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金沢湯涌温泉より車で5、6分奥の宿。
ネットの温泉好き友人から薦められて出掛けたが、
なるほど、すべてが心に残る宿だった。
館は、加賀藩ゆかりの建物で、お殿様が滞在した部屋や、
食事所の囲炉裏は年季を感じさせる重厚さがあり、天井も高く
開放感にあふれていた。本業は岩魚料理をメインにした料理屋
のため、宿泊者は三組に限定している。
自分が案内されたのは2階の部屋だったが、3名で12畳のこたつ
部屋と、これまた12畳の寝室を提供してくれた。
布団敷きはセルフサービスで、ゆっくりして欲しいとかで部屋にはテレビもないが、外の景色を見たり、話をしたりで何不自由なく時間が過ごせた。こんな過ごし方はいつ以来か、思わず苦笑である。
さて温泉だがこれは内湯のみで「温泉宿」と呼ぶには設備がたりないような気もしたが、これがなかなかの名湯で、
ツルヌル感があり、入浴回数が増えるほど満足度がます不思議な温泉。生まれたばかりのフレッシュな湯を何の手も加えず流している源泉掛け流しだ。
いい湯なら内湯のみでも十分満足、変に浴槽を増やして循環などするより、こちらの方がよほど充足感がある。
この日はこの冬一番の積雪だったそうで、深々と雪が降り、真っ白な野山に心が洗われた。
今のところ、宣伝不足ということで、口コミの宿泊者がほとんどだそうだが、「2月23日(土)の旅サラダ」という旅番組で紹介されるという。これで宿泊者が増えれば1日三組ということで予約は大丈夫かいなと、心配している次第だ。0人が参考にしています