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土曜の人出を避けようと、草津に行く予定を鹿鳴館に変更した。着いたのは、午前11時10分ころだった。案内を請うと、外来入浴は午後0時からで、源泉掛け流しの湯船はまだお湯が溜まっていないとのこと。循環の湯船と露天風呂は使用できるとのことだったので入浴をお願いした。料金は600円。
浴室内には4人サイズと8人サイズの湯船があり、4人サイズの湯船はお湯が半分位しか溜まっていない。その湯船にお湯が溜まると、お湯は大きい湯船に溢れ出す仕組みだ。大きな湯船は少し塩素臭がした。カランは8つ有り、まだ新しい。
お湯の溜まっていない湯船も、寝湯と思えばどうと言うことはない。マグネシウム・ナトリウム炭酸水素塩泉、旧含土類ー重曹泉である。少しとろりとしたお湯だ。湯温は41度位、循環の湯船は40度ほどか。ここと同じような匂いのお湯には時々出くわすが、うまい表現が無い。第一感は籾殻だが、ある種の土の匂いの方が適切かもしれぬ。
隣接して露天風呂がある。湯温は40度ほど。源泉の投入量は少なく循環だが、塩素臭は感じられない。析出物が凄く、湯船の縁もコーティングされており、最初木枠と気が付かなかった。塀に囲まれていて、その向こうは林だ。その林で蝉が鳴いていた。登山をするので、山蝉の鳴き始めが早いのは承知していたが、聞いたのは今年初めてであった。
「鹿鳴館」とはなにやら敷居が高そうな名前だが、対応に出た女将さんは孫と思しき赤ん坊を抱いていた。貸切状態だったことといい、泉質といい土日は穴場かもしれぬ。
紅葉館は建て替えられていた。まだ営業はしていないようだ。あの湯船はどうなったのだろうか・・・。9人が参考にしています