ぽん太 さん
43.8点 / 118件
山→酒→温泉、スキー→酒→温泉。酒と温泉を愛するぽん太です。
和風、秘湯、ひなびた温泉が好きです。
ぽん太のブログも見てね。http://ponta.moe-nifty.com/
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慌ただしい年末のさなかなので近場の温泉に、ということで、以前から気になっていた忠治温泉に行ってきました。古民家風の造りで、天井が高く、床が黒光りしています。とはいえ建物は新しく清潔です。各部屋には、国定忠治ゆかりの人物の名前がついています。
お風呂は男女別の露天風呂と内風呂があります。露天は滝のある清流に面しており、この時期は冬枯れの山々が見渡せました。夜になるとかがり火が焚かれて、雰囲気が盛り上がります。お湯は無色透明でよく暖まり、冷たい夜風が心地よく感じられました。循環加熱をしているように思われますが、表示がないので掛け流しかどうかなどよくわかりません。内風呂はタイル張りであまり特徴はありません。
お食事は、打ち鳴らされる太鼓を合図にお食事どころでいただきます。さしみこんにゃくやヤマメ塩焼き、きのこ鍋など、地元の食材や山の幸を使った山里風の郷土料理。おいしゅうございました。朝食のイワナの開きは生まれて初めて食べました。
ちょっと温泉力は弱いですが、建物やお食事など、上州を堪能できる宿です(2007年12月宿泊)。 -
ちょうど宿のあたりが紅葉の真っ盛りでした。古い木造建築が好きなぽん太は、登録有形文化財の建物にとにかく魅了されました。歴史と風格を感じさせる一方で、箱根の温泉という華やいだ雰囲気もあります。レトロな雰囲気の内風呂もよかったです。お湯は無色透明でややぬるめの柔らかいお湯ですが、ゆったりできました。従業員の応対は、老舗だからと威張ったところがなく、アットホームでした。お食事もできたてが次々と運ばれてきておいしかったです。宿泊料金も、箱根でこの宿でこの値段なら御の字だと思いました。満点以外ありません。
ただひとつ欲をいえば、館内見学ツアーを実施して欲しいです。4階の大広間や、宿の名前の由来となった伊藤博文の書などを見たかったです(2007年11月宿泊)。 -
旅情がただよう美しい木造の宿ですが、川端康成の『伊豆の踊子』の世界と頭の中で混じり合って、すばらしさが2倍にも3倍にも感じられます。川端康成が一高生時代にこの宿に泊まったことがあり、その体験をもとにして『伊豆の踊子』が書かれたのだそうです。その部屋は現在も残っていて、写真の2階のとろこです。この部屋に泊まっているお客さんがいなかったので、なかも見学させていただきました。
客室は新しく快適な和室です。お風呂は夕方以降は貸切制になっていて、榧のマス風呂も、露天風呂つきの岩風呂も、貸切で入ることができます。料理も伊豆の海の幸をふんだんに。サービスも素朴で暖かくてよかったです。川の向こうで山口百恵が手を振っている夢を見ながら寝ました。久々の満点です(2007年11月宿泊)。
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あわしまマリンパークやヨットハーバーのある西伊豆の三津浜に、そこだけ時間が止まったかのように安田屋旅館がたたずんでいます。創業が明治20年。木造二階建の建物のうち、松棟は大正7年、月棟は昭和6年築で、国の登録有形文化財に指定されています。数寄屋風の建物は美しく小粋です。太宰治が泊まったという部屋も見せていただきました。料理も手の込んだ会席料理でおいしく、サービスも悪くないです。
ただ難点は温泉。湯殿も新しく、露天風呂も開放感がありません。お湯は残念ながら塩素臭がします。
温泉力がないのが欠点ですが、古い建物が好きなぽん太の評価は高く、4点です。 -
新潟県の栃尾又温泉の3軒の宿のうちの一軒です。
外観は落ち着いた和風建築で、黒い柱と白い壁がきれいです。内部は3年前にレトロモダンにリニューアルされており、暖かく落ち着く雰囲気です。ご主人や女将もとても気さくで感じがいいです。
夕食も地元の食材を生かした手の込んだ郷土料理で、名物の栃尾揚げ、サツマイモの素揚げ、露地物のマイタケの炭火焼(ジューシーで美味)、子持鮎の塩焼き、越後牛のステーキなどが、できたてで次々と運ばれてきました。ここは新潟県魚沼市。ご飯がおいしいのは言うまでもありません。
ただ問題はお風呂です。栃尾又温泉は、3軒の旅館が共同して上の湯と下の湯という2つの温泉を管理しており、時間制で男女を入れ替えております。泉質はぬるめのラジウム温泉で悪くはなく、下の湯は昔ながらの湯治場風でムードがあっていいのですが、上の湯が元温泉センターの味気ない建物で、脱衣場のロッカーも金属製でプールのよう、湯船も毒々しい青いタイルです。そして宝巌堂からこれらの風呂に入るには、宿からいったん外に出ないといけません。そのため、寝る前や食事前にひと風呂浴びたりするのがちとおっくうです。木の浴槽の貸切制の内風呂もあるのですが、残念ながら温泉ではありません。これが温泉なら満点なのに……。お風呂が減点1となり、ぽん太の評価は4点です(2007年10月宿泊)。 -
八丈富士に登ったら途中から大雨。南の島とはいえ秋の空気は冷たく、芯から冷えきった体を温めに「やすらぎの湯」に入りました。
玄関側は木造で風情があるのですが、浴室側はコンクリート造りでシンプルなのがちと残念。八丈島の温泉は茶褐色がおおいなか、ここは無色透明です。泉温はぽん太が行ったときはややぬるめでした。
窓からみえる海の景色がなんといってもごちそうです。すいていたのでゆっくりのんびり体を温め、名前の通りやすらぐことができました(2007年11月入浴)。 -
八丈島でダイビングしたあとに、いつもお世話になっています。今回もダイビングで冷えた体を温めに入りました。泉温が比較的高いのがこの時期うれしいです。茶褐色のうすにごりで、かなり塩分が強いです。露天風呂に、数年前にはなかった囲いができていて、駐車場から丸見えではなくなりましたが、開放感がなくなってしまったのは残念です(2007年11月入浴)。
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山形県の朝日岳の登山口にある鄙びの宿です。森を背後に渓流に面し、自然に囲まれています。
建物が渋いです。風雪に耐え、ペンキもはげ、歪みも出ていますが、時間だけが作り出すことのできるすばらしい味があります。ぽん太の好みです。
温泉は内湯がひとつだけ。入口に札を下げて、男女交代で入ります。広い浴室に、簡素なコンクリートの浴槽があります。浴槽は二つに分かれていて、写真の奥が源泉、手前は薪で加温してあります。加温してあるほうに入り、暑くなってきたら源泉をバケツでいれてうめるというのが、ここの入浴スタイルです。加温あり、加水なしの源泉掛け流しという分類になりましょうか? 源泉に直接入ってみたい気もしますが、源泉の温度は12.7度とのことで、とても無理です。鉄錆色をした非常に濃厚なお湯で、なめると甘塩っぱくて粉っぽいです。源泉は屋外で雨ざらしになっておりますので、お湯をなめすぎないよう注意しましょう。
夕食は食堂でいただきます。メインのイワナのお刺身に、さまざまな地元の山菜料理が加わり、素朴ですが新鮮でとってもヘルシーです。
部屋もいたってシンプル。鍵もなければテレビもありません。掃除が行き届いていて不潔感はなく、とっても気持ちが落ち着きます。フトンは宿の人が敷いてくれますが、浴衣やタオルはありません。
基本的には高級な山小屋と考えるべきで、電気も夜10時に消灯、朝は登山客が4時頃から出発して行きます。ですから、飲んで騒いでという目的には不向きです。お風呂も一カ所に交代で入りますから、ひとりで何度も入浴するのは困難です。秘湯とは名ばかりの高級旅館も多いなか、本当の秘湯を味わいたい方にはお勧めです(2007年8月宿泊)。 -
光岳から下山して宿泊しました。
塩っぱくて有名な鹿塩温泉の近くにありながら、こちらは無色透明のお肌すべすべ系のやらわかいお湯でした。自然にあふれた宿で、名物の露天風呂からは遠く中央アルプスの宝剣岳が見えます。反対側には南アルプスの赤石岳が見え、宿の名前の由来にもなっているそうですが、部屋の窓から見ようとすると、現在は使われていない料理運搬用のモノレールのレールが邪魔をして見えません。鉄の値段が高騰している今が撤去のチャンスでしょう。料理は地元の新鮮な野菜を中心に、ニジマス丸一匹の姿揚げもついて、とてもおいしかったです。建物は普通で風情はありません。
欠点もありますが、8千円台という値段を考えると、なかなかよい宿だと思います(2007年9月宿泊)。 -
2007年5月にリニューアル・オープンしたようです。美しい木造の外観はそのままですが、客室は古い梁や家具を生かしながらも、洗練された和風モダンとなっておりました。いわゆる新建材を使った安っぽさはなく、落ち着いた格調ある空間です。お湯や料理は文句なし。朝食に出た朝取りのトマトがジューシーでおいしく、あくまでも素朴で気取らない雰囲気が心地よかったです。
客観的に評価をすれば5点満点がふさわしいと思いますが、ぽん太の個人的な好みからは鄙び度がやや足りず、申し訳ありませんが4点となります。改装前にも一回泊まっておきたかったです(2007年8月宿泊)。