ごんごん さん
44.5点 / 367件
東日本大震災に被災された皆様にお見舞い申し上げます。
生活基盤が1日も早く安定することを心よりお祈りしています。
微々たる協力ですが、2年間毎月26日(風呂の日)に募金をさせていただきたきます。
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筑後川温泉郷で湯巡りをしようと思い立ったものの、当初は桑之屋さんへ行くつもりはありませんでした。けど事前調査で念のためHPをチェックしたところ、「2008年に新しい温泉をボーリングし、さらに泉質がグレードアップ」のフレーズを発見。気になったので湯巡り1湯目にお伺いすることにしました。
杷木ICに着いたところで念のために立ち寄り入浴の可否を確認。幸い大丈夫ということでしたので、花景色さんや清乃屋さんを横目で見ながら旅館街の1番奥(西側)にある桑之屋さんに向かいます。
平日の昼時というのに、意外にもホテルは賑やか。この日は桑之屋さんだけでなく、ほかの旅館も老人会でゆる~く賑わっていました。
昭和チックなフロントで料金を払い、すぐ左手にある大浴場へ。
浴室のドアを開けるとはっきりとしたたまご臭がふわっと香ってきたので、これはいいお湯に違いない!といそいそと脱衣を済ませて中に入りました。
内湯は水色を基調としたタイルのちょっと素っ気無い感じの浴室。湯船は仕切りで工夫することであつ湯とぬる湯に分かれています。一方、露天風呂は平成な感じのする和風テイストの岩風呂。湯量が豊富なのか、どちらの浴槽からも、たまご臭が漂うお湯がザバザバと贅沢に掛け流されていました(画像)。このお湯、肌触りはヌルヌル・すべすべ。いかにも「美人の湯」です。触れたときのインパクトが強いので、湯口や湯道に析出物や変色が見られないのがちょっと意外だったです。
大浴場は筑後川沿いに作られているので、内湯の大きな窓からも露天風呂からも、筑後川の土手が見渡せてなかなかの眺め。この眺めと美人湯を同時に楽しむことが出来て大変ご満悦でした。
雰囲気的には露天風呂が良かったですが、浴感はなんといっても内湯のあつ湯(3~4人サイズ)が群を抜いていました。
あつ湯といっても多分42~43度のお湯。別府のお湯に慣れているごんごんには、若干熱めかな?という程度ですが、他の女性達はぬる湯浴槽と露天風呂しか利用していなかったので、ラッキーなことに常時貸切で利用させていただきました。
あつ湯浴槽は、他の浴槽と違い泡付きが見られます。ラムネ温泉のような大きな泡ではなく、かなり細かい微小な泡。そのせいで、ヌルヌル感がより強く感じられます。保温性も高く、体感温度の割に長く入っていられないので、数回に分けて繰り返し入浴しました。
浴後の肌はしっとり・もっちり。
小郡のあすてらすに似ているお湯かもしれませんが、浴槽が小さいせいか、印象はもっと鮮烈だったです。
ここまでいいお湯が筑後川温泉郷に隠れているなんて全く想像していなかったので、いい見つけ物をした!という嬉しい気持ちになりました。
施設は「昭和の温泉旅館」という感じで年季を感じさせますが、お湯は有名無名の名泉がひしめく筑後川流域にあっても引けを取っていないと思います。 -
週末は駐車場の空きを探すのも大変と聞いていたので平日に伺ったのですが、第二駐車場までかなり埋まっている状態で、館内もすごい人でした。
花立山温泉さんの800円は、日帰り温泉利用料が九州他県より高めな福岡でも強気の設定。それでも平日でこの賑わいぶりですから人気ぶりが伺えます。
オープンは2005年ですが、施設はまだ新しくて綺麗。
けど、飾り付けの趣味がツッコミどころが多くて、面白かったです。
お伺いした日の女湯は、その名も「美神の湯」。
HPでは「古代ローマを想わせる」との紹介になっていて、それっぽい大理石像が何体も飾られているのですが、同時にミュシャの絵も何枚も飾られています。
ミュシャってアール・ヌーヴォーだから時代も国も違いますけど…?(^^;
大理石のヴィーナス像はロビーにもいっぱい飾られていましたし、この日男湯だった和風の「夢の湯」にもあったそうです。(←檜の湯舟の横にヴィーナス像…?)
そしてロビーにはキラキラなシャンデリアも*:..。o○☆○o。..:*゚*:..。o○☆○o。..:*
だけど、施設の入口には記念撮影用の板から顔を出すヤツ(画像)もあったりするんですよね…(^^;
なんとなく昭和のデパートとかレジャー施設を彷彿とさせます。
施設はなんだか冗談みたいなのですが(←失礼な!)、こちらは良泉揃いの九州温泉道対象施設。お湯は美肌効果のある個性的なものでした。
少したまご臭のするトロみのあるお湯なのですが、入ると肌が湯でコーティングされたような感じがしました。
これまで体験してきたトロみ系のお湯は、肌を撫でるとヌルヌルしたりツルツルしたりという感じだったのですが、花立山温泉では、肌に膜が張ってその膜に手が引っかかる感じがしました。こんな肌当たりのお湯は初めてです。
湯上がりは、温泉で潤った肌が膜でコーティングされてスベスベする感じで、これも初めての感触です。
色は無色透明で、香りもさほど強くないので、最初はあまり個性的とは感じなかったのですが、入っているうちに、だんだん他とは違うところに気づかされる不思議なお湯でした。
あと、こちらは大きな施設ながらお湯の使い方が上手で、湯口から出ている温泉は源泉(加温)ですが、湯舟のお湯は循環で紫外線殺菌されています。
掛け流し方式を好むごんごんですが、浴槽の広さや人気ぶり考えると、目に見える汚れを除去するだけでも、どうしても循環は必要だと思います。
そういった難しい環境の中、お湯の個性を最大限に残すような方法で循環殺菌されていることには、とても好感が持てました。
湯舟はあつ湯、ぬる湯に加え、電気風呂、ジャグジーなど種類が豊富な上、大人数に対応するためかなり広いです。ぬる湯浴槽が1番浴感が強かったです。
洗い場はパーティション(お花のステンドグラス調)で区切られていて、椅子が膝丈ぐらいの高さなので、脚に痛みのある人には嬉しいと思います。
こちらは温泉のほか、飲食施設や売店などもかなり充実していて、三世代家族の利用も目立ちました。温泉にことさら思い入れがない人でも楽しめる施設だと思います。 -
別府駅近くにあるビジネスホテルです。アクセスはよいのですが、立ち寄り湯受入が16時からということで、これまでなかなかお伺いする機会がありませんでした。
何度か前を通り過ぎたことはあるのですが、いざ利用しようと思うと入口がどこにあるのか判りません。
大きなネオン看板の横にあるのは関係ないマンションの入口。
「もしかしてここは看板だけで、建物は別の場所?」と焦りましたが、マンション入口の左側に目立たない通路があり、その奧がフロントのある建物になっていました。
フロントにはお姉さんが2人。ロビーにいる数名の宿泊客と明るく談笑していらっしゃいました。
勝手にとっつきにくい雰囲気をイメージしていたのですが、日帰り入浴にも快く対応して頂けて安心しました。
こちらはフロント棟、温泉棟、宿泊棟がそれぞれ独立した建物という変則的な施設です。
温泉棟はフロント棟のすぐ横にあり、1Fが女湯、2Fが男湯になっています。
浴室は共同湯より小さいぐらいの規模。年季の入ったビジネスホテルなので女性客は少ないのか、ごんごん訪問時も貸切状態でしたし、この日事前に使用された感じもありませんでした。
湯舟は3~4人サイズの岩風呂。お湯は、湯舟が小さく入浴者数も少ないためか、新鮮さが共同湯以上に感じられました。少しぬるめながら、肌触りは柔らかでつるつる感もあり、湯口には土類っぽい析出物も(画像)。もしかしたらお湯に少し色が着いていたのかもしれませんが、湯気で浴室が曇っていたのと、湯舟の色が濃いためによく判りませんでした。
「別府ならでは」というほど個性的なお湯ではありませんが、ビジホ併設の温泉としてはなかなかのものだと思います。
洗い場は4ヶ所ぐらいだったと記憶しています。立ち寄り入浴料は300円とリーズナブルながら、ホテルなのでシャンプー・ボディシャンプーが備え付けです。
脱衣所は昭和な雰囲気で広さもあまりありませんが、洗面所も付いています。
別府駅から近く、湯巡りの拠点としても便利な場所なので、機会があれば泊まってみたいと思いました。
基本的にはビジホですが、HPを見たところ、和室やファミリー向きのお部屋もあるようなので、食事を外のレストランやコンビニで済ませて家族旅行したいという時にも使えると思います。
別府八湯温泉道№93。スタンプは松。
2010年6月現在、別府八湯温泉道高段者優遇半額券対象施設です。
参考URL:別府八湯温泉道~第93番 ビジネスホテル松美
http://onsendo.beppu-navi.jp/49.html -
別府駅西口に隣接という立地ながら、駐車場無料というお得感のあるビジネスホテルです。
施設はかなり年季が入っているので、新しい施設の快適さはありませんが、利用した日はほぼ満室だったにもかかわらず、他の部屋の音や空調の音があまり気にならなかったのが嬉しかったです。
温泉は8Fにあり、別府タワーなど北浜旅館街のネオンが、湯気で曇ったガラス越しに滲んで見えていました。
女湯は湯舟や洗い場にかなり変色が見られたので、特徴のあるお湯を想像したのですが、無色透明・無味無臭で肌触りにも癖はほとんど感じられないお湯で、拍子抜けという感じでした。
改めて温泉分析書を確認してみても、突出して多く含まれている成分も無いので、もともと癖の無いマイルドなお湯のようです。
宿泊した日は、大浴場の営業は17時~24時のみで朝風呂は休止中ということでしたが、お部屋のユニットバスの蛇口から出るお湯が温泉ですし、別府に限っては温泉のハシゴを楽しみたいごんごんですので問題はなかったです。
駅前高等温泉、野口温泉、海門寺温泉、春日温泉が徒歩5分圏内にあるほか、半径1km以内に15ヶ所以上の共同湯があるので、湯巡り拠点としても便利な場所です。
建物内の飲食施設は、現在は宿泊者向け朝食サービス(月曜休)のみの営業ですが、駅の向こう側に行けば飲屋街・スーパー・コンビニが揃っているので困ることはありません。
お部屋には空の冷蔵庫があり、1Fの自販機ではアルコールも含め飲み物は定価で販売されています。
お値段の割にお部屋も広く(画像はツインB)、宿泊者無料サービスの朝食も、ごんごん夫妻の年代には丁度良いぐらいの量で手作り感のあるものだったので嬉しかったです。
別府八湯温泉道№172。スタンプは星空をバックにしたホテルの建物です。 -
投稿日:2011年2月13日
2010年オープンの家族湯オンリーの施設(陽だまり温泉 花の湯)
ごんごんさん [入浴日: 2011年1月22日 / 2時間以内]
44.0点
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44.0点
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55.0点
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44.0点
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0 - 点
花屋さんの経営する家族湯施設で、花屋さん・コインランドリー・コイン精米器が併設されています。
ぱっと見、入浴施設には見えないので、旦那さんは「本当にここが温泉施設?」と入るのを躊躇したほどです。
「受付」という表示のある建物に入ると、愛想の良いワンちゃんが奧から出てきてご挨拶してくれます。
家族湯は全8室。新しくて綺麗なのと、1室60分1500円と利用料がお手頃なので人気が高いらしく、半分以上埋まっていました。
ごんごんが狙っていた「ひまわり」のお部屋も使用中。写真を見て迷っていると、奥さんが「『ばら』のお部屋は綺麗に咲いたバラを見ながら入浴出来ますよ」とやさしくアドバイスしてくださったのですが、夫婦揃って「バラが咲くお部屋で入浴」が似合うキャラではない私たち。
「・・・・・(- -;)」となっていると、「『ゆり』のお部屋はバナナが植えられていてちょっと変わっていますよ」とのこと。「バナナをバックに入浴だったらアリだ!」ということで、「ゆり」のお部屋に決めました。
家族湯は、受付とは別棟の温室に1列に並んでいます。受付で頂いた「入浴中」の札を扉の横に掛けて、内側から鍵を掛けるシステムです。
脱衣所はあまり広くはありませんが、洗面所やドライヤーも付いていて機能的。
一方浴室は洗い場も湯舟も4人ぐらいでも余裕の広さで、シャワー・カランは1つですが使い勝手が良く、備え付けのアメニティ類も良質なもの(炭シリーズ)なので、女性やお子さま連れにも嬉しいと思います。実際、他のお部屋からはお子さんの声が聞こえていて、ファミリー層に人気があることが伺えました。
それになんといっても、お花が綺麗!
季節柄、ゆりのお花はなかったですが、胡蝶蘭やアンスリウムがとっても綺麗に咲いていて、「花より団子」なごんごんや旦那さんでさえ感激でした。
お伺いした日は幸い青空が綺麗な日だったので、湯舟の縁に頭を預けて温室のガラス越しに見える空を見ながら入浴していると、とても爽快な気分でした。
デフォで投入されているお湯はほとんど特徴のないものでしたが、利用者のレバー操作で投入出来る熱めのお湯はほんのりとたまご臭と塩気が感じられました。湯口は成分と熱のため淡い茶色の変色が見られます(画像右下)。
家族湯棟入口の掲示されている温泉分析書によると、泉質名は「弱食塩泉」です。
お湯のインパクトは少ないものの、プロの手で栽培されたお花を眺めながら貸切で入浴出来るというのは斬新で印象深かったです。それに施設が新しくてとても快適だったので、早く上がって湯巡りするつもりが、結局時間いっぱい滞在させて頂きました。
スパ銭にしか馴染みがない方でも利用しやすい施設だと思います。
別府八湯温泉道№175。スタンプはアウトラインもお花印で、これまた斬新です。 -
ザボン湯をなさっている時は、国道沿いの看板に画像のようにザボンを並べていらっしゃるようです。
他所のザボン湯では香りを楽しんだ記憶はあまりないのですが、旅館若杉さんのザボンは、硫黄泉のかおりにも負けず、爽やかな柑橘類の香りを放っていました。
冬ならでは楽しみです。 -
国道500号線沿いにあって見つけやすい施設です。
貸切内湯が3室あり、1室が硫黄泉、2室がアルカリ性単純泉となっていて、立ち寄り入浴の場合はいずれか1室を60分利用出来ます(1名での利用の場合30分)。
10時半頃にお伺いしたところ、「濃厚」と評判の硫黄泉のお部屋が空いてました。温泉棟は受付とは別の建物になので、女将さんが案内してくださいます。
「浴室棟に行く前に…」ということでスパポートにスタンプを押させて頂いたのですが、押印の後、勢い余ってスタンプが手から離れて宙に。
「あら、活きがええわ~(^^;」とごんごん。
「まだスタンプが新しいですから(^^)」と女将さん。
旅館若杉さんは、2010年12月に別府八湯温泉道の対象施設になったばかりなので、スタンプもピッチピチです(^^;
明礬温泉の施設は歴史ある建物のところが多い印象ですが、若杉さんは母屋も温泉棟も比較的新しい感じ。脱衣所も新しくて2人には充分な広さで使いやすかったです。
そして浴室への扉を開けて目に飛び込んできた光景に、思わず「わ~!すごい…」と声が出てしまいました。
木枠の湯舟を満たす緑みを帯びた白いお湯。成分で白くなった床。そして析出物が緑や黄色の結晶となって張り付いている岩壁…!
まだ入浴していないのに既にテンションMAXです。
湯舟の縁に整列したザボンを湯舟にそろりと浮かべ、丁寧に掛かり湯をして、ワクワクしながら入りました。
連日の寒さで冷え切った身体には、一瞬熱めに感じられましたが、少しぬるめの入りやすい温度でした。透明度は15~20cmぐらい。優しいながらも鮮度の感じられる肌当たりです。上品な硫黄泉のかおり(卵臭とは違う)とザボンの爽やかな香りが更に気分を盛り上げてくれます。
壁にゴツゴツと緑や黄色の結晶を成している析出物を観察していると、ところどころからお湯が染み出ていることに気づきました。もしかして足元や壁からもお湯が湧出しているのでしょうか?
浴室の上部15cmぐらいが換気のために開いているのですが、お湯の濃厚さや析出物の結晶を見ているとしっかりとした換気が必要なのも納得でした。
旅館若杉さんの後、ごんごんは翌日に掛けて9湯、旦那さんは5湯しましたが、ごんごんは2日間、旦那さんは4日間身体から硫黄泉のかおりが立ちのぼっていましたし、その際に使用した下着やタオルも3~4度洗濯するまで硫黄泉のかおりが取れませんでした。不快な香りではなかったので、すごく嬉しかったです。上品な肌触りとかおりでしたが、何ともすごいパワーを持ったお湯だったんだな~、と改めて実感した次第です。別府八湯温泉道に加入してくださったことに、感謝です。
別府八湯温泉道№178番。スタンプは明礬大橋と入浴姿の美人です。 -
別府泊の2日目、旦那さんに「今日は何湯入れる?」と確認すると、「2湯かな…。」という返事。
今日も2湯だけかよ…(;´Д`)
という言葉を飲み込み、2湯のうち1湯を、温泉にかける想いに激しく差がある夫婦でも楽しめそうなひょうたん温泉にすることにしました。
数ある別府の日帰り温泉施設の中でも老舗で規模の大きいひょうたん温泉。
スタッフの方はニコニコ・ハキハキ・キビキビと気持ちの良い接客。館内の掃除も行き届いていてさすがという感じです。休憩所スペースが広いので待ち合わせ場所に困りませんし、脱衣所や浴室も機能的、スタッフの方が頻繁に浴室の整頓に来られるので、外国人の方や銭湯に馴染みのない人にも、比較的抵抗無く利用出来ると思いました。
「銭湯に馴染みのない人でも抵抗無く利用出来る」施設は、ごんごんにとってはあまり魅力的でないことが多いのですが、ひょうたん温泉は違いました。
女湯の浴室のドアを開けると、まず目に飛び込んでくるのがずらりと並んだうたせ湯。
湯量が豊富なので、ドドドドドと湯が落ちる様子はかなりの迫力です。しかも本物の温泉を使っているので、床は析出物で黄土色に変色しています。
内湯エリアには、その他にも檜風呂や大正14年創業当時の面影を残すひょうたん風呂など、広い湯舟が数種類あって、すべて温泉です。
そして露天風呂も圧巻でした。女湯の露天風呂はお湯をまるで渓流のように投入しているのです。
数メートルの段差を岩肌を撫でながら滑り落ちてくる温泉。
岩肌にはもちろん黄土色の析出物が付着しています。その圧倒的な様にしばらく目を奪われていました。
ひょうたん温泉は、2008年にミシュランから「別府でもっとも美しい温泉」ということで三ツ星を与えられています。そのニュースを聞いた時は、「どういうこと???」と思いましたが、実際訪れてみて、「こういうことか…!」と思いました。
眺望や趣がひょうたん温泉より優れた温泉施設というのは他にいくらでもあります。
けれど、一施設で「贅沢に本物温泉を使って景観を形成している」のは別府広しといえど、ひょうたん温泉だけじゃないかと思いました。
温泉で滝のようなうたせ湯を作り、渓流のような流れを作る圧倒的な湯量を、加水があるにせよ、一施設で融通出来るというのはすごいことだと思います。しかもそれがどこにでもあるようなお湯ではなく、とても個性的なお湯というのもすごいです。
少し金気臭のするお湯は、お味がまるでカツオ出汁。その独特の風味を活かした温泉水ゼリー入りのソフトクリームが館内で販売されていますし、中庭には飲泉所(画像)もあります。
その上保湿効果のあるメタケイ酸が、温泉法基準値(50mg/kg)の約9倍の432.6g/kgも含まれています。
肌で感じられるお湯の鮮度は湯舟によってばらつきがありましたが、特に浴感の強いひょうたん風呂でほとんどの時間を過ごしていたら、湯上がりのお肌がものすごくふっくら・スベスベになりました。
いやあ…。ホント、もうヤラレタ!という感じでした。
ミシュランの調査員がごんごんと同じようにヤラレちゃったのかどうかは判りませんが、この施設を「別府でもっとも美しい温泉」と形容した感性には尊敬の念を抱きます。
銭湯に馴染みがない人も、個性のある温泉を楽しみたい人も、そして貸切湯が9室あるので、プライベート感を重視したい人も満足の出来る懐の深い施設だと思います。
「別府で1ヶ所ぐらい宿以外の温泉に入りたいな」という時は、こちらを選べば間違いないと思います。
別府八湯温泉道№41。スタンプは温泉に浸かったひょうたんです。
2010年6月現在、別府八湯温泉道高段者優遇入湯無料券対象施設です。 -
薬師温泉、天満温泉、ビジネスホテル松実に続いてやってきました。
駅前にあって営業時間も長いので、「いつでも入れる」ということで、むしろ後回しになってしまい、温泉道参加6年目にして初入湯となりました。
受付の奥さんたちは丁度売上精算作業中だったようで、別府八湯温泉道高段者優遇入湯無料券を見せると、「そこにスタンプあるから~。」と目で合図。ゆる~い感じが素敵です。
精算作業にいそしむ奥さんたちの横で無料券、スパポート、九州温泉道の湯印帳にそれぞれ押印して並湯に入りました。
中は脱衣所・浴室一体型ですが、浴室は階段を下りた半地下の場所にあります。
洋館風の外観と同じく、レトロな西洋風の感じのする浴室です。
共同湯には珍しく3ヶ所ほどカランがありましたが、洗面器が3つぐらいしかなかったです。
湯舟のお湯は緑色っぽい濁りがあり、弱いトロッと感がある肌触り。キリッと熱めだったので、1分未満の入浴を3回に分けて行いましたが、身体にガツンと来るタイプではなかったので、湯当たりはしなかったです。
ごんごんが帰り支度をしている時に、若い女の子がスパポートと九州温泉道の湯印帳を手に入ってきたので、心の中で「頑張ってね!」と声をかけました。
多分、ごんごんの方がよっぽどスタンプ数少なくて「頑張れよ」な状態なんですけど(^^;
浴室の外に温泉分析書を発見したので、受付の奥さんに断って写真を撮らせて頂きました。
奥さんはごんごんが撮影している様子を見て、「そのカメラ、レンズを覗かなくても写真が撮れるの?」と話し掛けてこられました。
「そうなんですよ~。こんな風に画面で確認するんです。」
「へ~、そうなってるの!知らなかった!」
最後のゆる~い会話で心も和んで、ホテルへ戻りました。
別府八湯温泉道№7。スタンプは建物外観です。
2010年6月現在、別府八湯温泉道高段者優遇入湯無料券対象施設(並湯のみ)です。
※画像は昨年前を通りかかった時に撮影したものです
~~2011年7月追記~~
浴室の名称と利用料金が変更になりました。
(旧称)並湯 →(新名称)あつ湯
(旧称)高等湯 →(新名称)ぬる湯
利用料金はどちらも200円です。 -
冬の寒い夜、薬師温泉を後にして天満温泉を目指しました。
地図を見ると、住宅街の中にあるようなので見つけられるかどうか不安でしたが、薬師温泉さんと同じく施設が近づいてくるに連れ温泉のにおいが漂ってきますし、何よりも背の高い源泉井戸(基本情報トップの画像)からシューシューと蒸気を出しているのが遠くからも確認出来たので、全然迷わなかったです。
湯煙は別府名物ですが、この辺りの地区では珍しいものだと思います。
外観は鄙びていますが、中は比較的最近改装されたようで、脱衣所・浴室一体型、シャワー・カラン・椅子無しという別府の共同湯共通のスペックではあるものの、かなり新しい感じで清潔感もあります。地元の方にも人気のようで、訪問時も10人ほどの人で賑わっていました。
小判型の湯舟には無色透明の入りやすいお湯。訪問時は適温でした。
中心にある正方形の鉄格子が源泉投入口のようで、みなさん浴槽の縁に沿って入浴なさっていました。
別府八湯温泉道№92。スタンプは「別府大仏」。残念ながら、老朽化により平成元年に取り壊されたそうです。
【2011年8月9日 10:30 a.m.頃再訪】
2011年2月にNHKの「ふだん着の温泉」に紹介されていた際に、肌がキレイになるという評判とのことでしたので、今回は午前中に伺うことにしました。
平日の午前中ですので「今回は湯船の撮影が出来るかも」と皮算用をしていたのですが、浴室には常に6~7人いる人気ぶりで驚きました。
共同湯としては広くて利用しやすいですし、現管理人さんが元左官職人ということで、建物のメンテナンスがしっかりとされていて清潔で快適ですから、地域の方に本当に愛されているのだと思います。
そしてお湯も期待していたとおり、夜に利用した時より浴感が強くてずっと印象が良かったです。
言葉では表現しにくいのですが、無色透明無臭ながら肌を通して温泉ならではの湯の力がビシビシ伝わってくる感じでした。
今回は洗面器をお借りしたので、お返しする時に管理人さんに「『ふだん着の温泉』の見ましたよ」とお声かけしましたら、素敵な笑顔を返してくださいました。
共同湯の管理というとても大変なお仕事にも関わらず、観光客のごんごんにも気持ち良く応対してくださる管理人さんも天満温泉の大きな魅力だなぁと思いました。