Obama Onsen Wakihamakyoudouyokujou(小浜温泉　脇浜共同浴場)

評論

• 2016/09/08

  organic

  小浜温泉街の外れに位置する共同浴場で、別名「おたっしゃん湯」と呼ばれる地元の方々御用達の憩いの場になっているようです。まず目を引くのが何と言っても風情ある木造のレトロな外観です。番台には高齢の御主人が座っており、そこで入浴料金150円を払うと渋い脱衣所の光景が目に留まりました。すべて木造の扉付きのロッカーはさすがに鍵こそ掛からないものの丈夫な造りで、温泉の効能などが書かれた掲示板にも年季が感じられました。浴室の奥には一応シャワー付きの洗い場もありましたが、雰囲気は完全にタイムスリップした感じで、二つに仕切られた四角い浴槽には無色透明で適温の食塩泉が静かに掛け流されていました。これぞ新鮮な小浜温泉のお湯という感触で、とにかくツルツル感が半端ではありません。歴史ある建物と鮮度が良い温泉、これ以上何も望む物はありません。

• 2016/04/01

  TAKE

  小浜温泉にやって来ました。こちらも３年連続、４度目の訪問。また６湯連続で九州温泉道認定施設への訪問となります。昭和初期の風情を残す名共同湯です。雲仙・小浜に来たら外せない一湯になりました。 さてこちらのお湯の詳細スペックに関しては以前に書きましたので省略します。雲仙の硫黄泉・酸性泉に対し、こちらでは塩気そこそこの塩化物泉となっているため上がり湯として適すると思います。小浜温泉は場所によって微妙に源泉が異なる模様です。 訪問時、相客は地元の方と思われる１～２人といった状況でした。今回のお湯の具合について改めてレビューさせて頂くと以下の通り。 まずは手前側から。こちらは奥側のあつ湯に比べて加水が多めとなっている。湯色は透明感ある弱黄色・微濁り。香りは塩化物系。浴感的にはつる感そこそこ。指先に塩化物泉らしいべたつき粘り感あり。ややあつ42強～43℃。飲泉コップの置かれた湯口で味を確認してみると、塩気そこそこ感で数g相当といった印象。なおカランの湯も温泉になっており、ペットボトル持参の年配さんが汲んでいました。 奥側はかなりあつ湯の47℃。ぎりぎり入れるぐらい。しかし小浜のお湯は沸点近い高温泉なので、これでも加水調整の結果です。加水なしでは猛者といえども入るのは無理と思います。地元の方は右奥にある水溜めから桶で汲み投入し、湯口にある加水蛇口も慣れた感じで調整されていた。 今回もご主人にお会いすることが出来ました。こちらはお湯と風情もさることながら、この方の存在もあってこそだと思います。三位一体といった感じ。温泉道の御湯印帳を示し挨拶すると、どちらから？と尋ねられる。滋賀からと返し、過去の訪問経緯など若干のお話しをさせて頂く。米寿を過ぎ既に90歳になられたとのこと。次は白寿のお祝いかな。末永くご壮健なれ。またいずれの機会にお会いしましよう。

• 2015/05/27

  TAKE

  小浜温泉に来たからには、こちらに立寄っておきたいところです。１年余りでの再訪ですが、変わらぬ風情ですね。宿泊当日の夜にも訪問したが、21時で終了とのことで翌朝に出直して来ました。ご主人はお元気そうで何よりです。この季節、こたつは使われていませんでしたが、ちゃぶ台代わりです。変わらぬお姿で鎮座されて居られました。いくらお湯が好きでも、一つのお湯に半世紀も、しかも毎日付き合うことなど…私には想像するのが困難です。この共同湯と一体化した存在は人間国宝級だと思います。 さておき、こちらのお湯はナトリウム‐塩化物泉、泉温51℃、源泉名は記載なし。以下、分析書の更新はないため省略します。 内湯のみ、仕切りにて分けられた３畳サイズ×２槽あり。 当日の按配では奥側があつ湯の44℃、手前はややあつ42℃強の具合でした。湯色は透明感ある微黄色・微濁り。香りは仄か。浴感的にはややつる感あり。 連休中ということもあってか、来湯者は多いのかなあ。常時、数名の利用状況です。なお、駐車場は手狭なため、小型車じゃないと転回が難しい。車止めも付いていないので、誤って下に落ちないかと心配です。混雑している様であれば、他に停めて来るのが無難です。駐車されていたのは長崎ナンバー一色で、地元民が主と思われますが。利用者の雰囲気としては、遠方から見えた来湯者も混じっている様な感じでした。