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平湯の施設は白濁湯のひらゆの森、黄色透明色のアルプス街道に続く3件目ですが、ここのお湯は青緑透明色?といった感じです。入浴が進むに連れ、本当に平湯の奥深さを感じます。
内湯は合掌造りの浴舎で木の風合いが心を芯から落ち着かせる。やはり木組みの湯船は和風旅館にとっては必須だろう。施工が難しい上にメンテナンスも手間が掛かるが、コンクリートやタイル製のそれとは心地良さが格段に違う。露天に出ると内湯を囲むようにL型状の大きな露天風呂が構える。しかも方々より湯樋が連ね爆音と共にお湯が滝のように流れ落ちている。湯樋の配置も良く計画されており、湯樋が密集している箇所ほど近辺の湯温が高い。どんより青緑に濁るお湯は鉄を多く含んでいる為なのか、周囲の岩が黄土色に激しく変色している。
ここは規模の大きい施設にありがちな大味な旅館ではない。内湯、露天とも決して抜かりは無く、宿泊しても総じて満足度は高そう。5人が参考にしています