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帯広から糠平湖を過ぎて国道273号を三股まで進むと、三股橋という橋がありますので、その脇を音更山・ニペソツ山・石狩岳と書かれている看板に従って林道に入ります。無舗装の砂利道です。横に入るいくつかのゲートを無視してずっと道なりに10kmほど走り続けます。途中に登山口方面への駐車場がありますが、それも過ぎてさらに進み続けます。大きな丸太に岩間温泉と書かれた場所があって数台分の駐車スペースがあります。別にSUVとかでなくても入れますが、底をこするのは覚悟した方がいいでしょう。
ここからは歩きで10分ほど。少しずつ硫黄の臭いがしてきます。徒歩で丸太を2本渡ったところが岩間温泉。全く何もない山の中に、いきなり岩とコンクリートで作った野湯が出現します。これはびっくり。浴槽は4つ。たぶん浴槽を作り直してくれた人たちが時々掃除してくれているらしいです。藻でぬるぬるな野湯が多いなかで、これはとてもありがたいです。お湯は川の脇から何カ所か湧き出てきており、新しいうちは無色透明で細かい湯ノ花がたくさん舞い、しばらくすると劣化して見事な乳白色の湯になります。源泉は熱いですが、川水を引き入れて適温にしてくれています。
脱衣所はスノコ1枚と、柵で囲われた1人分くらいの脱衣所がありますが、他は川原で裸になるしかありません。しかも対岸ではキャンプとかバーベキューの人がいたりします。でも、ここまで来た甲斐のある温泉です。こんな山奥にこれだけの浴槽を作ってくれた人たちに感謝したいです。ここへ至る林道でヒグマに遭遇しました。熊は本当にでかいです。明らかに人よりも熊と鹿が多いと思います。熊避けを持っていった方がいいです。5人が参考にしています