Sagashio Onsen Sagashiokan(嵯峨塩温泉 嵯峨塩館)

Reviews

• 2015/04/15

  TAKE

  こちらは大菩薩峠の南麓、天目山の辺り。前湯の裂石温泉からだと一旦平地に戻って来て、別の高みを目指す感じで数10分。山中の一軒宿に辿り着きます。海抜1208mの高地にある明治35年創業の湯治場で、かつては秘湯の会にも参画していたという老舗宿。館内は民芸調にリニューアルがされている感じもありますが、古き趣も残しています。高級感ある落ち着いた雰囲気を醸し出しています。立ち寄り料金は700円でした。 さてこちらのお湯は泉質名なし、泉温不明、源泉名も不明。主な成分はNa:19.5mg、Ca:0.2mg、Al:0.1mg/硫酸:12.7mg、CO3:11.3mg、Cl:1.2mg/メタケイ:22.6mg。pH:10.2。 なお分析書の掲示はなく、木板に誂えた成分表示でした。測定年月が不明なので参考値に留めます。 使用状況表示もありません。状況的に見て掛流しの様ですが、冷泉のため加温はあります。 お湯の特徴としては温泉法非該当で正式な泉質名はありません。特に目立った成分はなく、アルカリ度が高いのがポイントとなる鉱泉です。 内湯は木造りの雰囲気で木の香を感じます。古代檜を使ったという浴槽は2.5畳サイズ。湯色はほぼ無色透明。香りはほぼ無臭。浴感的にはつる感出ています。湯温は適温42℃の具合。奥側にある湯口と、洗い場にある湯溜まりのオーバーフローから注がれる。 岩風呂風の露天は4.5畳サイズ。こちらの湯温はぬる湯の40～41℃の具合。湯口はワイン用ぶどう棚の杭で、日本最古のものだとか。こちらは内湯からのオーバーフローとなります。 なお、浴場手前に飲泉の出来る蛇口があり。味を確認してみたが、ほぼ無味という感じでした。 前日、遊亀温泉で出会った年配さんが、天目山の近くにアルカリ度の高い良い湯があると云ってた。こちらか、もしくはその手前にある日帰り施設のことだろうか。 正直なところインパクトのあるお湯ではありませんが、首都圏方面からのアクセス的には近く、秘湯気分を味わいたい人向けです。

• 2013/09/18

  放浪人

  　約１年ぶりに６度目の宿泊。お部屋は定番の石楠花だった。部屋から滝が見え、借景が最高。何しろ窓の外が緑ばかりだというのがいい。お風呂は温泉でないのが玉にキズだが、PH10.5の冷鉱泉はヌルスベ感があり、気分のいい湯あみが楽しめた。 　この宿は料理が売りだが、ワイントンのしゃぶしゃぶ鍋は印象に残っている。とにかく山のものだけで様々に工夫を凝らし、満足させてくれるのがいい。

• 2013/02/25

  きくりん

  大菩薩峠の南麓、日川渓谷沿いに佇む、明治35年創業の老舗鉱泉宿。日曜日の午後、日帰り入浴してみました。海抜1300mにあるため、かなり山道を上ります。入浴料500円を払って、帳場から真っ直ぐ奥へ。とても趣ある館内を眺めながら、突き当たりを左に進むと男女別の浴室。脱衣場には、周りの大自然や動植物を撮った写真が沢山掲げられています。桧の香り漂う浴室。見上げると、ぶっとい梁に目を奪われます。4人ｻｲｽﾞの内湯は、古代桧造り。無色透明のｱﾙｶﾘ性鉱泉が満ちています。湯温は42℃位。PH10.2ながら、さらりとして肌に優しい浴感。続いて、外の露天風呂へ。6人ｻｲｽﾞの石組み浴槽には、日本最古のﾜｲﾝ用の葡萄棚の杭(ﾈｽﾞﾐｻｼの木)をくり貫いた樋から湯が注がれています。うっすら雪をかぶった渓谷を見渡す、眺望が素晴らしい。小さな蟹や昆虫のｵﾌﾞｼﾞｪがあり、主の遊び心が溢れています。湯温は41℃位。川のせせらぎを感じながら、ほとんど貸切状態でまったりできました。次回は泊まりに来たいと、思わせる宿です。