択肢は実に豊富。
中でも「さくら湯」は、江戸時代に細川藩の御前湯として造られた著名な共同浴場。百華百彩の会場内にあり、イベントで冷えた体を癒すのにピッタリでしょう。
湯の端公園 あし湯
また、さくら湯の北側真向かいには、「湯の端公園 あし湯」があります。あし湯とはいえ、源泉がドバドバとかけ流され、山鹿温泉がいかに温泉に恵まれているかを実感。無料で誰でも利用できます。
■「さくら湯」日帰り入浴時間:6時~24時
「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」の基本情報
開催地:熊本県山鹿市
※八千代座、豊前街道、金剛乗寺、山鹿灯籠民芸館、あし湯、さくら湯、温泉プラザ山鹿、などがイベント会場
アクセス:
【車】 九州自動車道 菊水ICから車で15分
【バス】 九州新幹線JR新玉名駅から九州産交バス乗車、山鹿バスセンター下車(約50分)
開催期間:2024年2月の毎週金・土曜日(2月2日、3日、9日、10日、16日、17日、23日、24日)
灯りの点灯時間:19時~22時(点灯開始は17時30分頃から)
問い合せ先:0968-43-2952(山鹿温泉観光協会)※9時~18時まで
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