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聖徳太子ゆかりの朝護孫子寺の近く、大門池のほとりに佇む、昭和38年に創業した温泉旅館。瓦屋根の風格ある建物が印象的な、和風旅館でもあります。平日の午前中に入浴、その後ランチを楽しんで来ました。
入浴受付は、玄関を入って正面のフロントで。日帰り入浴のみはできず、レストランでの食事か喫茶利用時のみ入浴可というシステムです。食事と入浴のどちらが先でもよいとのことで、11時スタートの温泉から入ることに。「入湯料前受券」なるものを1000円で購入し、食事精算時にこの券をレジで出すと、500円が戻るとのこと(喫茶利用だと200円)。ちなみにフロントは3階で、そこから左手奥の専用エレベーターで1階の大浴場へ向かいます。
男湯は、左側の「星乃湯」。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。一面ガラス張りの浴室に入ると、手前と両サイドに14人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、リーブルアロエのボディーソープと、馬油系かPOLAのアロマ系シャンプーの組合せです。中央に16人サイズの石造り内湯があり、無色透明の温泉法第二条該当泉(源泉名: 信貴山温泉)が満ちています。メタケイ酸の項で該当。泉温23.8℃を、加温して42℃位で供給。PH7.6で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと無味無臭ですが、浴槽内の湯はほのかな石膏臭がしました。
続いて、外の露天風呂へ。手前に5人サイズの岩風呂があり、湯温は41℃位。奥には、狸の湯口が付いた1人サイズの陶器風呂があります。こちらは冷泉とのことですが、湯温は思ったほど冷たくなくて35℃位でしょうか。小さな白い湯の花も舞っています。すぐ近くに桜の木がありましたが、この時はまだ蕾。とはいえ、生駒連山の緑と赤い橋脚の開運橋を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
脱衣場に温泉の使用状況表示が無かったのでフロントで確認すると、循環・かけ流し併用なのだそう。確かに、露天風呂の底から冷泉が注がれています。湧出量3100L/Hなので、加水もありでしょうか?塩素臭は、冷泉の湯口で少し感じた程度でした。
湯上がりに、フロント右側の食事処「おはし」で信貴山弁当を頂きます。二段重ねで、見た目にも色鮮やか。茶碗蒸しも付いて、奈良漬も旨い。値段の割に、満足しました。
主な成分: ナトリウムイオン31.2mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン19.0mg、カルシウムイオン35.5mg、ストロンチウムイオン0.1mg、鉄(II)イオン1.4mg、フッ素イオン0.5mg、塩素イオン3.8mg、チオ硫酸イオン0.2mg、硫酸イオン0.5mg、硝酸イオン0.1mg、炭酸水素イオン268.3mg、メタケイ酸130.9mg、メタホウ酸1.2mg、遊離二酸化炭素11.9mg、成分総計0.5136g25人が参考にしています