Amakusa Onsen Hotel Shikisakikan(あまくさ温泉ホテル四季咲館)

評論

• 2015/05/30

  TAKE

  南阿蘇からは天草に立寄っていました。こちらが当日のお泊り処となります。 天草下島の西海岸、苓北町・富岡海水浴場に位置します。天草下田温泉よりも手前の辺りです。非常に風光明媚な地ですが、高速道路でのアクセスがないため、熊本市内からでも３時間ぐらい掛ります。イメージ的には関東方面の方なら、奥伊豆の西海岸付近を思い浮かべると、近いものがあります。熱海や伊豆東海岸の様な観光客ズレをしてない漁村といった感じです。 さてこちらのお湯はアルカリ性単純泉、泉温34.7℃、源泉名は苓北町温泉センター麒麟の湯。主な成分はNa:108.2mg、Ca:3.5mg、Mg:0.5mg/炭酸水素:319.0mg、CO3:36.1mg、硫酸:15.8mg、Cl:10.5mg、HS:0.1mg/メタケイ:26.3mg。溶存物質（ガス性除く）:521.0mg/kg、総硫黄:0.1mg、pH:9.2。 使用状況表示はありません。状況的に見て、加温：あり、循環ろ過：あり、消毒ありと思われます。 お湯の特徴としては重曹系の単純泉。アルカリ度も高めです。泉温が低いため、加温を要します。こちらのお湯は町営の温泉センターからの引湯になる模様。 天草下田温泉辺りであれば泉温も高く、掛流しもあるのですが残念なところです。 内湯のみ、タイル張り・縁取り御影の浴槽は3.5畳サイズ。湯色はほぼ無色透明。香りはほぼ無臭。浴感的にはつる感著しい。湯温は適温41～42℃の具合。 露天はないが、浴場に設けられたベランダから海を眺められる様になっています。窓は全面ガラス張りだが、下半分は目隠しのスモーク。ベランダの柵の向うにもガラスがあるが、おそらく外からは見えない半透過式なのだろうか。立ち寄りはなく、宿泊利用のみと思われます。おそらく循環消毒ありなのだが、特に消毒臭はないレベルでした。深夜は加温を止めてしまうため、朝は６時以降からでないと使えません。 しかし、さすがに天草。海の幸に恵まれています。食事については特筆すべきものがありました。造りは鮃、焼き物は一光（黒ムツかな？）、台物は鮑の踊り焼き、揚げ物はハンタ（グレの一種だとか）、そして熊本産黒毛和牛のステーキとなかなか豪勢でしたが。宿泊料はＧＷ料金適用＋αにも関わらず、そこそこお安め感でした。 私はお湯の評点☆２以下の処に総合点で☆４を付けることはまずありません。が、この点での特別評価としました。