かとぅん さん
33.3点 / 243件
いつも参考にさせてもらっているので、少しは還元しなきゃいけないかなぁと思って書き込んでみます。
温泉は泉質と鮮度だと思います。鄙びた温泉・野湯歓迎!日帰り入浴は500円まで!
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本当の山の奥。ここまできても入らねばならぬ名湯。
南アルプスの縦走から降りてきて、まずザックを降ろしたのは白根館だった。奈良田という自然の厳しい、しかし夏山では有名な登山口にある小さな集落にある。秘湯を守る会の宿で、この小さな集落では大きい宿である。
名物は日に七色に変化するというお湯であり、宿の建物の外に浴室棟として内湯と露天風呂がある。まず内湯が素晴らしい。細かい黒い湯ノ花が舞い、非常に柔らかい肌触りである。pH 8.8。成分総計4.0g/kg。基本はNa-塩化物塩泉だが、メタ珪酸・メタホウ酸の他、炭酸水素もあり複雑である。気候により七色に変わるという露天は、この日はそこまで色は付いておらず透明無色に近かった。山から下山後ということもあり、一晩に数回入浴した。夜の露天風呂からは満天の星空だった。もちろん食事は山のものが多く、とても美味しかった。 -
投稿日:2015年8月17日
お湯の量といい、庶民性といい高いレベル…(青根温泉 不忘館 岡崎旅館)
かとぅんさん [入浴日: 2014年11月17日 / 1泊]
44.0点
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55.0点
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33.0点
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55.0点
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44.0点
お湯の量といい、庶民性といい高いレベル。不忘閣とどちらを選ぶか悩む。
一度、青荷温泉の元湯不忘閣に宿泊し、そのお湯が忘れられず今回は岡崎旅館に宿泊した。別館の小さな部屋になったのだが、古いながら清潔感があり窓の外に見える晩秋の草木もきれいだった。
お湯は青荷温泉共有のものでpH 7.4、蒸発残留物727mg、総成分824mg/kg。主成分としてはCa-硫酸塩泉として軽いキシキシ感を持つが、自己主張の強すぎない湯である。岡崎旅館には本館の内風呂のほか、別館に2ヶ所の貸し切り内風呂がある。一つは新しく改装され石タイルのもの、他は昔ながらのタイル貼りである。結構広いので貸し切りでも泳げてしまうかも知れない。どの湯船も湯の鮮度はとてもよい。食事は部屋食だった。豪華さはないが、宮城の地のものと酒の肴が食べられてとても満足できた記憶がある。 -
素晴らしい老舗。お風呂の種類も多く鮮度が高い。
修善寺の老舗と言えば、菊屋か新井旅館か。私はもっぱら新井派である。玄関から部屋に案内されるまでの廊下に染みこんだ歴史。内庭ならぬ池を囲んだ客室の作り。昔の人たちが考えを巡らして作った趣向が残っている。
お風呂は名物の天平風呂がとにかく広く、石の敷かれた深めの湯船の開放感は格別である。泉質はpH 8.7。Na-塩化物・硫酸塩泉。個性の強い湯ではないが新鮮な土の香りが楽しめた。また琵琶湖をかたどったという貸し切りの琵琶湖風呂は素晴らしかった。豪快な岩風呂に木の香り、なぜか壁には池の鯉が泳いでいるのが見える作り。印象的であった。食事は部屋出し。修善寺に行くなら一度は行くべき宿だが、新しいものが好きな人にはやや合わないかも知れない。 -
投稿日:2015年8月17日
湯温管理が素晴らしい。建物の意匠もモダ…(御前湯(ごぜんゆ))
かとぅんさん [入浴日: 2014年5月4日 / - ]
44.0点
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44.0点
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33.0点
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0 - 点
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0 - 点
湯温管理が素晴らしい。建物の意匠もモダン。
有福温泉は小さい温泉地で、そこに3つの外湯がある。三階旅館に泊まったのだが、なぜか内湯が温泉でなく、外湯の割引券をくれた。どうも旅館=寝る場所を提供、外湯=入浴という位置づけなのだろうか。その外湯の中で気に入ったのは御前湯である。坂の上にあって、文明開化のような白い建物でなかなかよい作りをしている。
浴室の中央部に八角形の浴槽があり、真ん中におかれたオブジェからお湯が注がれている。お湯は比較的ぬるめで、無色透明。柔らかい質感がある。成分としては、総計0.5g/kg強しかなく決して何か特徴的な成分があるわけではないのだが、しかしこの建物の構造、お湯の管理は印象に残る。いい外湯である。 -
投稿日:2015年8月17日
広大な庭園に広がる木造旅館。温泉は循環…(五頭温泉郷 村杉温泉 環翠楼)
かとぅんさん [入浴日: 2014年6月17日 / 1泊]
33.0点
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33.0点
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55.0点
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55.0点
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55.0点
広大な庭園に広がる木造旅館。温泉は循環湯が中心だが、旅館はとてもよい雰囲気を味わえる。
新潟でも新発田の方へ外れたところにある五頭温泉郷・村杉温泉。環翠楼は一軒家の温泉旅館で、いくつもの木造家屋が渡り廊下でつながり、広い敷地を使っている。今回は内風呂(半露天)付きの部屋に泊まった。部屋の内風呂は(もともと冷泉なので)源泉を温めただけのお湯が出るようになっていて事実上のかけ流しである。部屋風呂には小庭を眺めつつ入ることができる。
大浴場は内風呂だけで、こちらは循環併用である。泉質としてはもともとラジウム泉で有名なところであり、浴感としては特記すべき泉質は感じにくい。源泉25℃。ラドン37.6マッヘ/kg。匂いもないし、肌触りも特殊な感じではない。部屋風呂の方が、やはり何となく質感はいい感じがしてしまう。
食事は部屋出しにしてくれた。宿の格は高く、かといって敷居が高いわけではない。下駄を履いて外へ出れば庭園を散策することもでき、気持ちよく過ごすことができた。雰囲気のよい宿だと思う。 -
投稿日:2015年8月17日
【山代の老舗旅館。星のやらしい奇抜さは…(星野リゾート 界 加賀)
かとぅんさん [入浴日: 2014年1月17日 / 1泊]
44.0点
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44.0点
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44.0点
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55.0点
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55.0点
【山代の老舗旅館。星のやらしい奇抜さはなく温泉は正統派】
山代温泉を代表する老舗旅館。星のやグループに買収され界・加賀になった。5~6階建てのビルの部分と、2階建ての木造旅館の部分で構成された宿で、木造の2階に泊まった。魯山人が好んだという庭が見下ろせて風情はよい。
温泉は一階部分に内湯と露天風呂がある。山代は宿が多いので循環の恐れを抱いていたが、界・加賀はおそらくかけ流しの模様。pH 7.8, 成分1.36g/kg。Na,K-硫酸塩泉。キシキシ感は強くなく、かなりさっぽりとした入浴感が得られる。露天風呂の敷石の模様がきれいである。3~4人も入ればいっぱいな大きさだが、旅館の規模としてはちょうどよいのかも知れない。
食事は美味。星のやのスタッフによる食事のサーブで、目でも舌でも楽しめる加賀料理が楽しめる。それでも白銀屋の頃に一度は来てみたかった気はする。このまま、星のやらしくならないでいて欲しい気もする。 -
【茶色の濃厚な湯。アブラ臭も】
秋田空港からそれほど遠くない集落の中にある一軒宿。年末で大雪が降っており、近づくまでは温泉宿と気付かなかった。古い庄屋の建物を改築しており、一階が食事所と浴室、二階が宿泊部屋になっている。風呂は屋内に広い木枠の内風呂がある。白茶色の濁り湯で軽いアブラ臭を伴う。塩分が高く、引き締まった印象がある。pH 7.6。溶存成分は堂々の21g/kg。カルシウムー炭酸水素塩。メタケイ酸・メタホウ酸のためか柔らかい入浴感もある。湯の鮮度は高い。
露天風呂は外にあり貸し切りになっている。大きなサイズの樽風呂で、空気に触れているからか茶色の濁りは内湯よりも強い。秘湯を守る会の旅館として食事は地のもので、素朴だが味があり名物の川カニも一品出る。結構モダンな広間での食事だった。部屋もとてもきれいだが、古い家の改築のため壁は薄い印象はある。清潔感は高い。 -
人吉温泉は温泉街らしいエリアがなく、この宿も川沿いの住宅などのある地域に立っています。以前、すぐ近くのしらさぎの湯に立ち寄ってよかった印象があり、今回、こちらの宿に泊まってみることにしました。
こちらの宿は3つの源泉があるそうで、全部回るのは一苦労です。一番よかったのは、地下にある一号源泉。石造りの浴槽に淡々とお湯が注がれています。お湯は無色透明で無味無臭で、きりっとしたしまりのある湯です。新鮮さも感じられ好印象でした。三号源泉と呼ばれる別の源泉が露天風呂に使われているようなのですが、これは貸切露天風呂の扱いなので、時間を選ばないとなかなか入れません。こちらのお湯も一号源泉と同じような印象です。明るい時間に入れなかったのでお湯の色や質感は今ひとつよく分かりませんが、こぢんまりとした岩風呂で雰囲気はよかったです。
宿としては観光旅館として普通に満足できると思います。料理もよかったです(夕飯をすき焼きにしたのでゆっくり食べる感じにならなかったのが残念でしたが)。二号源泉のお風呂は泉質はインパクトがありませんでしたが、最上階の川に面していたので眺めがよかったです。 -
鶴丸の駅のすぐ真裏にある日帰り温泉です。露天風呂から駅に停車中の気動車が見えるくらい近いです。場所が分かりづらいので、鶴丸駅を目安に行くといいでしょう。
施設はかなり年季の入った建物で、入った廊下がすごく薄暗くてちょっとびっくりしました。お客さんは地元の人たちが多いみたいで、何も気にせず浴場へ入っていきます(脱衣場と内湯は明るいです)。男女別の内湯と、内湯の奥に、かがんで通れるくらいの扉(窓?)があって、外に露天風呂があります。内湯は天井の高いコンクリートの建物で、中央部に円形の浴槽が二つ。行った時にはお湯が止まっていて、かなりぬるくよどんでしまっていましたが、常連の方が蛇口をひねって新しいお湯を入れて温度を調節してくれました。
pHは不明ですが弱アルカリ性で、蒸発残留物850mg/kg。遊離炭酸が3700mg/kgも入っていて、泉質自体も炭酸水素塩泉になっています。メタ珪酸と炭酸水素イオンのためかすごく柔らかい感じです。薄茶色透明で、香りはあまり強いものはありません。内湯の隅にある小さな扉を出ると露天風呂があります。一つが水風呂で、一つが温泉です。数人が入れるくらいの大きさがあります。こちらも薄茶色透明のお湯で、内湯よりは新鮮な感じがしました。
鹿児島県でモール泉は珍しいですし、お湯は悪くないと思います。ネックは清潔感で、掃除はしっかりしているのでしょうが、建物としての限界に来ているような気がします。 -
日奈久温泉の入口にある歴史ある旅館。玄関、廊下、中庭などどこをみても歴史が感じられ、とても落ち着くいい木造建築物です。普通に宿として満足できそうです。
お風呂は、廊下を奥に進んだ奥。中庭の日本庭園に突き出すように内湯と露天風呂があります。清潔感はバッチリです。訪れた日は大きな柑橘類が浮かぶ「ばんぺい湯」で、見た目も鮮やかでした。お湯自体に関してはやや残念。源泉43.9℃。pH 8.06、総成分0.9g/kg。ほぼ無色透明で無臭です。中庭の庭園を眺めることができて眺めもいいのですが、なにぶん循環した感が否めません。建物が主目的であれば楽しめると思います。