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投稿日:2005年11月1日
近代的な和倉温泉に残る木造の宿 (大正浪漫の宿 渡月庵(宝仙閣別館 渡月庵))
ぽん太さん [入浴日: - / - ]
44.0点
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全国的に有名な加賀屋をはじめとして近代的な大旅館が建ち並ぶ和倉温泉のなかにあって、大正時代の木造二階建てを今に伝えるこじんまりとした宿です。時代に取り残されたかのようにビルの谷間にあり、入り江の水面に映る夜景は、どこか郷愁を誘います。
お風呂は露天風呂付きの男女別内風呂と、1時間二千円の貸し切り風呂があります。内風呂はタイル張りで風情に欠けます。露天風呂は檜造りですが、浴槽が小さいうえ、周囲に高層建築のホテルがあるためか目隠しが多くて開放感がありません。おまけに理由はわかりませんが、お湯は温泉ではなくて沸かし湯です。貸し切り風呂も内湯はタイル張りで、檜造りの半露天風呂も壁や垣根が新建材なのが残念です。
旅館の建物自体は大正時代の数寄屋造りということですが、内装が新建材で改装されているのが惜しまれます。
お湯は海沿いらしく塩っぱいですが、カルシウムがかなり含まれていて、ただの暖かい海水ではありません。少し油っぽい味がしました。内湯は加水、循環、殺菌しており、源泉はちょろちょろ流れ込むだけです。貸し切り風呂は加水なし、加温なし、循環なし、消毒なしと表示されておりますが、お湯は浴槽から溢れ出してはいませんでした。
料理はおいしくて食べきれないほど。仲居さんは「馴れなれしいおかみさん系」の応対でしたが、素朴で感じはよかったです。
できれば新建材を使わずに古き良き姿を保って欲しいのですが、土台がかしいできているらしく、やがてコンクリート造りに建て替えられてしまうのでしょう。行くなら今のうちです。
建物の外観、食事、お湯はいいけれど、新建材を使った内装や浴室が減点となり、ぽん太の評価は4点です(2005年10月宿泊)。2人が参考にしています
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