-
投稿日:2021年5月20日
自然が豊かな越中の歴史ある名湯… (ホテルおがわ)
きくりんさん [入浴日: 2020年10月18日 / 1泊]
44.0点
-
44.0点
-
44.0点
-
44.0点
-
44.0点
自然が豊かな越中の歴史ある名湯
北陸自動車道の朝日ICから、車でおよそ20分弱位。途中で何匹もの野生の猿に出会いつつ、朝日小川トンネルを抜けた先に佇む、「湯乃庄」「湯らく」「湯の瀬」の3館からなる、明治19年(1886年)に創業した小川温泉の大型旅館。10年程前に日帰り入浴しましたが、今回は日曜日に一泊二食付で利用してみました。
この日は、「湯の瀬」の3階の広縁付10畳和室に宿泊。コロナ対策で、布団はセルフサービスで。窓から、川のせせらぎと滝を眺める景色です。
早速浴衣に着替えて、1階の大浴場へ。熊が出るため、当日と翌日の「洞窟露天風呂」は利用不可で残念。棚に籐籠がまばらに置かれた脱衣場には、ドライヤーなし(コロナ対策で部屋のものを使用)。広い浴室に入ると、左右に14人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、エコロジー系のものです。
窓際に20人サイズの石造り内湯があり、無色透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉(源泉名: 小川温泉)が、かけ流しにされています。泉温52.0℃を加水して、42℃位で供給。PH6.79ながら、肌がスベスベする浴感です。加温なし・消毒ありですが、塩素臭なし。湯口の湯を口に含むと、ちょっぴり塩分を含むまろやかな味。左側は、浅くなっています。
続いて、外の露天風呂へ。半露天風の6人サイズの檜樽風呂があり、こちらは加水(配管が詰まる為希釈)・加温あり・消毒なしで、41℃位で供給。眼下には、川のせせらぎ。ほとんど貸切状態で、まったりできました。
夕食は、食事処「福寿」で白海老会席料理に舌鼓。お品書付で、食前酒は梅酒(ノンアルコール)。先付は、旬の逸品で胡麻豆腐の白海老イクラ乗せ。前菜は季節の七種盛と題し、つぶ貝煮・鱒のすし・炙りカラスミ・蛍烏賊の塩辛・柚子餡饅頭・彩蒲鉾・栗で、地酒の呑み比べセット(若鶴・銀盤・立山)がすすみます。向付は、本日のお造り。鮪やブリは地元上田醤油店の甘口醤油で、また白海老・鯛・白海老の昆布締は入酒で。バイ貝のコリコリとした食感が良い。変鉢は白海老餅で、揚げた白海老の饅頭をお出汁で。白海老の芳ばしい香り。台物は豚角煮の源泉蒸しで、熱々を胡桃や焼ネギ、椎茸が入った特製味噌で。油物は白海老のかき揚げで、揚げ立てを米塩で。サクサクの白海老も格別です。強肴は、ローストビーフをポン酢ジュレと絡めて。小鍋は、白海老真丈の寄せ鍋。キノコやネギが、たっぷり入って温まります。食事に白海老釜飯、留椀に白海老とおぼろ昆布の吸物、香物。果物は季節のデザートで、お腹いっぱいに。最後の釜飯まで美味しく、富山の秋の味覚を楽しめました。
翌朝は、2階の岩風呂へ。浸かるだけの露天風呂で、アメニティはありません。7人サイズの岩風呂で、湯温は40℃位。かけ流しですが、消毒あり。でも、塩素臭は気になりません。川のせせらぎと滝を眺めつつ、まったりできました。
朝食は、昨日と同じ食事処へ。厚焼き玉子やさつま揚げが添えられた焼き鮭メインの和定食で、イカ刺しや湯豆腐、車麩の煮物・鰊の昆布巻や茄子味噌も付きます。ついつい食べ過ぎちゃいました。
今回入れなかった野趣溢れる洞窟露天風呂にも、冬季閉鎖の期間を避けつつ、いつか入ってみたいものです。
主な成分: リチウムイオン1.10mg、ナトリウムイオン309.70mg、マグネシウムイオン2.50mg、カルシウムイオン38.50mg、ストロンチウムイオン1.00mg、マンガンイオン0.20mg、鉄(II)イオン0.10mg、フッ素イオン1.50mg、塩素イオン341.40mg、臭素イオン0.50mg、硫酸イオン33.80mg、炭酸水素イオン329.50mg、メタケイ酸水素イオン0.10mg、メタホウ酸イオン0.10mg、硝酸イオン0.20mg、メタケイ酸86.40mg、メタホウ酸19.60mg、遊離二酸化炭素48.40mg、成分総計1225.70mg
※なお、平成20年の分析書だったので参考までに。14人が参考にしています
-