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最終更新日:2022年02月03日

この温浴施設がすごい!「第11回@nifty温泉年間ランキング2016」徹底レポート 全国

毎年恒例、@nifty温泉の年間ランキングも今年で11回目!
総合ランキング3連覇中の杉戸天然温泉雅楽の湯は4連覇なるか!?はたまた新たな王者が現れるのか!?
今年からライターを始めた”新米・東大生ライター”が、ランキングから新企画までを一挙にレポートします!

温浴業界2016

今冬、ニフティが運営するイベントハウス型飲食店・東京カルチャーカルチャーがお台場から渋谷に移転。今回はそんな新しいカルカルでの初めての年間ランキングとなりました。

そんな年間ランキングは温浴施設様や温浴コンサルタント様、@nifty温泉の担当者の方々、そして我々ライターなど、温浴業界に携わる様々な方々が一堂に会する滅多にない機会。

開演前は、ビュッフェ形式の料理を食べたり、名刺交換したりと、みなさん各々が思い思いの時間を過ごされていました。

今回は渋谷cocotiに移転したカルカルでの開催

豪華な料理も並びます

会のはじめは「温浴業界2016」と題し、激動の2016年温浴業界を振り返ります。

トークコーナーのゲストは
株式会社アクトパス 代表取締役 望月義尚さん
株式会社エス・ピー・ワイ 代表取締役 佐々木大輔さん
の御二方をお招きし、温泉大好きカルカルの横山店長の司会進行で、2016年の激動の温浴業界を振り返ります。

温浴業界2016を振り返る!(司会はカルカルの横山店長)

討論風景(向かって一番右が株式会社アクトパス 望月義尚氏、その左が株式会社エス・ピー・ワイ 佐々木大輔氏)

そんな中、まず望月さんから話題に上ったのが、
“訪日外国人過去最大!”
というテーマ。

訪日外国人数は2016は10月末の時点で前年を上回る伸び具合で、最終的には前年比19.0%増の2350万人となる見込み。さらに、「外国人が日本で興味のあること」というアンケートでは「日本の温泉」が韓国で1位になるなど、全体でも3位を記録するなどインバウンドの需要は急成長中!

望月さん「温浴業界は特に伸びているマーケット。こういう業界は中々ない。」

とのことで、外国人観光客からも温浴業界は高い注目を集めています。
最初のトピックは望月さんより

訪日外国人数はかなりのペースで急上昇しています

その一方で、タトゥーやマナーの問題など受け入れ態勢が整っていない現状も。

望月さん「一人だけ水着を着て、洗い場で洗濯している外国人がいたりします」
と文化の壁は想像以上。伸びている新規需要をどう受け入れるのかに課題は山積な現状です。そんな中、様々な取り組みをしている施設もあります。
大阪の老舗温浴施設では、ネイティヴの講師を招いて、従業員への英会話指導を行っているところもあるそうです。温浴業界では、日常生活では使わない言い回しが必要になることも多く、英語でのコミュニケーションも積極的に学んでいく必要がありそうです。

@nifty温泉でも2016年から多言語版ページを新設しており、訪日外国人向けに温浴施設の情報を発信していたりと、温浴業界全体で訪日外国人向けサービスの充実が図られています。
外国人受け入れには課題が山積!


次に、話題に上ったのが、
“温浴業界の転換期”という佐々木さんからのご指摘。

2016年話題にあがった「RAKU SPA Cafe 浜松」や「おふろカフェ白寿の湯」のように、温浴施設に全く新しい何かを併設する施設が出現。温浴業態の変化が見られた年でした。

佐々木さん「今後も色々なものを併設する動きがあるはず。ここ(RAKU SPA Cafe 浜松)はカフェにお風呂が付いているようなイメージで、滞在時間も長くネカフェ需要を取り入れている。」

のように、お風呂+αではなく、他業態の施設“+αの温浴施設”という形態が増えていくのではないかという予想に、会場のみなさんも真剣な眼差しで聞き入っていました。

お次は佐々木さんより

RAKU SPA Cafe 浜松さん、話題になりました

さらに、「おふろの王様 大井町店」、「おふろカフェbijinyu」、「焼津 笑福の湯」のように“23h営業”の施設も増加中。
利用者の立場からすると23h営業はありがたい(先日夜から箱根に行った際には、箱根で23時間 日帰り入浴できる「天成園」さんにお世話になりました)ですが、
佐々木さん「先に24h化した他業界では営業時間短縮の動きがあり、その二の舞にならないようにしなければならない」
という冷静なご指摘もありました。

(@nifty温泉でも24h営業の施設を検索できる機能があるので、便利です!)

一方で、
佐々木さん「温浴施設は既存のお客様を大切にすることが重要です。」「和合温泉『湯楽』は常連客を大事にしたイベントが多いです。“朝風呂最強宣言”はちょっとしたアイデアが素晴らしく、僕自身も勉強させてもらいました。」

イベントを打って常連客を大事にしてもらえると、僕たち利用者側はうれしいですね!

和合温泉 湯楽さんの「朝風呂最強宣言」は常連客を大事にしたイベント!

IT企業ならでは!?IoT対決!

続いてはIoT対決。

IoTとは“Internet of Things”の略でモノから発されるデータをインターネット経由で利用するシステム。
今回は“いいちこ棒”というリアルタイムアンケートシステムを用いてクイズ大会を行うことに。この棒、振ることによって回答データが送信され、スクリーン上で結果がリアルタイムでわかるという優れもの。回答した選択肢に合わせて棒が光ります(Aを答えたときは赤など)。
横山店長「いいともの100人アンケートを無線でやる」とまさにこの通りのイメージです。

IoT対決の始まり!

IoT対決は今回が初めての試み。果たしていいちこ棒はうまく作動するのか?クイズは盛り上がるのか?IoT対決の始まりです!

【第一問】
第一問は望月様より、最近話題の「アウフグース」についての問題。

アウフグースはどっち!?
A 36
B 18

と会場のみなさんはAが多いですが、正解は…!?

正解は A

さすが温浴業界に携わるみなさん。正解率が高いです。

ちなみに望月さんによると、ドイツのアウフグースはエンターテイメントとして、フィンランドのロウリュ(Bの方)は神聖なものとしての色合いが強いんだとか。

横山店長は、
「(いいちこ棒が)無事動いた!」
と安心していました(笑)

正解はA!

筆者もちゃっかり正解です(笑)


【第二問】
@nifty温泉の井口プロデューサーから最近何かと話題の温泉マークについての質問。この質問は三択です。

A 温泉マークは今のままでいい

B このタイミングで新しくしてもよかった

C どちらもOK

変更するか否かで揺れた温泉マーク。温浴業界の方々の反応は如何に!?

いいちこ棒による集計で
A 31 B 9 C 16
という結果に。

これには、
「みなさん保守的だなあ」

と望月さんの感想がポロリ。今のマークが営業形態と合う施設と合わない施設があるのだからもっと変更推進派がいてもいいのでは?という持論を展開されていました。一方、佐々木さんは「(今の)マーク自体が文化なのでは」というご意見でした。

2016年何かと話題になった温泉マーク

第三問は横山店長が「これ気になる!」と意気揚々と掲げたタトゥーに関しての質問。

質問の最中、「(いいちこ棒は)誰がどんな回答をしたかもわかります!」という茶目っ気を発揮する横山店長。「今日はやんないですけどね」という言葉で会場に安堵感が広がりました(笑)

こうしているうちに集計は終わり、A~Cまで均等にバラける結果に。

望月さん「保守的だと思ったが意外と割れましたね」
佐々木さん「施設さんのエリア・層によって変わってくるのでは」

タトゥー問題が2020年までにどんな進展を見せるか注目です。

このあとも様々な質問がいいちこ棒によってどんどん集計され、リアルタイムで議論が白熱!
盛り上がりを見せたIoT対決でした!温浴業界で“温泉IoT”がどこまで広がるか、注目です。

アイドルのライブ会場かのような投票風景

達人技ゾクゾク!ロウリュ対決

ここで、特別企画としてロウリュの演舞大会がスタート!今回からの新企画です。

すると、会場にはど派手なBGMが流れ、いきなり選手が入場してきます!選手はタオルを持って演舞しながらの登場。対決前からかなり温まってます!

第一回ロウリュ演舞対決の出場者はこのお三方。
エントリーNo.1 菊池正夫さん(横浜天然温泉SPA EAS(スパイアス))
エントリーNo.2 渡辺純一さん(秋山温泉)
エントリーNo.3 望月義尚さん(株式会社アクトパス)

いずれもロウリュの経験・技術に優れた精鋭ぞろい。御三方の演舞を控え、会場のボルテージも急上昇です!

会場がいい感じに温まったところで、ルール説明。
【第一回ロウリュ演舞対決 ルール】
持ち時間は90秒
自己PR × 演舞 × 実演
の三項目で判定されます。

さらに実演にあたってはniftyの新入女性社員さんが登場!
彼女がお盆に載せたペットボトルを選手が風の力で吹き飛ばせるかも判定の分かれ目になります。

ルール説明も早々に、さっそく演舞が始まります!

新企画「ロウリュ演舞対決」がスタート!

まずはエントリーナンバー1のスパイアス・菊池さんの登場。意気込みは十分です。

演目は、題して「菊地スペシャル」!

いきなり縦と横に自在に振り回すタオル捌きに会場は早くも拍手喝采!
舞台を飛び降りて会場を駆け回る演出まであり、ボルテージは最高潮に!

菊池さん「本当は施設で使っている石も持ってきたかった」
とのことですが、
横山店長「煙で会場のスプリンクラーが反応しちゃう」
と泣く泣く諦めた、プロ魂。

菊池さん「いつもあんな感じでやっています!」
とのことなので、菊池さんのプロ根性を拝みたい方は、横浜「スパイアス」へ急行を!

いつものように石(仮想)に水をやる菊池さん

こんなロウリュ初めて見た!

菊池さんが会場を駆け回れば大歓声です

菊池さんの圧倒的な演舞のあと、
(これは正直、菊地さんで決まりだろう)
という空気の漂った会場に颯爽と現れたのが、エントリーNo.2の渡辺さん。

登場するや否や観客に手拍子を求め、リズムよくタオルを回します。 ドイツのアウフグース式というタオル捌きは、タオルを両手に持つ二刀流!

タオルを二回転させて円を描く「スーパーエイト」に、それが両手になった「ダブルスーパーエイト」(←これが圧巻!)、さらには縦方向に上下運動させる「トルネード」まで多彩な技が次々に披露されていきます。

一般にロウリュと聞いてイメージする仰ぎ方とは全く異なる鮮やかな技術に、会場からは惜しみない歓声が上がりました!

渡辺さん「50過ぎると息切れが止まらないですが、楽しくタオルを振ることが出来ました」
という感想はまさにロウリュ職人のそれ。
渡辺さんの円熟した技術で気持ちのいい汗をかきたい方は、渡辺さんが支配人を務める山梨県「秋山温泉」へどうぞ!(都内からのアクセスも良好です)

生き生きとした表情の渡辺さん!

繰り出される技は

圧巻です。

そして3番目、満を持して登場したのが、株式会社アクトパスの望月さん。
先ほどはトークコーナーでは、温浴業界について真剣に語っていた氏ですが、
望月さん「18年間やってきた。俺がルーツだ!」
とロウリュの“パイオニア”としての気合は十分。

まず繰り出したのは、「“イヤンイヤン”ロウリュ」というどこか如何わしい技。
半分に折ったタオルを左右に窮屈に振る技はまさにその名の通りです(笑)
お次は「縦仰ぎ」。こちらは同じようにタオルを上下に振るバージョンでした。

一見、前のお二方と比較すると地味なようにも見える技のようにも思えますが、
望月さん「狭いサウナやあまり振り回せないお店で使えます」
のように、経験に基づいた実践的なタオル捌きだったようです。 望月さん「3年くらいブランクがあってキレが落ちてた」
とのことですが、温浴コンサルタントとして現場主義な一面を見せていただきました!

満を持して望月さんの登場!

まさに真剣勝負!

精鋭ぞろいのロウリュ演舞大会はすべての選手のパフォーマンスが終了。

ハイレベルな戦いを間近で見ることができ、温浴ファンとしては本当に貴重な体験をさせてもらいました!

そして、いよいよ結果発表!
会場を盛り上げに盛り上げた菊池さんか
熟練した技に会場が息をのんだ渡辺さんか
はたまた、ロウリュのパイオニア望月さんか

横山店長「優勝は……」

エントリーNo.2 秋山温泉 渡辺さん!!

優勝はアウフグースの美技三連続を決めた渡辺さんに決定。
渡辺さんには@nifty温泉の温浴ギフト券・ぬくぬくクーポンが贈られました!

秋山温泉の渡辺さんが優勝です!

そしていよいよ、年間ランキングの発表!

ランキングは特別賞から発表です!

★特別賞 湯花楽 厚木店
★新人賞 天然温泉 スパロイヤル川口
★ベストオブ突レポ賞 横浜みなとみらい 万葉倶楽部

続いて、ジャンル別部門の発表!

★ベストオブ絶景賞 ほったらかし温泉
★ベストオブ絶景賞 箱根湯本温泉 天成園
★ベストオブガールズ賞 タイムズ スパ・レスタ
★ベストオブコンセプト賞 綱島温泉 湯けむりの庄
★ベストオブくつろぎ賞 美楽温泉 SPA-HERBS(スパハーブス)
★ベストオブ岩盤浴・サウナ賞 港北天然温泉 スパガーディッシュ
★ベストヒットクーポン賞 ひたちなか温泉 喜楽里 別邸

最後はお待ちかね、年間総合ランキングの発表です!

総合3位 横浜天然温泉SPA EAS(スパイアス)
総合2位 有馬温泉 太閤の湯 

そして、第1位は……

総合1位 杉戸天然温泉 雅楽の湯

雅楽の湯さんが4連覇達成です!


新設のベストオブ突レポ賞は……

私、比護がライターの「横浜みなとみらい 万葉倶楽部」さんが受賞!

総合ランキング第3位は「横浜天然温泉SPA EAS(スパイアス)」さん。横浜駅徒歩5分という立地ながら地下1500mから湧き出た琥珀色の温泉が楽しめる施設です。ロウリュ対決で大活躍だった菊池さんもいらっしゃいます!

続いて第2位は「有馬温泉 太閤の湯」さん。@nifty温泉 年間ランキングには第7回目から参加し、8回目が6位、9回目は4位と順調に順位を上げてきましたが、昨年の第10回は10位に後退。
「今年こそは3指に入りたい」
とずっと目標にされてきた、念願のトップ3入りです!

そして大賞は今年も「杉戸天然温泉 雅楽の湯」さん。4年連続の大賞受賞はもちろん史上初!温泉・食事・施設と三拍子揃った王者が、今回も1位に輝きました。

◎星野社長 ご挨拶
栄えある賞をいただき、どうもありがとうございます。 1位という結果を残すことができたのは、現場スタッフの力があってこそだと思っております。 来年もまたこの@nifty温泉 年間ランキングに参加できるよう、社員全員で力を合わせ精一杯努力してまいりますので、今後ともご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。 本当に、ありがとうございました。

読者のみなさん、最後までお読みいただきありがとうございました。温浴施設選びの際には@nifty温泉 年間ランキングもぜひ参考にされてみてください!

第11回 @nifty温泉 年間ランキング(2016)はこちら


杉戸天然温泉雅楽の湯さんが前人未到の4連覇を達成!(写真は星野社長)
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