かとぅん さん
33.3点 / 243件
いつも参考にさせてもらっているので、少しは還元しなきゃいけないかなぁと思って書き込んでみます。
温泉は泉質と鮮度だと思います。鄙びた温泉・野湯歓迎!日帰り入浴は500円まで!
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投稿日:2015年8月25日
知名度は高くないが秘湯を守る会の西の雄…(吹上温泉 みどり荘)
かとぅんさん [入浴日: 2013年12月31日 / 1泊]
44.0点
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55.0点
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44.0点
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55.0点
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55.0点
知名度は高くないが秘湯を守る会の西の雄。熱い硫黄泉は入り心地よく、そして食事が美味しい。
吹上温泉と言われて、温泉を巡っている私でさえ場所が分からなかった。鹿児島市からは車で1時間半程度かかるかなり外れたエリアにある。大晦日に泊まる宿を探していて予約したのだが、これが正解だった。宿は大きな池を囲むように作られており各部屋が離れのようになっている。お風呂は離れの部屋を出た別棟にあり、広めの内風呂と開放的な四角形の露天風呂が別々にある。内風呂・露天ともに硫黄の香りがするが、成分表上は硫黄はほとんど含まれていない。pH 8.9, 成分総計527mg/kg。Na-塩化物・硫酸塩泉。刺激は少ないが、ほどよいお湯の香りがあり非常に鮮度の楽しめるお湯である(露天風呂はかなり熱くそれどころではなかったが)。
料理は決して凝ったものではないのだが純粋な和食でとてもおいしく、同行者たちも喜んでいた。朝起きたら正月だったので女将が娘さんを連れて挨拶をされた。そんな旅館も始めてだった。 -
穴場中の穴場。鉱泉沸かし湯だが、なかなかの実力派。
久しぶりに出雲に旅行に行った。出雲には温泉が少なく、出雲大社から車で20分ほど離れたこちらの宿を予約した。温泉があるとは思えないような集落を抜けたところに一件屋の温泉宿があった。入ってびっくり。意外にも(すみません)しっかりした従業員の対応と離れの和食所もあった。
温泉は鉱泉の沸かし湯で循環なのだが、お湯には新鮮さが残り、循環・消毒はかなり少量に抑えられているような印象があった。源泉は18度の鉱泉。Ca,硫酸イオン+メタ珪酸・二酸化炭素。匂いはないが総成分850mgでもあり、引き締まった印象のあるお湯。浴室は木造の秘湯を思わせるような作りで、そして湯船はご主人の手焼きによるという和製タイルの陶器が貼られている。手作り感あふれつつ、なかなかよい雰囲気を作っており感動した。食事の和食もおいしかった。出雲という温泉としてはマイナーなエリアだが宿として高評価だと思う。 -
秘湯中の秘湯。駅から登山道を歩く。超絶な開放感。
黒部渓谷鉄道の黒薙温泉駅から山道を徒歩15分。そもそも黒薙温泉駅自体が秘境中の秘境にあり、もちろん駅には売店などなく、柵には崖から転落注意の貼り紙があり絶壁の上に作られている。登山客だけの温泉ではないので山道は整備されておりスニーカー程度であれば十分歩けるだろう。駅では傘の貸し出しをしてくれた。旅館は山道の奥にある一軒屋。男女別の内湯のほか、時間によって混浴・男女が入れ替わる露天風呂が2ヶ所。やはり一番開放的なのは混浴の露天風呂でかなりの広さがあり、男女で入っている客も多い。お湯は無色透明。メタ珪酸40mg/kgはあるが成分総計554mg/kgの数字上はかなりおとなしい湯である。しかしもちろんのことながら鮮度は非常に高く、開放感は非常に高い。
意外と特筆すべきは内湯であって、ここから引き湯している宇奈月温泉にはない湯ノ花が舞っている。源泉は98℃だが温度が調整され長湯できるのもよい。一泊したが部屋は山小屋に近いと思ってよい。もちろん携帯電話の電波は入らない。他の客は延々と宴会をしていたようだ。なお、食事は素朴だが、非常に美味しい。特に山菜と昆布〆のおいしさは格別だった。 -
投稿日:2015年8月17日
お湯の量といい、庶民性といい高いレベル…(青根温泉 不忘館 岡崎旅館)
かとぅんさん [入浴日: 2014年11月17日 / 1泊]
44.0点
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55.0点
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33.0点
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55.0点
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44.0点
お湯の量といい、庶民性といい高いレベル。不忘閣とどちらを選ぶか悩む。
一度、青荷温泉の元湯不忘閣に宿泊し、そのお湯が忘れられず今回は岡崎旅館に宿泊した。別館の小さな部屋になったのだが、古いながら清潔感があり窓の外に見える晩秋の草木もきれいだった。
お湯は青荷温泉共有のものでpH 7.4、蒸発残留物727mg、総成分824mg/kg。主成分としてはCa-硫酸塩泉として軽いキシキシ感を持つが、自己主張の強すぎない湯である。岡崎旅館には本館の内風呂のほか、別館に2ヶ所の貸し切り内風呂がある。一つは新しく改装され石タイルのもの、他は昔ながらのタイル貼りである。結構広いので貸し切りでも泳げてしまうかも知れない。どの湯船も湯の鮮度はとてもよい。食事は部屋食だった。豪華さはないが、宮城の地のものと酒の肴が食べられてとても満足できた記憶がある。 -
素晴らしい老舗。お風呂の種類も多く鮮度が高い。
修善寺の老舗と言えば、菊屋か新井旅館か。私はもっぱら新井派である。玄関から部屋に案内されるまでの廊下に染みこんだ歴史。内庭ならぬ池を囲んだ客室の作り。昔の人たちが考えを巡らして作った趣向が残っている。
お風呂は名物の天平風呂がとにかく広く、石の敷かれた深めの湯船の開放感は格別である。泉質はpH 8.7。Na-塩化物・硫酸塩泉。個性の強い湯ではないが新鮮な土の香りが楽しめた。また琵琶湖をかたどったという貸し切りの琵琶湖風呂は素晴らしかった。豪快な岩風呂に木の香り、なぜか壁には池の鯉が泳いでいるのが見える作り。印象的であった。食事は部屋出し。修善寺に行くなら一度は行くべき宿だが、新しいものが好きな人にはやや合わないかも知れない。 -
投稿日:2015年8月17日
湯温管理が素晴らしい。建物の意匠もモダ…(御前湯(ごぜんゆ))
かとぅんさん [入浴日: 2014年5月4日 / - ]
44.0点
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44.0点
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33.0点
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0 - 点
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0 - 点
湯温管理が素晴らしい。建物の意匠もモダン。
有福温泉は小さい温泉地で、そこに3つの外湯がある。三階旅館に泊まったのだが、なぜか内湯が温泉でなく、外湯の割引券をくれた。どうも旅館=寝る場所を提供、外湯=入浴という位置づけなのだろうか。その外湯の中で気に入ったのは御前湯である。坂の上にあって、文明開化のような白い建物でなかなかよい作りをしている。
浴室の中央部に八角形の浴槽があり、真ん中におかれたオブジェからお湯が注がれている。お湯は比較的ぬるめで、無色透明。柔らかい質感がある。成分としては、総計0.5g/kg強しかなく決して何か特徴的な成分があるわけではないのだが、しかしこの建物の構造、お湯の管理は印象に残る。いい外湯である。 -
投稿日:2015年8月17日
【山代の老舗旅館。星のやらしい奇抜さは…(星野リゾート 界 加賀)
かとぅんさん [入浴日: 2014年1月17日 / 1泊]
44.0点
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44.0点
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44.0点
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55.0点
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55.0点
【山代の老舗旅館。星のやらしい奇抜さはなく温泉は正統派】
山代温泉を代表する老舗旅館。星のやグループに買収され界・加賀になった。5~6階建てのビルの部分と、2階建ての木造旅館の部分で構成された宿で、木造の2階に泊まった。魯山人が好んだという庭が見下ろせて風情はよい。
温泉は一階部分に内湯と露天風呂がある。山代は宿が多いので循環の恐れを抱いていたが、界・加賀はおそらくかけ流しの模様。pH 7.8, 成分1.36g/kg。Na,K-硫酸塩泉。キシキシ感は強くなく、かなりさっぽりとした入浴感が得られる。露天風呂の敷石の模様がきれいである。3~4人も入ればいっぱいな大きさだが、旅館の規模としてはちょうどよいのかも知れない。
食事は美味。星のやのスタッフによる食事のサーブで、目でも舌でも楽しめる加賀料理が楽しめる。それでも白銀屋の頃に一度は来てみたかった気はする。このまま、星のやらしくならないでいて欲しい気もする。 -
【茶色の濃厚な湯。アブラ臭も】
秋田空港からそれほど遠くない集落の中にある一軒宿。年末で大雪が降っており、近づくまでは温泉宿と気付かなかった。古い庄屋の建物を改築しており、一階が食事所と浴室、二階が宿泊部屋になっている。風呂は屋内に広い木枠の内風呂がある。白茶色の濁り湯で軽いアブラ臭を伴う。塩分が高く、引き締まった印象がある。pH 7.6。溶存成分は堂々の21g/kg。カルシウムー炭酸水素塩。メタケイ酸・メタホウ酸のためか柔らかい入浴感もある。湯の鮮度は高い。
露天風呂は外にあり貸し切りになっている。大きなサイズの樽風呂で、空気に触れているからか茶色の濁りは内湯よりも強い。秘湯を守る会の旅館として食事は地のもので、素朴だが味があり名物の川カニも一品出る。結構モダンな広間での食事だった。部屋もとてもきれいだが、古い家の改築のため壁は薄い印象はある。清潔感は高い。 -
人吉温泉は温泉街らしいエリアがなく、この宿も川沿いの住宅などのある地域に立っています。以前、すぐ近くのしらさぎの湯に立ち寄ってよかった印象があり、今回、こちらの宿に泊まってみることにしました。
こちらの宿は3つの源泉があるそうで、全部回るのは一苦労です。一番よかったのは、地下にある一号源泉。石造りの浴槽に淡々とお湯が注がれています。お湯は無色透明で無味無臭で、きりっとしたしまりのある湯です。新鮮さも感じられ好印象でした。三号源泉と呼ばれる別の源泉が露天風呂に使われているようなのですが、これは貸切露天風呂の扱いなので、時間を選ばないとなかなか入れません。こちらのお湯も一号源泉と同じような印象です。明るい時間に入れなかったのでお湯の色や質感は今ひとつよく分かりませんが、こぢんまりとした岩風呂で雰囲気はよかったです。
宿としては観光旅館として普通に満足できると思います。料理もよかったです(夕飯をすき焼きにしたのでゆっくり食べる感じにならなかったのが残念でしたが)。二号源泉のお風呂は泉質はインパクトがありませんでしたが、最上階の川に面していたので眺めがよかったです。 -
八幡平山頂直下の藤七温泉。素晴らしい濁り湯の露天風呂が楽しめます。受付をすると、右手に野外露天風呂、左手に内湯・露天風呂があります。さっそく露天風呂へ。脱衣場の前には、巨大な金精様が飾られており、東北へ来たという実感が湧きます。
さて、木質の内風呂を出るとそのまま野外の広い露天風呂へ出ます。露天風呂とは言っても大きな浴槽が6つか7つか、遮るもののない広いところに点々と配置されています。いずれも灰白色のお湯で満たされ、透明度はほとんどありません。お湯はまったりとした、しかしピリピリした感じのあるお湯で、湯船(というかほとんどプール)の底には泥が溜まっています。この泥がまた気持ちよく、泥パックできます。pH 3.4、総成分270mg/kg、溶存硫化水素6.4mg。分析表ではかなり薄い成分なのですが、濃厚に泥が溶け込んでいるせいで薄さは感じません。湯船の底から気泡とともにお湯が湧き出しており、まさに足下湧出。素晴らしい温泉です。
あまりに開放感があって、空が開けているので長居してしまいます。まさに自然の温泉の実力を感じられる温泉。八幡平へいくなら、訪れる価値のある温泉だと思います。