栃木市の蔵の街からほど近い場所に位置する「栃木温泉 湯楽の里」は、東北自動車道 栃木ICから車でたったの5分と恵まれたアクセス。

町中の日常のおふろやさんとして使えるだけじゃなく、日光方面、はたまた那須塩原方面からの帰りに立ち寄るにも便利なのです。旅の最後にここで髪も体も洗ってすっきりして帰るなんて最高じゃないですか。

また公共交通機関でアクセスするなら、東武日光線新栃木駅から栃木循環バス（東回り）で約20分。バスを待つのが面倒なら新栃木駅から歩いても20分で着きます。

• 

  それでは入館してみましょう！

• 

  タオル、バスタオルのレンタルもあるので手ぶらで行っても大丈夫。

• 

  館内着は浴衣タイプも有り！ニフティ温泉のクーポンを使うと館内着レンタルが無料に!?（2022年4月時点）

• 

  受付に置かれた濡れたタオルを入れる袋、こういう気遣いが嬉しいんです。

館内は和風の設え。中庭もあって和みます。 館内全体が少し暗く見えますが、実はそれはあえて行われている演出。明るすぎないからこそ落ち着いてリラックスできちゃうのです。

「栃木温泉 湯楽の里」の浴室は男女の入れ替えはありません。だいたい左右対称の作りですが、露天風呂は女湯の方が少し大きく、サウナと高濃度炭酸泉は男湯の方が少し大きいそうです。

※撮影は営業時間外に男湯で行いました。

• 

  暖簾を潜って脱衣所へ

• 

  脱衣所の天井の梁がかっこいい

まず先に露天風呂から紹介しましょう！

何故なら「栃木温泉 湯楽の里」の温泉は露天風呂に引かれているからです。天然温泉に入りたいと思ったら、露天風呂ですよ。

その中でも注目は一段高い所にある円形の源泉浴槽。実はここが掛け流しなんです。

透明ながら少し黄色っぽく見えるお湯は、自家源泉のナトリウム―炭酸水素塩泉。以前は重曹泉と呼ばれていた、皮膚のクレンジング能力が高く美肌の湯とされる泉質です。

「栃木温泉 湯楽の里」では敷地内の源泉をくみ上げて、加水も加熱も循環もせずにこの浴槽に注いでいます。

入ってみればトロミのある、少しにゅるりとした手触り。少し泡付きもあり、鮮度の良さが伺えます。

• 

  階段を上ったところにある源泉浴槽。

• 

  雨の日の取材だったので、表面に波紋が写ってしまいました。

源泉温度は47度ほどあり、冬は源泉浴槽にそそぐ時点で43度程度と熱めがちょうど気持ちいい温度となりますが、いっぽう夏は気温が高いので45度を超えてしまうことも。

しかしそこで安易に加水してしまわないのがこちらの施設のこだわりの一つ。スタッフが来て湯もみをして温度を下げてくれるのです。

ここまで天然温泉のお湯を大事にしているスーパー銭湯はなかなかありませんよ。さすがはお湯自慢の「栃木温泉 湯楽の里」です。

もちろん熱いのが苦手な方もいらっしゃると思います。その場合は一段低い大きな岩風呂へどうぞ。こちらは上から溢れてくる源泉に加え温度の調節も行っているので、いつでも快適に入浴することができます。

• 

  岩風呂は部分的に屋根がついているのも安心。雨や直射日光を気にせず入れます。

• 

  岩風呂の一部は寝湯になっています。

• 

  遠赤外線を放射する"とおのの銘石"を敷いた寝ころび湯も、浅く温泉が流れます。夏場は涼むにもいいスポット。

取材日は雨でしたが、露天風呂に出るところに"笠"が用意されていたのでこれを被って入浴しました。雨が当たらなくて快適だし、なんだかちょっと風流な感じです。

次は内湯です。高濃度炭酸泉、ジェットバスなどのアトラクション風呂、サウナ、水風呂が揃っています。そしてもちろん特筆すべきは高濃度炭酸泉の浴槽の広さ！

• 

  洗い場も充実。

• 

  立って浴びられるシャワーブースもあります。

しかもこの高濃度炭酸泉、とても泡が細かいのです。微細な泡がふわっと肌に乗り、触れるとビロードのような手触りが。

実は内湯のお湯は全て地下水で、この水が特に炭酸ガスと相性が良く、より多くの炭酸ガスを浸透させることができるのだそう。血の巡りがよくなるような違いを実感してみてください。

• 

  窓に面して広々とした高濃度炭酸泉の浴槽。

• 

  泡がとても細かいのです。

• 

  アトラクション風呂で体をほぐして。

• 

  こちらは110センチと少し深め。

身体がほどよく温まったら、今度はサウナへ。温度は夏場は80度以上、冬場は90度を目安にしているので、だいたい85度程度の体感温度になるそうです。

毎時30分にオートロウリュウが行われるので、ロウリュウを体験したい人は時計を確認しておきましょう。

• 

  サウナの入口です。

• 

  オートロウリュウは毎時30分のスケジュール。

時間になると機械が動き出し、サウナストーンに自動でアロマ水を散布。ジュワーッという音とともに熱い蒸気がルーム内を包みます。この熱さがたまりません。

サウナの後は掛け湯をして水風呂へ。水風呂も天然の地下水。設定温度18度ということで、冷たすぎる水風呂が苦手な私でも入れました。

• 

  オートロウリュウの設備。

• 

  天然水の水風呂。

湯上りのドライヤーにはこだわりたいという方に朗報です。女性用脱衣所のパウダールームのみですが、Panasonic Beauty PREMIUM（パナソニック ビューティー プレミアム）の高級イオンドライヤーを設置しているのです。これはちょっと試してみたいですね。

• 

  こちらは無料で利用できる通常のドライヤー。

• 

  200円で試せるPanasonic Beauty PREMIUMのドライヤー。

• 

  同じくPanasonic Beauty PREMIUMの美顔器もあります。

• 

  浴室前のマッサージチェアにもこだわり。白いマッサージチェアは無重力の最新型。

お風呂にゆっくり入ってお腹が空いたので、ランチにしたいと思います。さっそく館内のお食事処「咲楽（さくら）」へ。名物のカレーうどんをはじめお値段がお手頃で、季節を取り入れたメニューもあるので飽きないと評判です。

• 

  テーブル席の他に座敷席も。

• 

  マンガも読めます。ちなみにこちらのマンガは脱衣所や浴室以外なら、館内のベンチやお休み処に持ち込んでもOK。読み終わったら元の場所に返却しましょう。

「カレーうどん」はほどよくスパイシー。使用しているうどんも難消化性デキストリンという食物繊維を含む「幸せの玄うどん」。ヘルシーなので罪悪感なくパクパク食べられそう。

• 

  どれも美味しそう！

• 

  「カレーうどん」、いただきまーす！

また栃木ならではのメニューもあります。それがパリパリの羽が付いたアツアツ「羽つき餃子」。

また揚げ立て「手羽先唐揚げ」は1本から注文可。空腹度に合わせて本数が選べます。最後のデザートは「抹茶アイスと白玉」で〆て、もうおなかいっぱ～い。

• 

  栃木らしさを感じるメニュー「羽つき餃子」。

• 

  表面はカリッとして、中はふっくらジューシーな「手羽先唐揚げ」。

• 

  これはもう飲むっきゃない！

• 

  アイスのデザートは他に「バニラアイスとシフォンケーキ」「チョコアイスとショコラケーキ」も。

子供の頃は食後にごろごろすると牛になるなんて親に言われましたが、スーパー銭湯に来たらそんなことは気にしない！このあとはお休み処でごろごろしちゃいましょう。マンガも持ち込めば何時間でも過ごせそうです。

ちなみに「栃木温泉 湯楽の里」ではWi-Fiが使えるので、テーブル席などでテレワークすることも可能です。その場合はぜひモバイルバッテリーをご持参ください。

• 

  ごろ寝も快適なお休み処

最後にお土産をチェック。お風呂で使える実用的な品に混じって、栃木市のゆるキャラ「とち介」のフェイスタオル発見！

また、人気の岩泉ファーム製のむヨーグルトもありました。

• 

  とち介は蔵の街のキャラらしく、頭に蔵の屋根を被ってます

• 

  今でこそいろいろな温浴施設で見かける岩泉製品ですが、早い時期から置いていたのはこの「栃木温泉 湯楽の里」。のむヨーグルトだけでなくアイスも置いています。

ということで、「栃木温泉 湯楽の里」の体験をまとめます。

・温泉がスゴイ！スーパー銭湯とは思えない源泉掛け流しの美肌の湯！
・高濃度炭酸泉は井戸水の効果も相まって、ビロードみたいな泡が血行を良くしてくれちゃう！
・サウナは1時間ごとのオートロウリュウあり！

このほかに、女湯だけでなく男湯にもベビーベッドがあり、赤ちゃん用バウンサー、授乳用ケープの無料貸し出しなど、小さいお子さん連れの家族にもやさしい「栃木温泉 湯楽の里」！週末の気晴らしや、栃木県旅行の観光帰りに寄るのにぴったりなスポットです。ぜひお出かけしてみてくださいね！