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知床岬にほど近い海岸線にある、日本最北東端の温泉。平日の午後、寄ってみました。車を走らせていくと、昆布番屋が建ち並び、一度通り過ぎてしまいましたが、道路沿いにある相泊温泉の看板と公衆トイレが目印。この辺かなぁと、道路から下を覗いてみると、青いビニールシートで覆われた湯小屋がありました。海岸に下りていくと、男女に別れています。場所柄、4月下旬から9月下旬までしか入れない野湯ですが、7月と8月だけは、屋根付きの男女別浴槽に変身。コンクリート囲いの湯船は、半分の6人サイズで、44℃位の熱めです。ささ濁りの湯に、底に敷かれたすのこ板の間から、時折プクプクと泡が出ています。「熱いですか?」と、後から来た青年が話しかけてきました。漁師のバイトをしているとのこと。後から地元の漁師の方が来ると加水できなくなるからと教えられ、少しだけ加水。海を見ながらもたれ掛かると、浴槽の横の穴からも熱い湯が出ていて、思わずアチッ!となりました。青年の気遣いに感謝し、この日は見えなかった国後島に思いを馳せ、温泉を後にしました。
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