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大菩薩峠の南麓、日川渓谷沿いに佇む、明治35年創業の老舗鉱泉宿。日曜日の午後、日帰り入浴してみました。海抜1300mにあるため、かなり山道を上ります。入浴料500円を払って、帳場から真っ直ぐ奥へ。とても趣ある館内を眺めながら、突き当たりを左に進むと男女別の浴室。脱衣場には、周りの大自然や動植物を撮った写真が沢山掲げられています。桧の香り漂う浴室。見上げると、ぶっとい梁に目を奪われます。4人サイズの内湯は、古代桧造り。無色透明のアルカリ性鉱泉が満ちています。湯温は42℃位。PH10.2ながら、さらりとして肌に優しい浴感。続いて、外の露天風呂へ。6人サイズの石組み浴槽には、日本最古のワイン用の葡萄棚の杭(ネズミサシの木)をくり貫いた樋から湯が注がれています。うっすら雪をかぶった渓谷を見渡す、眺望が素晴らしい。小さな蟹や昆虫のオブジェがあり、主の遊び心が溢れています。湯温は41℃位。川のせせらぎを感じながら、ほとんど貸切状態でまったりできました。次回は泊まりに来たいと、思わせる宿です。
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