ごんごん さん
44.5点 / 367件
東日本大震災に被災された皆様にお見舞い申し上げます。
生活基盤が1日も早く安定することを心よりお祈りしています。
微々たる協力ですが、2年間毎月26日(風呂の日)に募金をさせていただきたきます。
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宮崎県最古の温泉郷、吉田温泉にある唯一の旅館-といっても、吉田温泉郷自体、あと共同湯が2つあるだけの本当に小さい温泉地で、周囲にはコンビニなどもなく、携帯(FOMA)が圏外になるほどの田舎です。
温泉は湧出量はあまり多くないようで、掛け流しにするためにお風呂は家庭サイズの岩風呂1つのみ。これを宿泊者が交代で利用するシステムです。
金気臭の漂うお湯はキシキシとした肌触り。ぱっと入った感じではあまり個性が強く無さそうですが、かなり強い保温効果があり、何度か入浴を繰り返していると汗がどんどん出てきます。酸性のお湯なので肌は引き締まってツヤツヤ・スベスベになります。
こちらのお宿は会社員をなさっていたご主人が、40代でお母様から引き継がれたとのこと。
お祖父様は遊興が大好きで、お父様は旅館にタッチせず、お母様が細々と続けられていた…という歴史を持つ旅館ですが、現在のご主人と女将さんは「飲食」にこだわった経営をされています。
まず、お部屋のお茶。苦みの中に甘さのある爽やかなお味で、1泊2食¥8000/人のお値段でこんなものを頂いて良いのだろうかと戸惑うほどでした。
そして、お料理。敢えて豪華な食材は使わず、手作りと地産地消を徹底して、調理にとてもこだわっていらっしゃいます。
お刺身は海の物ではなく地鶏や鹿のルイベですし、お野菜はお漬物を含めて自家菜園のもの、お米もご主人が棚田を耕し植えたものです。鰻は隣接する湧水町の養殖物ですが、焼き加減が絶妙でなんとも香ばしく、鮎も養殖物で小降りながら、皮のパリッとした食感と身のホクホク加減が、これぞ塩焼きの醍醐味!というお味でした。お漬物やお味噌は女将さんのお手製で、これもまた香り、お味そして食感がいいのです。
アメニティはバスタオルも無しという質素さにする一方、お料理とお茶は素材・調理法に徹底してこだわる - この方向性、すごく心に響きました!
お風呂が1つということで、他の方とバッティングすることもあるのですが、斜め前に亀の湯温泉(¥300)があるので、そちらへ行ってもよいと思います。徒歩1分も離れていないのですが、より個性の強い泉質なので面白いです。
お湯とお料理も魅力的ですが、こちらはご主人と女将さんのお人柄も大きな魅力です。なんというか、とても懐の深い人たちで、お話をしているととても温かい気持ちになるのです。
旅館というより民宿という感じの鄙びたところなので、一般受けはしないと思いますが、鹿児島空港からさほど遠くもないので、気になる方には是非足を運んで頂きたいです。 -
投稿日:2009年10月30日
女将のこだわりと創作会席料理が光る宿(杖立温泉 旅館日田屋)
ごんごんさん [入浴日: 2009年8月7日 / 1泊]
55.0点
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44.0点
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55.0点
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55.0点
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55.0点
昭和の香りが強い杖立温泉郷の中で、唯一平成の香りがするお宿です。
赤い野点傘が目印の玄関の前に立つと、やさしいジャズの音色が聞こえてきます。
中に入ると、ロビーだけではなく、階段や踊り場にも可愛い民芸調のマスコットが飾られ、女風呂にはハート型の洗面器。「可愛いワールド」全開です。
正直なところ、戸惑いました。中年の夫婦などお呼びではないのかと。
けれど、夕食の時間になってその考えは払拭されました。
マクロビを取り入れているとのことですが、すべてとても美味しいのです。しかも見た目も美しく、季節感に富んでいて、「夏の恵み」を頂いているという満足感に満たされました。
さらに驚くのが、配膳はすべて女将さん自らされているのです。確かに毎日5組のみというこぢんまりとした旅館ですが、これは大変だと思います。お品書きはありませんが、女将さんが配膳時に丁寧に1つ1つのお料理について教えてくださいます。その後のお片づけも、お布団敷きも、すべて女将さん1人でされていました。
最初は面を食らった「可愛いワールド」ですが、今一度考えてみると、この方向性を打ち出すのには、ものすごいエネルギーが必要だっただろうな、と思い直しました。おそらく日田屋さんも、少し前までは昔ながらの重厚な旅館だったはずですから。
そして、この方向性を打ち出せるのは、間違いなく女性、つまり女将さんだと思います。よく頑張られたな、と思いました。
お風呂は杖立温泉郷の中で1番機能的だと思います。
多くの旅館では蒸し湯は使う人を選ぶ穴蔵タイプですが、こちらでは男女とも座って入れるガラス張りのサウナタイプなので、蒸し湯に馴染みのない方でも気軽に利用出来ます。あと、杖立では珍しい水風呂(女湯はバラ湯)もあります。
加水掛け流しのお湯は、塩辛い味と弱いヌルヌル感が感じられる程度でインパクトはさほど強くありませんが、水風呂があるお陰で繰り返しの入浴が可能になり、結果的に肌もツルツルしてきます。
あと、このお値段クラス(平日1泊2食¥10,500/人~)の旅館としては珍しく、ゆかたと甚平の2着が用意されていて、夜、汗を吸った着衣を、朝着替えられるというのも嬉しかったです。
お部屋は狭めですが、杖立には珍しく全室ウォシュレット付き水洗トイレがありますし、なんといってもあの季節感のあるお料理が素晴らしいので、杖立温泉デビューにもお勧めのお宿です。 -
最近温泉道に加入した、明礬温泉郷にある鄙びた旅館です。
10:00過ぎにお風呂をお願いしたところ、浴室の1つを家族湯として利用させて頂きました。
浴槽が1つだけのシンプルな浴室。窓からは明礬大橋が見えます。
灰色に濁った少し熱めのお湯は、入ると大量の湯の花がパッと舞ってみるみる白さを増します。上品な硫化水素の香りの中で湯浴みをしていると、登別の夢元さぎり湯のお湯を思い出しました。
珍しく旦那さんも気に入ったようなので、これを機会に温泉道に参加して貰うべく、温泉本の押印スペースにスタンプをお願いしたところ、「え?!うちが初めてですか?光栄です!」とニコニコしながらスタンプを押してくださいました。別府の旅館でこのような心のこもったお言葉を掛けて頂くことはほとんどないので、とても感激しました。
別府八湯温泉道№161。スタンプは明礬大橋です。
あの時使ったタオルは、今でも硫化水素の香りがしています。 -
福岡市では珍しく、昭和40年代から温泉を掛け流し温泉で提供しているホテルです。
ホテルとは言ってもかなり庶民的な感じで、お風呂は銭湯として多くの地元の方が愛用していらっしゃいますし、受付での応対もとっても昭和の風情です。
浴場を見ると、お湯の扱いに強い思い入れがあることが見て取られます。
浴室に入ってすぐに大きな内湯があるのですが、源泉がダイレクトに注がれているのは内湯の壁面に入口がある「一番風呂」」という5-6人サイズの湯舟です。この湯舟から溢れたお湯を先述の内湯と露天風呂に引いて掛け流しで利用しているのです。
100リットル/分程度の湯量と狭いスペースを頑張って工夫して使っているな、という印象です。
一番風呂は44度の源泉がダイレクトに注がれているだけあって熱め。長湯には向いていないものの、意外と入りやすく、お湯の力強さが一番感じられるので、ごんごんはこの湯舟が一番好きでした。
露天風呂はごく浅い寝湯になっていて、ほどよいぬるさで長湯にぴったり。常連さんたちは露天でゆっくりとお喋りを楽しまれていました。
カラン&シャワーは基本的に井戸水使用ですが、3つに1つぐらい源泉口のある箇所もあります。皮膚にトラブルがある人は髪や体を洗うのも源泉を利用するよう推奨されていました。説明書きには「泡立ち問題なし」とのことでしたが、白湯に比べると泡立ちは弱く、普通のタオルだと何度か石けんを足す必要があります。
あと、出入り口にも掛かり湯として源泉壷があり、最初から最後まで源泉が満喫出来るようになっています。
お湯の利用方法はとても好感が持てるのですが、皮膚への効果がことさら強いという感じではなかったです。美肌効果だけを見ると、個人的には波葉の湯の方が好みです。あと、自販機の飲料が観光地価格なのも今時いかがなものかと思います。
けど、浴後の独特の爽快感がとても気持ちがよいので、機会がある時にはリピートしたいと思います。 -
共同駐車場に隣接している便利な場所にあるお宿です。
大浴場2つ(内湯1+露天1+ミストサウナ/内湯1+露天2+ミストサウナ)に貸切湯3つ(内湯2・露天1)という充実ぶりなので、館内のお風呂巡りに忙しく、とても外湯まで手が回りませんでした。
お湯は金気臭と褐色の濁りが特徴的で、毛穴がキュッと締まってスベスベになる感じです。
貸切内湯はシャワー・カランも温泉使用ですが、湯舟への湯の投入量が少ないので、お湯の新鮮さが弱々しいです。
一方、大浴場はシャワー・カランは白湯でしたが、湯舟のお湯の力は貸切湯より強く感じられました。
水風呂はありませんが、この時期になると外気がひんやりしているので、露天風呂での長湯はあまり苦になりません。夜空に瞬く星がとても綺麗だったので、入りやすい温度のミストサウナと露天風呂の往復を繰り返していると、いつの間にか2時間も経過していました。
階段が多かったのが少し煩わしかったものの、お風呂は泉質・浴室構成とも気に入りましたし、ご飯も美味しかったし、接客もとても丁寧で、満足度は高かったのです。
けれど、あまりにも優等生的にまとまりすぎている感があり、意外性が感じられず、個人的にはちょっと面白味に欠けるかなぁ…、という気持ちが残りました。
一般受け(特に女性)することは間違いないので、温泉に興味が薄い人と一緒に利用するのに向いていると思いました。 -
島原温泉は、市が湧出量240リットル/分の温泉の集中管理をするシステムで、加熱の上各施設に配湯しています。
南風楼さんは湯量を調整することで、加熱されたお湯を加水無しの掛け流しで利用していらっしゃいます。
鈍い緑の濁り湯は入ってしばらくすると肌がツルツルとしてきます。強いインパクトはありませんが、保温効果も高く、地味ではありますがよいお湯だと思います。
入浴中に湯守りの女性が来られていたので温泉について質問したところ、ぱっと嬉しそうな表情に変わり、熱心に答えてくださいました。湯上がりにまたお会いしたので、「よいお湯でした。肌がツルツルになりました。」とご挨拶すると、本当に嬉しそうに「ゆっくりお湯を楽しまれてくださいね」と返して頂き、お湯への愛情とこだわりがひしひしと伝わってきて、ごんごんも嬉しかったです。
オーシャンビューの宿には珍しく、周りにこれといった施設がありませんし、男湯2F・女湯3Fとフロアが分かれているので、女湯でも露天風呂に囲いが無くとても開放的で、内湯も大きな窓に面しているので露天風呂と同様に島原湾を一望することが出来ます。日の出も見ることが出来るので、テレビ番組表に日の出の時間を書いてくださっています。
1000坪もある日本庭園には茶室や錦鯉の泳ぐ池があり、皇族や文人も度々利用しているという由緒のあるお宿ですが、館内は浴衣・スリッパでOKと敷居の高さはありません。一方、お料理は老舗旅館らしく、お値段の割にレベルが高いです。
今回は団体旅行でバタバタとした訪問だったので、再訪して日本庭園を散歩したり、ゆっくりとお風呂を楽しんだりして、お宿での時間を愉しみたいと思いました。 -
7、8月と2ヶ月立て続けに泊まってしまいました。
杖立温泉は、福岡からドライブで約2時間という距離なのと、1泊2食¥10,000ぐらいで利用出来るお宿が多いのとで、「ちょっと今日泊まりに行く?」というノリで利用出来てしまいます。
当日予約に対応している旅館はいくつかあるのですが、2ヶ月連続で泉屋さんを選んだ1番の理由はお湯です。
杖立温泉では、川の両側で少し湯質が異なるだけでどこも泉質は似たようなものとのことなのですが、泉屋さんの宿泊者専用貸切湯は明らかに別物のような肌触りと香りがします。
杖立温泉は源泉温度が90度前後の熱湯のため、基本的に温度調節済みのお湯を湯舟に投入しているのですが、泉屋さんの貸切湯だけは源泉と水の湯口を利用者が湯量調節するシステムになっています。
温度が温度だけにかなりの加水をするのですが、それでもお湯の個性が薄れることはありません。
新鮮な硫化水素臭が立ち上るお湯はツルツルと肌の上を滑るような感触で、浴後はぷるっとしたモチモチ感が出てきます。
同じ源泉を使用しているものの、適温に温度調整済みの大・中浴場の浴後は、ツルツル感はあるものの、モチモチ感は感じられませんし、硫化水素臭は脱衣所ではほのかに漂いはしても、お湯自体からはあまり感じられません。過去利用したことがある杖立温泉の他の3旅館(すべて湯温調節済みでの投入)でも同様だったと記憶しています。
お湯の使い方について詳しい違いは確認していませんが:
- 貸切湯は源泉口のすぐ側にある
- 大浴場・中浴場のお湯は、源泉をしばらく冷まし、出来るだけ加水の量を減らしている
とだけは聞いています。
「同じお湯でも扱い方で湯質が別物のように変わる」ということを正に身をもって実感しました。
お食事も他の杖立温泉の旅館同様美味しいですし、気配を消しつつも心配りが感じられる接客で快適にくつろぐことが出来ます。マイナス要素となりがちな共同トイレも、ウォシュレット付きでゆったりとした広さにリニューアルされていて設置箇所も多いので、不便を感じません。
杖立は泊まりたいところがいくつもあって困るのですが、泉屋さんには今後ともずっとお世話になりたいと思っています。 -
宮崎旅館に隣接する足湯です。雲仙地獄も近く、アクセスの良い場所にあるので次々と観光客が訪れていました。
お湯は以前利用させて頂いた有明ホテルさんによく似ていて、細かな硫黄の湯の花が大量に舞っています。湯口のお湯も白濁していて、見た目には温泉らしい感じですが浴感は強くありません。これも有明ホテルさんとよく似ているな、と思います。
温度はかなり低めで、今の季節にはちょっとぬるすぎる感がありました。
すぐそばに無人の足拭き(¥100)の販売機もあるので、タオルを持参し忘れても大丈夫です。 -
料庵川瀬美にて昼食を頂いた後、大浴場を利用させていただきました。
一番人気のかわせみ膳(¥1,800)をお願いしたので楽しみにしていたのですが、1品1品は悪くないものの、すべてのメニューが塩辛く、全体的なバランスにもっと工夫と配慮が欲しかったです。
お風呂は「小さな大浴場」と名付けられているだけあり、5-6人サイズの湯船1つとサウナのみのシンプルなもの。掛け流しですが、湯は常時投入されているのではなく、なんらかの基準で時々止まります。温泉分析書の湧出量の欄が「測定せず」となっていましたが、利用出来る湯量が限られているという印象でした。
含土類 - 重曹泉のぬるめのお湯はうっすらとした笹濁り。柔らかい肌触りではありますが、香りがする訳でもなく、あまり個性の感じられないお湯です。文字通り「長湯」向きではありますが、長湯温泉郷でもこんなお湯があるんだー、という感じでした。
博多の町中であれば☆4は出したと思いますが、九州屈指の温泉郷の長湯、その中でも雑誌等で名旅館としてランキングされる御宿のお料理とお風呂ですので、厳しめの採点とさせて頂きます。
母屋の素朴な力強さの感じられる雰囲気は他ではなかなか味わえないと思いますし、接客もスマートだったので、泊まりで宿にいる時間を楽しめば、違った評価になったかもしれません。 -
景色がよいとは聞いていましたが、思っていた以上に綺麗な眺めでした。
露天はぬるめに調整されているのでゆったりできるのですが、景色の良さに思わず前に歩いていくと、国道から見えてしまうかも。もっとも、国道を通る車も、眼下の景色に夢中で山の上をわざわざ見ないと思います。
一方、内湯は露天風呂より一段高いところにあるお陰で、座っていても景色もよく見えるので、人が少ない時は穴場のベストポジションかもしれません。ただ、湯温は熱めなので長湯向きではないです。
源泉温度65.5度のため加水されていて、周辺にある個性豊かなガツン湯に比べるとおとなしいお湯ですが、こちらでは「眺望>お湯のインパクト」なので、むしろ入りやすくてよいと思いました。
お湯が薄まっているといっても、赤茶色の濁り湯はよく温まりますし、収れん作用(ph3.6)で肌がサラリ・スベスベになるので、個人的にはかなり気に入りました。
塩素系薬剤使用の旨が脱衣所に掲示されていましたが、この日はたまたまお客さんが少なくて薬剤投入量を減らしていたのか、入った感じは全く判らなかったです。
塩素嫌いのごんごんですが、好天時の休日はかなり混み合う人気施設なので、消毒措置はやむを得ないかな、と思います。
印象的だったのは、すごく山の中なのに、銭湯のように利用している地元の方らしき人が何人もいらっしゃったこと。加水有り、消毒有りだとしても基本的に良いお湯なんじゃないかな、と思います。
時間に制限があり、やむなく蒸し湯はパスとなったので、いつかリベンジしたいです。
写真は売店で売っているダイワファームのアイスもなか。この日、別の場所で食べたらあまりにも美味しかったので、こちらで見つけて迷わず2個目突入&写真撮影でした。
バニラではなく、「牛乳」味。アイスクリームと言うよりジェラートのような食感でさっぱりとしています。牛乳の自然な甘みとコクが活かされたお味で、喉が渇きません。湯上がりアイスに大大大お勧めです!