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今まで散々苦労をかけてきた自分を育ててくれた母の還暦祝いということで、この趣旨を伝えてホテルに予約を取りました。
高速道路を使って長い時間かけてホテルにやってきたのですが、いきなりたくさんのことに驚かされてしまいました。
まず、本館ではなく古い紅葉館に泊まることが、ついてから知らされたからです。
私たちはインターネット予約のメールをみると紅葉館のことは特に触れられていなかったこともあって、こちらも本館に泊まるものだと思い込んでいたのです。
通された紅葉館での部屋は掃除が行き届いてるとは言えず、無造作に置かれた扇風機はホコリまみれでした。
ウチには喘息持ちの次女がいます。この時点でかなり印象を悪くしてしまいました。
押入れやバスも微妙に壊れたまま何年も放置されているような状態です。
気を取り直してフロントに「還暦祝いのハッピ」を貸してもらえるようお願いに行ったところ、本館(たぶん)に電話1本だけかけて、かなりあっさり終わらされました。
食い下がると「いきなりそんなことを言われたら困る」というような対応をされてしまいました。
事前に妻や私が電話を使って念を押したにもかかわらずです。非常に残念でなりません。
夕食もいままで私たちが泊まってきたホテルの中ではかなり厳しいレベル。
コストの関係もあるのでしょうが、料理した人の技術や知恵は私たち家族には見つけることができませんでした。
食堂のBGMも侘びしさが増すばかりの中国風インストゥルメンタルだったですし・・・。
食後、布団を敷きに来るのも異様なくらい遅い。
肝心の温泉水は比較的薄く感じられ、ほかのホテルと違って成分の詳しい表記がなく、よくわからない状態。
安いプランだったとはいえ万事がこの調子でした。
あと従業員のネームプレートには名前のほか、「笑顔で応対します」「なんでもお任せください」と書いていましたが、中国・台湾・韓国の人々が多く訪れている今、このホテル側の気概が伝わるのでしょうか? 客の中には小さい子供だっています・・。
一見、新しそうなサービスをしているような感じもしましたが、ひと昔前の「泊まれりゃいい」「食えりゃいい」という「高度成長期の大衆レジャー」感覚を引きずっているようなホテルだと思いました。
「安いプランだったから仕方がないでしょ」とホテル側から反論されそうですが、客はここのホテルとしての印象を持ちます。
後にこの客が系列ホテルのリピーターになる可能性はどうか?
本州の観光客から「北海道のサービス業は3流だ」といわれるととても悔しい思いがします。
強い表現で書いた部分もありますが、北海道のサービス業ガンバレ!という意味を込めて・・・。5人が参考にしています