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国道140号線から少し県道を入ったところにあるかやの家は、観光客であふれる秩父の喧噪が嘘のような静かな山里にあります。天然の木を使った広々とした瀟洒な建物は、客室も11室と少なく、隠れ家のような雰囲気です。
お風呂は宿の名前のとおり榧(カヤ)の木でできています。榧は碁盤や将棋盤に使われる高級な木材で、ぬくもりと気品があります。男女とも内風呂と露天風呂があり、一日おきに交代となります。お湯は無色透明ですが、表面にかすかに湯の花が浮き、ほのかに硫黄の香りがします。秩父は泉温が低いので循環加熱式ですが、加水はしていないそうです。
食事は山の幸をふんだんに使った懐石料理を部屋食でいただきます。とても手が込んでいておいしく、しかも出来立ての暖かい状態で出てきます。
ところで翌朝、男女入れ替わりになって榧の木露天風呂に入ったところ、この風呂十数年前に入ったな……とぽん太は思い出しました。その頃は白百合荘という名前だったので気がつかなかったのですが、確かに同じ宿だそうです(2005年7月宿泊)。1人が参考にしています