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投稿日:2010年3月28日
名湯、み~っけた(^o^)/ (老松温泉 喜楽旅館(閉館しました))
イーダちゃんさん [入浴日: 2010年3月9日 / 2時間以内]
55.0点
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22.0点
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10'3月9日11時すぎ・・・那須の北温泉にひさびさの3連泊を決めたイーダちゃんは、北温泉の受付のおばちゃんとさんざん話しこみ、コーヒーまでごちそうになってのほのぼの帰り道、いささかセンチな心境に落ち込みつつありました。
帰り道っていっつもそーなんです、しゅんとなる。
とりわけその旅が楽しければ楽しかったぶんだけ。
フロントガラスの外、湯本の町には雪がちらついています。窓越しは冬の冷気。淋しくて、悄然とした、静かな景色。とっても綺麗。でも、なんとなくか釈然としていない、それは、たぶんノルマを果たしてない自分への責めの気持のようでもありました。
とゆーのは、僕は、温泉旅にいくたび、新規の温泉を開拓するのを自分へのノルマにしていたのですヨ。ですが、今回の北温泉滞在中には思わぬ大雪に見舞われまして、予定していた福島の公衆浴場巡りが果たせなかったのであります、
いや~ マジ凄い雪でしたもん。スタッドレスを履いてはいましたが、あそこまで豪快にドカッと積もられちゃいますとね~、以前冬の八甲田で廃車事故をやらかしたイーダちゃんは、いつも心理的に引いてしまうのです。
近場の塩原の寺の湯には行った、元湯のゑびすやさんにもひさびさ行きました。
でもでもでも! 新規温泉はいってない。
だもんで、帰路の那須湯本でいささか複雑な心境でいたのでありますよ。と、ふいに「老松温泉」という看板が目に入りました。湯本の帰り道の郵便局付近。橋を渡ってすぐ、反射的に左折をば。
「おし。ここ行ってみよ」
雪のちらつく鉛色の空の下、小ぶりの川沿いの狭い土の道をくねくね上ります。超ひなびた道ですわ。看板がなきゃまずクルマでいこうなんて思わないような道。そこいくとやがて産業廃棄物の置き場みたいながらんとした空き地にでまして・・・どーやらそこが駐車場のよう。そこにクルマとめて、さらに閑散とした道を上ると・・・見えてきた見えてきた、でも、なんちゅーこれはボロイ宿!
最初はほったて小屋のなれの果ての廃墟かと思っちゃいましたヨ。でも違う、そこが目的の老松温泉の喜楽旅館さんなんでありました。あまりの味のあるぼろっぷりにコーフンしたイーダちゃんがパチパチ携帯で写真を撮っていると、「おや、お客さん、お湯ですか?」とご主人らしきひとが向かいの帳場(?)からがらりと現れてこられて。
500円払って、年代物の木戸をくぐり、pawpawさんの写真通りの木のぐるぐる階段をくぐります。お風呂はその先。狭い着替処の衣類籠はなんかいっぱいです。なんとか服をぬいで「こんにちわ~」と湯場入りすると、
ああ、お客さんが数人「こんにちは~」と返してきます。あら、反応いいじゃん、なんて思いつつまわりに目をやると、わ、なんちゅー味わい深いお風呂でせう。歴史臭超ぷんぷん。野沢あたりの共同湯をそのまま小ぶりにして、ボロ度をいくらかUPさせた感じの二連のお風呂です。すべて木製のしんなりした造り。
お湯は湯本らしく白濁してて、さらにそれにいくらか緑がかった感じ。掛け湯してお湯入りすれば・・・ああ、寄ってよかったと心から思いましたねえ。
実に柔らかい、自家源泉のこちら、名湯デス。
温度はそう熱くない、鹿の湯のいちばんぬるいお湯よりさらにぬるい感じ。でもね、こちらのお湯は柔らかくってね、長時間入ってると硫黄の香りがねー 肌ふかーくまで染みてくるんです。
「ね、こちらいい湯でしょ?」と福島発のひとなつっこそうなジモティーのおじさんが話しかけてきます。「わたしゃ、ここまでクルマで30分なんだけど、毎週ここにはくるんですよ」
湯気のもわもわ舞う浴場でおじさんとしばし世間話としゃれこんでみて---イーダちゃんはもーご機嫌ニコニコ状態でありました。
こちら、ごっつーいいお湯、超穴場だと思います。
ただあんまりボロイんで、ボロイのが嫌いなひとはダメだろーなー もったないなー あとあそこの地下の部屋、ひとのいる気配もしたんで、もし泊まれるなら今度泊まってみようかな、なんてひそかにもくろんでもいるイーダちゃんなのでありました☆3人が参考にしています
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