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最終更新日:2023年07月24日

かつての藤塚にもう一度にぎわいを!温泉とサウナと美食の「アクアイグニス仙台」体験レポート 宮城

お洒落で都会的なイメージの複合温泉リゾート施設「アクアイグニス」。

関西空港や吉川美南(埼玉県)に続いて仙台市若林区に2022年4月にオープンした「アクアイグニス仙台」は、日帰り温泉の「藤塚の湯」、マルシェ リアン、和食「笠庵」、イタリアン「グリーチネ」、ベーカリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」、スイーツの「コンフィチュール アッシュ」と「ル ショコラ ドゥ アッシュ」、そしてカフェ「猿田彦珈琲」と話題のお店が勢ぞろい!

この「アクアイグニス仙台」の魅力を探りにお出かけしてきました。

ここに「アクアイグニス仙台」ができた理由(わけ)



およそ3万平米の土地に点在する日帰り温泉、レストラン、マルシェ…。一人でもカップルやファミリーでも行き来しながら半日以上ゆっくり楽しめる仙台市東部沿岸部のスポット、それが「アクアイグニス仙台」です

もともと3.11東日本大震災前には、ここには「藤塚」という地区がありました。あの日津波で被災して、一度は何もかもなくなってしまった跡地に、再び賑わいを取り戻そうと新たな事業の一環として計画されたのがこちらの施設なのです。

お洒落な日帰り温泉、有名シェフのレストラン、それらが気軽に体験できる場所ですが、決してそれだけではなく、復興の一つの象徴を目指すという強い意気込みを感じる場所でもあります。


そんな「アクアイグニス仙台」の中核を担うのが日帰り温泉施設「藤塚の湯」。ここにも「藤塚」の名を残していこうという気持ちが現れています。


受付は2階。とにかくどちらを向いても、非常に洗練されたデザインだと思います。



白を基調としたカラーリングと、シンプルなピクトグラムの案内がまた洒落ています。


バスタオルと館内着をレンタルし、名入りのフェイスタオルを購入しました。受付ではクレンジングや化粧水も販売していますが、こちらは持参したので大丈夫。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープは浴室に備え付けがあります。

レンタルバスタオルはしっかりと厚手でふわっふわでした。館内着は動きやすい作務衣タイプでサラリとした肌触りです。


受付で受け取ったQRコードをかざして入館します。このQRコードは利用が一回限りですが、せっかく「アクアイグニス仙台」に来たのですから、敷地内の美味しいレストランや気になるショップを利用したりして、一日のうちで「藤塚の湯」を出たり入ったりしたい時もありますよね。そういう時は再入館時にフロントにお伝えください。新しいQRコードを発行してもらえます。

つまり、「藤塚の湯」でお風呂に入って、レストランで食事をして、また「藤塚の湯」に戻ってのんびり休憩してもOKということ。施設利用中なら再入館料は掛かりません


お風呂に行く途中でライブラリーカフェを通過します。ここがまたお洒落でいい雰囲気!お風呂上りはここでまったりしたいです。


というわけで、暖簾を潜ってお風呂へ。暖簾にも「藤塚」をイメージした藤の花が!

温泉とサウナが楽しめる「藤塚の湯」

美肌の湯は名取川の恵み



浴室もシンプルでかっこいい。


お風呂に入る前にまずは体を洗って…と思ったら、シャンプーやボディーソープがとてもいい香り。


こちらは三重県のアクアイグニスでも使われている辻󠄀口茶園の製品で、なんとシリコン、石油由来合成界面活性剤、合成香料などを使用しないこだわりのアメニティ。スパイシーかつハーバルな香りにうっとりしちゃいます。買って帰ろうかしら。


お湯は少しとろみを感じる美肌湯で、泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉。角質を落とすクレンジング作用があるとともに、しっとりと保湿して体を温めてくれます。


露天風呂もあります。残念ながら景色は見えないのですが、風がかすかに潮の香りを運んできます。後で屋上に上がればわかりますが、あの方向に海があるのです。


「藤塚の湯」の源泉は、地下1,000メートルで湧出しています。

突然ですが、「アクアイグニス仙台」のすぐ近くを流れる名取川の流域は、「仙台せり」と呼ばれる美味しい芹(せり)が特産品。この芹を育てる名取川の伏流水が地熱で温められたものが、「藤塚の湯」の源とも言われています。

食と温泉を提供してくれるのですから、まさにこの土地の大地の恵みのようなお湯なのです。

「藤塚の湯」は本格的なサウナも人気!



「藤塚の湯」には85度前後の本格的なドライサウナが、男湯女湯ともに備え付けられています。入口にビートバンタイプのサウナマットがあるので、それを持って入ります。

新しい施設なのでとにかくサウナ室も綺麗。すぐにじわじわ~っと汗が湧いてきます。一番上の段に陣取ったせいか、設定温度以上に熱さを感じました。


水風呂は20度前後。初心者でも利用しやすい温度です。

そしてこの水風呂に使われているのは地下水で、こちらもとろみを感じるいい水だと評判が高い。


水風呂の後はととのい椅子へ。露天風呂の両サイドに海の方向を向いて並ぶととのい椅子。海風を受けてじっくりととのえそうですよ。


ところで女湯の脱衣所にドライヤーだけでなくコテ(カールアイロン)が設置されていたのには驚きました。脱衣所内のパウダースペースが2ヵ所に分かれているのは女湯だけです。

女湯と男湯の違いは?



私が体験したのは女湯のみですが、男湯との違いについても簡単に紹介しますね。脱衣所は女性用が白を基調としたカラーリングであるのに対し、男性用はウッディな茶系。パウダースペースは1ヵ所のみです。


お風呂やサウナのデザインは、左右が対象であるだけで基本的には男女ともに同じ。サウナや水風呂の温度設定も変わりません。


湯上りにくつろぎたいライブラリーカフェ



お風呂に向かう時に通ったお洒落スペースがライブラリーカフェです。自由に読める蔵書はおよそ500冊。アクアイグニスとコラボしたシェフによる料理本など、食に関する本が多いのもこちらの特徴です。

その他、童話や絵本、写真集などがあり、湯あがりのひとときをのんびりと過ごせますよ。


デトックスウォーターも用意されています。


もこもこっとしたソファーは座り心地も抜群。ソフトクリームか小籠包みたいな形が可愛い。


このカフェではコーヒー、ソフトドリンク、アルコールと、アイスやおつまみも楽しめます。そうそう、サウナにオロポありのPOPがありました。サウナ後にはやっぱりオロポですよね!
く~っ美味しい。

ランチは笠原シェフのレストラン「笠庵」で




「アクアイグニス仙台」にレストランが2軒あります。今回はその一つ、「藤塚の湯」と同じ棟にある「笠庵」賛否両論 仙台店へ行ってみました。

「笠庵」賛否両論は三重県のアクアイグニスにもある笠原将弘シェフのお店で、東京恵比寿の賛否両論 本店は予約の取れない人気店として知られています。ここ「アクアイグニス仙台」では、そんな人気店の味をかなーり気軽に味わえちゃうのです。オススメですよ。


中でも人気があるのは、3,500円の「笠庵おまかせご膳」。旬の食材を利用した八寸、主菜、魚または肉料理、蒸し物、食事、甘味とお手頃なコース料理が食べられます。


食材は地元産中心で、味わいは品よく、しかも端々に驚きが隠されています。「笠原流カステラ玉子」はふわふわで甘いけど甘いだけじゃない。「仙台産湯葉とアスパラガスの出汁ジュレかけ」はクリーミィ。料理は魚料理・肉料理のいずれかを選べます。今回はお肉はチキン南蛮でしたので、迷った末、魚料理を選んだのですが、「気仙沼産鰹のたたき」の美味しいこと!自家製土佐酢との相性がバツグン。デザートは豆乳の杏仁豆腐でした。

お料理の内容は月ごとに変わるそうです。これはリピートしたくなりますね。


また「真鯛の鯛茶漬け」1,600円はお値段以上のハイパフォーマンス。


笠原流の特製ごまだれで、そのまま一切れ食べて鯛そのものを味わった後は、お茶漬けにしてサラサラと。うーん、美味しい!

温浴施設で高クオリティな食事が食べられるのが、アクアイグニスの特徴の一つ。気軽に、でもぜひ期待して食べにお出かけください。

ここならではのお買い物も楽しめる「アクアイグニス仙台」

地元の人もお買い物に来る「マルシェ リアン」



食事の後はお買い物をしに「マルシェ リアン」へ。リアンとはフランス語で"絆"の意味。地元との絆を大切に、宮城県産の野菜、加工品を中心にいろいろな製品を扱っています。お土産もそろいますよ。

アクアイグニス仙台オリジナル日本酒も発見。地元・藤塚のひとめぼれを使用し、お隣・名取市の蔵元 佐々木酒造店が醸したお酒で、純米酒・大吟醸の2種あります。ラベルも可愛らしい。


辻󠄀口シェフのベーカリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」



もう一ヵ所立ち寄ったのは、辻󠄀口博啓シェフのベーカリー。そういえば「藤塚の湯」のアメニティも辻󠄀口茶園でした。


どれも美味しそうで迷っちゃう。さんざん迷った末に購入したのは、一番人気の「仙台牛カレーパン」と三番人気の「マリアージュ・ドゥ・フランス」。

「仙台牛カレーパン」は中に入っているスパイシーなカレーの美味しさはもちろんのこと、パンがもっちりしていて食べると止まりません。「マリアージュ・ドゥ・フランス」もほどよい甘みにサクサクの生地。

今回は紹介しきれませんでしたが、このほかに日髙良実シェフのイタリアン「グリーチネ」、カフェ「猿田彦珈琲」、辻󠄀口博啓シェフのスイーツショップの「コンフィチュール アッシュ」と「ル ショコラ ドゥ アッシュ」もあります。

こんな風に温泉だけじゃなく、食事もお買い物も楽しいのが、「アクアイグニス仙台」なんですね。

もっと知りたい「アクアイグニス仙台」

「アクアイグニス仙台」の温泉「藤塚の湯」は、源泉温度42~43度とそのまま入るならちょうどよい温度なのですが、汲み上げて浴槽まで届ける間にどうしても30度ほどまで温度が下がってしまいます。

それを適温まで温めているのは化石燃料を使ったボイラーではなく、実は大地の地熱を利用しています。さらには温め終わったお風呂のお湯に残された熱も回収し、再利用する徹底ぶり。

まさにここはエコロジーとSDGs(持続可能な開発目標)の最先端をいく施設なのです。


最後に藤塚の湯がある棟の屋上へ登ってみましょう。ここは入館料無しで登ることのできる密かな人気スポットです。


周辺一帯が見渡せます。少し遠いですが海も見えます。
この場所がこれからもっともっと賑わっていきますように!心からそんな風に願わずにはいられません。


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この記事を書いたライター
泉 よしか
泉 よしか

女子目線温泉ライター。温泉ソムリエマスター。女性を甘やかしてくれる豪華な温泉も好きですが、お湯の他にはなんにもない温泉も好きです。

温泉ソムリエマスター,温泉観光実践士,サウナスパ健康アドバイザー,銭湯検定4級

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