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魚津市南東の山間、北山鉱泉に佇む小さな和風旅館。平日に一泊朝食付で利用してみました。慶応3年(1867年)創業の老舗ながら、平成21年にリニューアルされ、館内もとても綺麗です。
この日は、2階の「すみれ」の間に宿泊。10畳次の間広縁付で、一人泊にはもったいない広さです。浴衣に着替え、早速3階の大浴場「草笛の湯」へ。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に9人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLAのアロマ系です。
右側に8人サイズの石造り内湯があり、無色透明の弱食塩泉が満ちています。源泉20.6℃を、38℃位に加温。これに、人工ラジウム温泉をプラスしているのだとか。PH6.2で、やや肌がスベスベする浴感。循環ありですが、塩素臭は気になりません。口に含むも、無味無臭でした。
続いて、外の露天風呂へ。4人サイズの檜造り円形浴槽で、湯温は42℃位。柵越しに、山々の景色を望めます。就寝前には、星空を眺めつつ、まったりできました。
翌朝、朝食は1階の食事処で。お品書き付きで、個室で頂きます。鰈の一夜干しが主菜で、山菜等の煮物の他、温野菜は蒸したて、出汁巻き玉子は焼きたてで供され、美味しかったです。
食後は、男女入替えになった、1階の大浴場「ほたるの湯」へ。こちらも、棚に籐籠が並ぶ脱衣場。浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは同じものです。
右側には、6人サイズの檜造り内湯があります。湯温は、38℃位とぬるめ。窓に昭和20~30年代頃の北山鉱泉を描いた版画を、シールにして貼っています。ノスタルジックとほのぼのとした気持ちで、ほっこり湯浴みできました。
ちなみに、フロントで確認しましたが、分析書はありません。源泉は2本あるそうで、1本分だけ「試験成績書」があり、成分が書かれていました。
あくまで参考までに…
ナトリウムイオン11.1mg、カルシウムイオン6.89mg、マグネシウムイオン1.90mg、ストロンチウムイオン0.10mg、塩素イオン4.80mg、硫酸イオン7.40mg、臭素イオン0.53mg、炭酸イオン0.06mg、炭酸水素イオン50.6mg、メタケイ酸0.51mg、メタホウ酸0.06mg、成分総計89.4mg32人が参考にしています