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ここの家族風呂はアブラ臭ファンの間では垂涎モノのようなので、宿泊でお世話になろうと思い、現地へ行く一ヶ月程前にメールで予約を入れましたが、本来あるはずの返信が待てど暮らせど来ませんでした。結局こちらより確認の電話をしましたので、ここの予約は最初から電話でした方が良さそうですね。現在、一般向けには二食付きはやっていないとのことなので、朝食付きでお願いし家族風呂付きの部屋をリクエストしました。
■家族風呂
宿に到着し津軽弁のシンプルな案内に従い部屋へ向かうと、『金星』という部屋に自分の名前が掲げられておりました。そして部屋に入り家族風呂の引き戸を開けましたが、開けた瞬間、湯気とアブラ臭で咽てしまい、すぐに戸を閉めてしまいました。この上ないお出迎えです。で、風呂には一服した後に入りましたが、浴槽にはちょろちょろと源泉と水の両方が注がれていて、ちょうど良い湯加減になっていました。でも、折角ですから水の方は止めて、その後はセルフ掛け流しで。これだけ第一印象が強烈な風呂は久しぶりでした。尚、浴室はタイル張りで浴槽は2人サイズです。
■湯
言わずもがな、匂いはアブラ臭です。色は褐色系。味は苦味と強い塩気を感じますが、匂いの割に大人しい印象です。湯量は豊富なようで、泊まった部屋では洗い場のカラン以外に洗面台からも出てきました。翌朝には鼻も慣れてきたのか、そこまで強烈な匂いには感じなくなりました。
■部屋(金星)
所々に傷みが見受けられますが、宿泊料金を考えれば充分な部屋です。テレビあり、エアコンあり、ヒーターあり、浴衣あり。最低限のアメニティもありますが、歯磨き粉は持参したほうがよいかもしれません。冷蔵庫はありませんでした。ちなみに部屋には換気扇がありましたが、これはアブラ臭が苦手な方のためでしょうか?どれだけ効くのか分かりません。
■朝食
素泊まりと朝食付きの差額は500円です。ご飯と味噌汁以外は冷え冷えですが、付けても損ではないと思える内容です。
チェックアウトした後、地元の方に声を掛けていただき、親切に車で板柳駅まで送っていただきました。聞けばその方、奥さんがこちらで働いているとのこと。で、その方にいろいろ伺いましたが、以前はもっと湯の色が濃く、匂いも強かったとのこと。それを聞いて、その頃に入ってみたかったと正直思いましたが、今でも充分スゴイです。特殊な思考の温泉ファンにとっては、極めて貴重な温泉宿だと思います。あと、女将さん、林檎ありがとうございました。10人が参考にしています