かとぅん さん
33.3点 / 243件
いつも参考にさせてもらっているので、少しは還元しなきゃいけないかなぁと思って書き込んでみます。
温泉は泉質と鮮度だと思います。鄙びた温泉・野湯歓迎!日帰り入浴は500円まで!
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乳頭温泉郷でも奥の方にある温泉。車で行くのは難しく、黒湯から歩くのがよいでしょう。4月末だと言うのに雪かきをしていました。
泉質は、この地域ではめずらしく濁っていない単純泉。無色透明で臭いもあまりありません。細かい砂のような湯ノ花が少量舞っています。石の湯(混浴の内湯と露天)と唐子の湯(男女別内湯)があります。
石の湯は、混浴の内湯と露天風呂の湯。細かい砂状の湯ノ花の舞う、透明なお湯です。臭いは少なく、比較的淡白です。pH7.1、総成分550mg/kg。ちょっと硬い感じの泉質ですね。外に露天風呂もあるけど、コンクリートの湯船なので肌に痛いです。内湯の方がよいです。せっかくの秘湯にコンクリはやや風情には欠けてしまう。
唐子の湯は、同じような泉質の湯で、こちらは男女別の内湯のみ。pH 7.4, 総成分560mg。かなり熱めでちゃんと入れませんでした。
宿自体は山小屋風です。お風呂にもう少し開放感があるといいでしょうかー。 -
日本の温泉で最も有名な一つ、乳頭温泉の「鶴の湯」。いくつもの源泉のある温泉パラダイスです。最も有名なのは、広い混浴露天風呂の滝の湯ですが、他の源泉もなかなかあなどれません。
ポスターなどで有名な源泉、鶴の湯は白い濁りがもっとも美しいお湯です。湯船が大きいためにぬるめで、刺激も少なく入りやすい、さっぱりした感じです。そしてほのかに漂う硫黄の臭いがまたよい感じです。pH 7.1、総成分2.5g/kg。硫化水素成分の記載はありませんでした。他のお湯はどれも浴槽が小さいので、広々と入るにはこの湯船です。広い分、お湯がなまっているように感じられるかも知れません。お湯の新鮮さでは、他の3つの方が上です。
他の小さい浴室は男女別に分かれており、源泉は黒湯・白湯・中の湯とあります。特に中の湯が最も特徴的。少し茶褐色が入った濁り湯で、金属味がします。pH 6.6、総成分2.92g/kg。硫化水素13.7mg。硫黄の臭いと金属の臭いが濃厚で、CaやMgのためでしょうか、なかなかマニア向けと言っていいと思います。お湯も新鮮で素晴らしいです。一番のお気に入りです。
有名な露天の鶴の湯と、泉質が特徴的な中の湯。他にも白湯・黒湯といろいろ楽しめるバラエティぶりはさすがと思われます。総合力として☆5点です。宿としては、豪華さはないもののテレビもない不便さがまたいい。ただ一旦は外にでないといけないと風呂や売店へ行けないで雨の日はちょっと面倒。あと、乳頭温泉の他の宿と離れているので湯巡りするには、時間を多めにみた方がいいです。不便でも、一度は泊まる価値のある温泉であることに間違いありません。
なお、震災後で新幹線やバスの本数が半分以下に減っていました。本数が少ないので、帰りの交通手段の確認が必要でした。 -
投稿日:2011年4月5日
濁りのかけ流し風呂がよい(ゆやど 雲仙新湯(旧 新湯ホテル))
かとぅんさん [入浴日: 2011年3月19日 / 1泊]
33.0点
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33.0点
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44.0点
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44.0点
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44.0点
雲仙温泉街の端、新湯にある中規模のホテル。一泊しました。
このホテルには源泉が数種類あるのですが、地下浴室が新湯の源泉かけ流し濁り湯、2階が循環併用の濁り湯です。どうも、2階の循環濁り湯は今ひとつ鮮度に欠けるように思います。雲仙まで来て循環はさせないで欲しいように思います。
それに対して、地下のかけ流しは比較的好印象でした。細かい粉状の湯ノ花が舞う濁り湯は硫黄の臭いと、浴室の木質の香りが融合してよい印象です。湯温も適度に調整されています。pH 2.4, 総成分630mg/kg。硫化水素18mg。奥にある新湯共同浴場よりも成分の濃さは感じられるように思います。循環浴槽や貸切風呂に重点を置くよりも、かけ流しだけあれば十分満足できると思います。
食事は夕食・朝食ともに十分でした。鯛のみぞれ鍋が美味。フロントの横には焼酎バーがあったのですが、夜には閉まってしまったのが残念でした。 -
雲仙の温泉街から車で10分ほど入ったところにある日帰り温泉施設。訪れた日は雨と霧でほとんど視界がなく、山の中の秘湯のような雰囲気でした。連休ということもあって、朝から多くのお客さんがいました。
木造の浴室は、天井が高くもうもうとした湯気が立ちこめ、硫黄の臭いがしています。熱い浴槽と、ぬるめの浴槽があり、どちらも手元が見えないくらいの白い濁り湯で、ほのかな硫黄の臭いがよい感じです。お湯の感触はサラサラしており、比較的さっぱりとした印象です。酸味もそんなに強くありません。溶存成分228mg/kgの弱酸性泉で、メタ珪酸73mg/kgのせいか、ややしっとりした感じはあります。
熱い湯は苦手なので、ぬるめの方にずっと入っていましたが、刺激も少なく、長湯しても湯疲れのしない湯です。風呂の外には休憩所もあり、セルフのおでん販売があって一休みできるようになっています。人気があって混んではいますが、ゆっくり楽しむことのできるお湯だと思います。 -
雲仙・新湯の一番奥、駐車場の裏手にある共同浴場。新湯の源泉に一番近いらしく、新湯の最も源泉を楽しむことができる湯かと思います。熱い湯がたくさん注がれています。ただ熱すぎて入れなかったのと、意外にもシンプルでさっぱりしたお湯でした。
自販機で入浴券100円を買います。男女別の内湯、シンプルな脱衣場とタイル貼りの浴室。銭湯スタイルです。地元の人たちが常に入っていました。お湯は細かい湯ノ花が舞う、薄い濁り湯。酸味があり、中等度の硫黄の臭いがあります。サラサラした感じで濃厚ではない印象です。pH 2.4, 総成分0.63g/kg。硫化水素18mg。基本的には硫酸泉。硫黄の臭いは濃厚ではなく、基本的に酸性のさっぱりした泉質ですね。
清潔感もあり、お湯の新鮮さを楽しめます。お湯は源泉直結のためとにかく熱湯。ゆっくり入るのは難しいです。 -
出水からも鹿児島空港からも1時間以上かかる微妙な場所にある温泉。周りには田畑が広がり、山が狭まり、ぽつんと温泉があります。温泉街というようなものもなく、ただ紫尾温泉に宿が数件あるのみです。しび旅館は古い民宿のような感じ。フロントを入ると、少し階段を下りて浴室棟へ。浴室は男女別の内湯と、貸切?の露天です。
内湯には卵形の熱い浴槽と、四角いぬるめの浴槽の2つがあります。両方とも源泉風呂だと思いますが、どちらのお湯もトロトロした感じの透明な湯。湯ノ花はごく少量。微かに土類か硫黄のような臭いの残存が残ります。pH 9.2、総成分323mg/kg。メタ珪酸が32mgの他は、比較的薄いNa-炭酸水素塩泉です。
お湯が刺激が少なく、肌触りがいいので、ゆっくりするにはよい温泉。周りに観光地もないので静かに温泉で過ごすにはよいところと思います。 -
妙見温泉の川に面した旅館。古い旅館なのですが、内部は改装されて水回りなど清潔になっています。お風呂は内湯のみで(露天は貸切です)、大きなコンクリートの浴槽にお湯があふれています。ただの四角いコンクリートの湯船なのですが、これが微妙な味わいがあって、茶色がかった薄濁りのお湯があふれ、湯船のふちに厚い層をなしています。お湯の量はかなりのものです。お湯はpH 6.4, 蒸発残留物1442mg/kg。Na,K-炭酸水素塩泉で、特に臭いはありませんが、やや苦みのある湯です。
すごくさっぱりとしたとか、開放感があるという風呂ではないのですが、湯治場のような雰囲気があって安心できます。宿泊の値段も親切で、軽い湯治気分が楽しめるのではないかと思います。宿泊日は人が少なかったので、ゆうゆうと過ごせました。 -
投稿日:2011年2月18日
さっぱりしたアブラ臭のグリーン温泉(新屋温泉(あらやおんせん))
かとぅんさん [入浴日: 2011年2月12日 / 2時間以内]
44.0点
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55.0点
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33.0点
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噂に名高い、新屋温泉。アブラ臭の温泉は好きなので、気になっていました。
場所は不便です…。弘南鉄道・平賀駅からタクシーに乗って10分。住宅地を抜けて町の外れ。こんなところに温泉銭湯?
本当に普通の温泉銭湯です。脱衣所に入ってみて、何となくお湯が緑色っぽいな…というくらいの印象でしたが、入ってみるとほのかなアブラの臭い、石油とも硫黄とも言えないこの不思議な臭いはたまりません。かと言って鼻につくようなきつい感じはなく、ほどよい香りです。湯触りはサラサラしていてべたつくような感じはなく、味もほとんどありません。pH 8.5, 総成分1.0g/kg。硫酸塩・塩化物塩・炭酸水素塩のお湯で、硫化水素14.3mg, メタ珪酸163mgというところが特徴でしょうか。入っていたときはそれほど感じませんでしたが、出てきた後に硫黄の臭いがかなり強く残っていたように思います。お湯の色は確かに緑色なのだけど、タイルの色が青っぽかったので、今ひとつ色はよく分かりませんでした。
新潟から東北の日本海側にはアブラ臭のする温泉がいくつかありますが、塩分が濃くてべたべたする感じのところが多い中、ここはさっぱりした感じでした。遠くから通ってくる人が多いのもうなづける気がします。 -
投稿日:2011年2月18日
鉄苦い膨大な湯量・秘湯です(古遠部温泉(ふるとうべおんせん))
かとぅんさん [入浴日: 2011年2月12日 / 2時間以内]
44.0点
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これはまた不便な山の奥にある秘湯。まさに秘湯です。2月の始めに日帰りで行きました。雪深い時期です。
奥羽本線の碇ヶ関駅から、タクシーで20分。矢立峠の手前を曲がり、さらに山の中へ入っていくこと5分。携帯は通じません。周りには店も何もありません。国道からの道は一応除雪されているのですが、それでも地元のタクシーでさえスリップ。冬場は自力で行くのは難しそう…。
それでも、地元の車を中心にかなり泊まり客がいたようでした。日帰り客は大広間に荷物を置けるので、そこから階段を下りて浴室へ。浴室は男女別の内湯のみ。木造の浴室は湯気であふれており、木の深い浴槽には緑白色の軽く濁ったお湯がじゃんじゃん注がれています。お湯は熱めで、それでも入れないほどではなく、全身入ると心地よいしびれるような熱さです。臭いはほとんどなく、味はかなり苦みと鉄の味が強くてとても飲めません。pH 6.28, 総成分5.1g/kg。Na,Ca-塩化物・炭酸水素塩泉でしょうか。Mgが11mval%も含まれているので、こんなに苦いのかなと思います。濃厚な成分が湯船の縁に沈殿して分厚い層になっています。
浴室の外には溢れたお湯が放流されていて、鉄分で錆色になっています。お湯の量と鮮度は最高、そして野性味を感じることのできるパワフルな温泉です。本当に山の中の一軒宿で何も遊ぶものがないので、静かに温泉につかるにはいい宿ですが、私はちょっと飽きちゃうかも知れません。 -
噂で行きたいと思っていた秋田・青森県境の温泉。行ってよかったです。
秘湯を守る会の宿、日景温泉。弘前から列車で20分、さらに送迎で20分の山の中の一軒宿。宿自体は大きくて30部屋くらいあり、日帰り入浴客もかなりたくさんいます。とはいえ、周りには商店も人家もありませんので夜はとても静かなところです。携帯はdocomoでさえ圏外でした。テレビは2つしかチャンネルが入りません。俗世の電波から隔離されて静かに温泉に入るのがこの宿の過ごし方なのだと思います。
温泉は、男女別の内湯と、混浴の露天風呂です。内湯は木枠の年月を感じるもの。浴室に入った瞬間に、アブラ臭といわれる濃厚な硫黄泉独特の匂いがします。これだけで泉質の良さは想像されます。泉質としては、硫黄泉であるとともに濃厚な食塩泉であり、pH 6.5、総成分8.8g/kg。硫化水素10.7mg。NaClで7g/kgを占めています。数字以上の硫黄濃度、そして143mg/kgのメタ珪酸の柔らかい湯の肌触りといい、かなり良質な湯です。北海道の雌阿寒温泉を彷彿とさせました。湯温も冬場のせいか、ややぬるめになっており、内湯はちょうどよく、露天はややぬる過ぎるくらいでした。なお、石けんは浴室にありますが濃厚な食塩成分のために石けんは泡が立たず、シャンプーは部屋に置いてあるのを使います。
食事は大広間で一緒にとる形式で、量はやや控えめ。〆にきりたんぽ鍋でした。旅館全体として考えると、冬場は廊下や共同のトイレなどが寒くてやや不便でしたが、薪ストーブのある談話室はとても快適で、携帯の通じない旅館で長い夜を過ごすにはとても良かったです。ただ、分煙を行ってもらえたらもっと快適に過ごせたと思います。泉質から言えば、本州ではトップクラスだと思います。