Ryokan Tensyou(旅館天松)

評論

• 2014/07/03

  TAKE

  上天草の松島にやって来ました。こちらが当日の最終目的地です。天草松島は日本三大松島とされる風光明媚なところです。熊本駅からだとバスで約90分。熊本側からだと大矢野島～天草上島と海上の橋を渡って来ますが、小島が点在する風景は大変によろしく「松島」と呼ばれる理由が判ります。ここは天草上島の入口となる観光拠点です。しかし松島温泉の開湯の歴史は意外にも浅く1981年とか。開湯当初は泉温が低かったため、1330mのボーリングによって約44℃の高温源泉の開発を行い現在に至るとのこと。 こちらの旅館では過日行われた温泉ソムリエのオフ会に初参加させて頂きました。宿泊付の懇親会です。オフ会の内容については割愛させて頂きますが、非常に楽しかったです。天草地産の海の幸も堪能させて頂きました。家元ならびに企画のモコス編集部の皆さん。温泉ソムリエ仲間の皆さん有難うございました。 さて肝心の温泉話に戻り、こちらのお湯はナトリウム-塩化物泉、泉温43.1℃、かなり仄かな塩化物泉系の香り、ほぼ無色透明。この源泉は温泉組合による引泉になる様です。分析書の掲示なく成分詳細は不明。残念ながら、宿の方とはゆっくりお話しする時間がなかったため、分析書の確認は出来ませんでした。 使用状況表示のみ、帳場近くの売店の様な処で発見しました。加水：なし、加温：寒冷期のみ、循環ろ過：あり（循環併用掛流し）、消毒：塩素消毒ありの表示とされていましたが。実際に使用状況を見たところ循環はされておらず、湯口から掛け流されるのみとなっていました。冬季のみ加温循環ありで、通常期は源泉掛流しというところでしょうか。本渡からの前２湯に比較して泉温が高く、掛け流し出来るところがポイントですね。 モコス編集部の方によると、お湯の良い穴場的なところとして掘り出された様です。施設Ｈ／ＰではあまりＰＲされていない感じですね。正直やや古びた旅館ではありますが、お湯とお食事については十分満足でした。 浴場は内湯のみで、４畳サイズのタイル貼り・Ｌ字型の浴槽が１槽のみと、こじんまりとした感じです。 お湯の印象については、海沿いにある塩化物泉にしては香りが非常に仄かですね。臭素があまり含まれていないのかな？塩気も少な目な感じかな？と思いました。槽内は40℃弱のぬる湯となっており、上述の通り湯口から掛け流されるのみとなっていました。このぬる湯がよろしい感じですね。