Komogakushi Onsen Hotel(菰隠温泉ホテル)

評論

• 2014/01/11

  きくりん

  瀬戸内海に浮かぶ岩城島の菰隠鼻に佇む温泉宿。祝日の午後、初めて行ってみました。しまなみ海道の生口島南IC.で有料道路を下り、洲江港よりﾌｪﾘｰで(往復車長5m未満2360円、大人1名含む)。といっても、すぐ目の前に岩城島が見えているので、およそ5分位の船旅です。小漕港から車で約10分、ﾎﾃﾙの駐車場に到着。別館の菰隠温泉に向かいます。この日は、温泉博士の特典利用(通常は入浴料900円)でﾀﾀﾞ。受付を済ませ、玄関から右手にある大浴場「喜の湯」へ。鉄骨と配管剥き出しの脱衣場には、どこか会社用の備品ﾁｯｸな無料の鍵付きﾛｯｶｰが並んでいます。浴室に入ると、ぶっとい檜で縁取られた、15人ｻｲｽﾞの石造り内湯が1つ。ちなみに、この檜は同じ愛媛県の久万高原で130年風雪に耐えたものを使っているのだとか。うっすら褐色のｶﾙｼｳﾑ・ﾅﾄﾘｳﾑ-塩化物温泉(源泉名:岩城島菰隠温泉)が満ちています。源泉31.9℃を、湯温40℃位に加温。PH7.2で、さらりとした浴感。循環ながら、塩素臭は気になりません。口に含むと、かなり塩辛い。よく見ると、浴槽縁に塩の結晶のような白茶色の析出物もあります。窓の外には、瀬戸内海と石造りの白い仏像。ずっと貸切状態で、まったりできました。成分総計26.08g/kgで、よくあたたまる湯です。また、この島の積善山は桜の名所で、山の尾根に沿って天女の羽衣のように、3000本の桜並木が続くのだそうです。その頃、また訪れてみたいなぁ。

• 2012/05/09

  たこ

  愛媛県上島町にある日帰り兼宿泊施設です。今回GW前半の帰省途中に宿泊で利用させていただきました。 愛媛県とはいえども、場所は瀬戸内海の島。しまなみ街道に存在しながらも、船でしか訪問できないレモンで有名な岩城島に佇む、知る人ぞ知る源泉かけ流しを楽しめる温泉があります。 日帰りだと、島民500円、島民以外900円と船の料金を考えるとやや高め。ただし宿泊の場合無料で何回でも利用できます。また建物は宿泊棟とは完全に別になっています。 GW初日にも関わらず、値段がめちゃくちゃ安い。さらに余裕ですべりこみ宿泊OK、当日もかなり部屋が空いていました。おかげで、全面オーシャンビューのバルコニーからの見事な満点の夜空を満喫し、なんとも静かでゆっくりと流れる落ち着いた休暇が取れた気がします。この島に渡るためには自動車往復で3000円程度かかりますが、隣の生口島からわずか7分で渡れ、アクセスも意外に良いのですが、離島のイメージと、ほとんど観光アピールされていないのが原因かと思われます。 温泉のほうですが、施設は結構広い。食事処、脱衣所がやたら広いが、浴室は大きな内湯一つと水道水の水風呂、サウナのみ。露天風呂は無く景観も望めません。なんともバランスが悪いです。 掛け流しの温泉ですが、広義には掛け流しではありますが、実際には加温の為の循環+塩素系消毒(加水無し)、飲泉してみると、かなりカルシウム系の苦さが際立った珍しい味、ただし塩素をはっきりと感知しました。ただ無色透明湯でこの味は珍しいかもしれません。(カルシウム・ナトリウム－塩化物温泉//高張性) 消毒にうるさい愛媛県条例があるのである程度仕方ありませんが、非加熱源泉浴槽があれば嬉しいところです。 総合的に、とにかく値段が安かったのである程度は満足できました。桜の季節やマリンスポーツの時期になれば結構賑わうそうです。