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作成日:2023年06月12日

熱湯(あつゆ)好きにおすすめ!熱い温泉10選【全国版】 全国

皆さんは熱湯(あつゆ)と温湯(ぬるゆ)、どちらがお好みでしょうか?
筆者はどちらも好きですが、“眠気をスッキリさせたい!”など心身をシャキッと引き締めたい時は、熱湯を選びます。

今回は、浴槽の中で概ね42~3度以上ある熱い温泉を、日本各地(東北~関東周辺~北陸~近畿~中国~九州)から幅広くご紹介。単に熱さを競うのではなく、温泉マイスターの資格を持つ筆者が、源泉かけ流しと泉質の良さにこだわって厳選。また、熱湯(熱い温泉)に入る際の注意点も併せてご紹介します。

東日本の熱湯(熱い温泉)おすすめ

蔦温泉(青森県十和田市)

蔦(つた)温泉は、約1000年の歴史を持つ一軒宿。周囲はブナの原生林に囲まれ、宿周囲にある「蔦七沼」は紅葉の名所としても有名。温泉だけでなく、森林浴も同時に楽しめる自然豊かな地です。

温泉は、男女入替制の「久安の湯」(上写真)・男女別浴室の「泉響の湯」・「貸切風呂」があり、その全てが浴槽の底から源泉が自然湧出する足元湧出温泉。泉質は、硫酸塩が主体の複雑な塩類泉です。(源泉によって泉質名が若干異なる)

 露天風呂は有りませんが、いずれも木の温もりたっぷりの内湯は温泉情緒たっぷり。ほぼ無色透明無味無臭ですが、サラリした肌触りの熱めの湯はフレッシュそのもの! まるで身も心も浄化してくれるかのごとく、至福の湯浴みを満喫できます!

住所:青森県十和田市奥瀬字蔦野湯1
電話番号:0176-74-2311
日帰り入浴時間:10時~15時(14時30分受付終了)
アクセス:
【車】東北自動車道 十和田ICから車で約1時間10分
【バス】JR青森駅から十和田湖・奥入瀬渓流行きバスに乗車(乗車時間約2時間)。蔦温泉バス停下車後すぐ。

「蔦温泉」の施設情報

作並温泉 作並ホテル(宮城県仙台市)

作並(さくなみ)温泉は、古くから仙台の奥座敷と知られる名湯。数軒の大型ホテルや旅館が点在しますが、温泉地一帯は天然の広葉樹林に囲まれ、春の新緑や秋の紅葉の美しさも魅力の地です。

中でも「作並ホテル」は長期休業していましたが、2020年に日帰り入浴が復活しました。
(宿泊は2023年6月現在不可)
 
泉質名は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。入った途端は、熱さと同時に泉質特有のピリッとした刺激を感じますが、しばらく浸かると不思議と心地良さへと変貌。浴後の肌のスベスベ・しっとり感も特筆すべき点。教科書の様な正統派の硫酸塩泉(芒硝泉)を楽しめます。
 
住所:宮城県仙台市青葉区作並字長原3-2
電話番号:022-395-2341
日帰り入浴時間:11時~17時(最終受付16時)
アクセス:
【車】東北自動車道 仙台宮城ICから車で約30分
【電車】JR作並駅からタクシーで約5分
 
「作並温泉 作並ホテル」の施設情報

喜連川早乙女温泉(栃木県さくら市)

喜連川早乙女(きつれがわそうとめ)温泉は、関東屈指の濃厚温泉。周囲は一見温泉とは関係無さそうな長閑な地ですが、「こんな平野で硫黄なんて!」と温泉ファンに愛され続ける隠れた名湯なのです。
 
 浴室は、大きな湯船が男女別に各1つずつあるだけ。泉質名は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。緑や白濁と変化するにごり湯です。また香りが特徴的で、硫化水素臭に加えてガソリンの様なアブラ臭(油臭)が混ざった濃厚湯です。

また熱さもさることながら、保温効果に優れた食塩成分を多量に含むため、体力を消耗しやすい泉質。長湯は避け、短時間入浴を数回に分けた方がベターでしょう。
 
住所:栃木県さくら市早乙女2114
電話番号:028-686-4126
日帰り入浴時間:10時~20時(最終入場19時)
アクセス:
【車】東北自動車道 宇都宮ICから車で約45分
【バス】JR氏家駅から東野バス喜連川温泉方面・馬頭小川方面行きで約10分。「谷中入口」下車、徒歩10分
※JR氏家駅から温泉専用無料送迎バス有り(要問合せ)
 
「喜連川温泉早乙女温泉」の施設情報

湯宿温泉 湯本館(群馬県みなかみ町)

 湯宿(ゆじゅく)温泉は、関東と越後を結ぶ三国街道の宿場町として栄えた地。小さな温泉街には4つの共同浴場が点在し、今でも古き良き湯治場風情が残されています。
 
中でも「湯本館」は、円形湯船の混浴温泉が名物の宿。泉質名は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉。自然湧出の自家源泉がそのままかけ流され、ピリッと刺激を感じる熱めの湯。しかし、浸かり続けるうちに刺激は徐々に収まり、シャキッと爽快さを感じる良泉です。
 
しかし、どうしても熱すぎると感じた場合は無理をせず、他の入浴客に断ってから加水して温度を下げましょう。
 
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉甲2381
電話番号:0278-64-0011
日帰り入浴時間:11時~18時
アクセス:
【車】関越自動車道 月夜野ICから車で約20分
【電車】JR上毛高原駅から関越交通バス 猿ヶ京線に乗車(乗車時間約20分)。湯宿温泉バス停下車後、徒歩約1分

「湯宿温泉 湯本館」の施設情報

野沢温泉 滝の湯(長野県野沢温泉村)

野沢温泉は、“熱い温泉”の代名詞的存在の温泉地。スキーリゾートとしても大変有名ですが、外湯(共同浴場)である「大湯」付近を中心に活気溢れる温泉街を形成。古き良き日本を彷彿させる温泉街風情も大変魅力的です。
 
 温泉街には、寸志で入浴できる共同浴場が13ヶ所点在。中でも「滝の湯」はエメラルドグリーン色になることが多い温泉で、泉質重視の温泉ファンに人気の共同浴場です。
 
泉質名は、単純硫黄温泉。概ね45度以上とかなり熱めですが、血行促進効果に優れ、浴後は長時間温もりと肌の潤いがキープされる硫酸塩泉系統の良泉といえるでしょう。
 
住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8217
電話番号:電話無し
日帰り入浴時間:5時~20時(4~11月)、6時~21時(12~3月)
アクセス:
【車】上信越自動車道 豊田飯山ICから車で約25分
【バス】JR飯山駅から野沢温泉ライナーに乗車(乗車時間約30分)。野沢温泉(中央ターミナル)バス停下車後、徒歩約10分
 
「野沢温泉 滝の湯」の基本情報

西日本の熱湯(熱い温泉)おすすめ

山代温泉 古総湯(石川県加賀市)

 加賀温泉郷にある山代温泉は開湯1300年、北陸地方屈指の規模を持つ温泉地のひとつ。温泉街は、総湯である「古総湯」を中心に旅館や商店が立ち並び、“湯の曲輪(ゆのがわ)”という歴史的街並みを形成しています。
※北陸地方では、共同浴場のことを「総湯」と呼びます。
 
 
「古総湯」は、2010年に明治時代の総湯を復元した共同浴場。泉質名は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。この地方では貴重な源泉かけ流し温泉を実現しています。
※衛生管理のため、塩素等の薬剤を使用しています。
 
シャワーの類は無く、お湯をすくってかけ湯した後に湯船に浸かる古風なスタイル。44~5度ほどはあろうかという熱湯ですが、温度と温泉成分に慣れると次第に爽快な気分に! レトロ空間の中で名湯を存分に楽しめます。
 
住所:石川県加賀市山代温泉18-128
電話番号:0761-77-0144
日帰り入浴時間:6時~22時 ※毎月第4水曜日の6時~12時は定休
アクセス:
【車】北陸自動車道 加賀ICもしくは片山津ICから約15分
【バス】金沢駅西口バス停から「加賀ゆのさと特急(温泉特急線)」に乗車後、山代温泉バス停下車(乗車時間約1時間)
 
「山代温泉 古総湯」の施設情報

湯の峰温泉 つぼ湯(和歌山県田辺市)

 湯の峰温泉は、紀伊半島の山間部に位置する関西屈指の古湯。中でも貸切風呂の「つぼ湯」は、入浴できる世界遺産として世界唯一の存在。しかも湯船の底から温泉が自然湧出する足元湧出温泉でもあります。
 
 
泉質名は、含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。1日に7回お湯の色が変わるとも言われる摩訶不思議なお湯で、強い硫黄の香りと滑らかな肌触りが特徴の泉質です。
 
湯船に浸かると足元から地熱が伝わってきて、ワイルドが湯浴みを体感できます。しかし激熱の時もあるので、熱すぎると感じたら無理をせずに加水して温度調整しましょう。
 
住所: 和歌山県田辺市本宮町湯峰110
電話番号: 0735-42-0074
日帰り入浴時間:6時~21時
アクセス:
【車】紀勢自動車道 上富田ICより約1時間 ※温泉街入口(下流側)に無料駐車場有り
【バス】(大阪方面から)JR紀伊田辺駅から龍神バスに乗車(乗車時間約110分)。湯の峰温泉バス停下車後、徒歩約1分
【バス】(名古屋方面から)JR新宮駅から奈良交通もしくは熊野交通バスに乗車(乗車時間約70分)。湯の峰温泉バス停下車後、徒歩約1分
 
「湯の峰温泉 つぼ湯」の施設情報

東郷温泉 寿湯(鳥取県湯梨浜町)

 東郷温泉は、東郷湖の南岸に湧出する温泉。昭和初期には鳥取県内第2位の集客力を誇る温泉地でしたが、現在は昭和の名残たっぷりの風情が印象に残る地です。

 
「寿湯」は、山陰本線 JR松崎駅前の住宅街に佇む共同浴場。鄙びた風情が熱烈な温泉ファンに人気で、“路地裏の隠し湯”とか“究極の秘湯”などと呼ばれています。
 
泉質名は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。食塩泉と芒硝泉の双方の特徴を併せ持つ泉質で、とにかくよく温まり、肌が潤う良泉です。しかし激熱の場合が多いので、熱過ぎると感じたら、他の入浴に断ってから加水しましょう。
※ぬるくし過ぎるのはマナー違反ですので、ご注意ください。
 
住所:鳥取県東伯郡湯梨浜町旭404
電話番号:0858-32-0039
日帰り入浴時間:8時~19時30分
アクセス:
【車】山陰自動車道 はわいICから車で約10分
【電車】JR松崎駅から徒歩約5分
 
「東郷温泉 寿湯」の施設情報

博多温泉 元祖元湯(福岡県福岡市)

 博多温泉は、福岡市の住宅街にひっそり佇む温泉地。1967年に井戸をボーリング中に偶然湧き出した温泉です。いわゆる温泉街情緒は有りませんが、現在はホテルと日帰り入浴施設がそれぞれ1軒ずつ営業しています。
 
 
「博多温泉 元祖元湯」は、博多温泉発祥の地である日帰り入浴施設。外観は普通の民家にしか見えませんが、約49度の源泉を一滴も加水せず、100%かけ流しを実現しています。
 
泉質名は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。湯船の中で44~47度程ある激熱湯を短時間入浴で出たり入ったりを繰り返すのが、ここでの入浴スタイル。ちょっと浸かっただけでサウナの様に大量発汗するので、心身をシャキッと引き締めたい方には、特におすすめの温泉です。
 
住所:福岡県福岡市南区横手3丁目6-18
電話番号:092-591-6713
営業時間:13時~18時
アクセス:
【車】福岡都市高速環状線 野多目出口から車で約7分
【電車】西鉄天神大牟田線 井尻駅から徒歩約13分
 
「博多温泉 元祖元湯」の施設情報

鶴丸温泉(鹿児島県湧水町)

鹿児島県北西部にある吉松温泉郷から宮崎県側の京町温泉にかけては、日本屈指のモール泉密集地帯のひとつ。吉松温泉郷では温泉街を形成していないものの、日帰り入浴施設が街中に点在。どの施設を利用しても源泉かけ流しの温泉を楽しめる穴場的存在です。
※モール泉とは、植物由来の有機物を含んだ温泉。ヒノキの様な清々しい香りが特徴。
 
鶴丸温泉は、吉松温泉郷を代表する旅館・日帰り入浴施設。泉質名は、ナトリウム-炭酸水素塩泉。アメリカンコーヒーの様な色の黒湯、清々しいモールのアロマ、そして重曹成分による滑らかな肌触りが魅力の泉質です。

 
60度を超す源泉温度のため、内湯では加水有りかけ流し。露天風呂(上写真)は、湯量を敢えて絞ることにより非加水かけ流しを実現(湯船の中で概ね45度強)。さらにはクールダウン用の水風呂まで設置。
泉質の良さだけでなく、適温の内湯から露天では温冷交代浴まで楽しめる点が魅力です。

 住所:鹿児島県姶良郡湧水町鶴丸622-5
電話番号:0995-75-2858
日帰り入浴時間:6時~21時
アクセス:
【車】九州自動車道 えびのICから車で約10分
【電車】JR鶴丸駅から徒歩数十秒。
 
「鶴丸温泉」の施設情報

熱湯(熱い温泉)に入る際の注意点

 
以上、熱い温泉を全国各地から10ヶ所ご紹介させて頂きました。
  
 
熱湯(あつゆ)は単に体を温めるだけでなく、交感神経を刺激して心身をリフレッシュする効果が期待できます。

しかし、お風呂の温度が42度以上である場合は、血管の収縮による一時的な血圧の上昇が起き、循環器系の臓器に負担がかかるようになります。浴槽内での事故死は交通事故の2倍以上というデータもあり、大変注意したいポイントです。
 
そこで注意したい点は、以下の通りです。

まずお風呂に入る前は、コップ1~2杯程度の水分補給をしましょう。発汗によって血液粘度が高まり、血がドロドロの状態になることを防ぐためです。
 
温泉に入るときは最初に湯船などから桶にお湯をすくって、掛け湯をしましょう。体の汚れを落とすだけでなく、温度や泉質を肌に馴染ませるためです。いきなりドボーンとお風呂に浸かる行為は、絶対に控えてください。
 
温度差がある複数の浴槽が設置されている場合は、最初にぬるめ(体温に近い温度)の浴槽に浸かりましょう。その後、熱い浴槽に入浴した方が身体への負担が減ります。

また熱い浴槽しかない場合は、短時間入浴と休憩を繰り返す「分割浴」がおすすめ。心拍数を急上昇させずに血流量を増やすことができるので、長時間入浴に比べて体に負担が少ないです。
 
また、入浴後の水分補給も非常に重要。1回の入浴で平均800mlの水分が失われると言われ、湯上りは水分補給と休憩することにより体力を回復させましょう。
 
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権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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