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那須の温泉といえば、鹿の湯がなんといっても断然トップの
知名度でしょう。その源泉をそのまま引湯しているのが雲海閣
である。ここは、食事無で宿泊できる旅館で4000円台ととても
リーズナブルで温泉が楽しめるため、那須の作戦基地、中継地点と
してもってこいの施設だと思います。
温泉は大丸旅館から引湯している明礬泉浴槽と、鹿の湯から引湯して
いる浴槽計2つある。どちらも熱めでしっかりしたいいお湯です。
雲海閣のご主人は、とても那須温泉の未来に対して真剣に考えを
巡らせている方だと話を伺っていて感じました。那須湯元温泉は天皇
一家の静養地であるため中々思い通りに開発できなかったり、自分の
土地でも木が切れないといった制約が多いいようである。
セブンイレブンの茶系の看板の色からも想像できるだろう。
町の人の意見は様々であり、このまま廃れていいか、軽井沢・清里みた
いになればよいか、開発か現状維持か意見が対立しているらしい。
その制約の中でも色々と若者中心に模索しているようで、例えば、
『鹿の湯源泉の宿』といったのぼりを作るだとか、雑誌のタイアップを
増やすだとかブランディングの強化に励まれているようだ。
雲海閣は、とても古い宿といった印象だが、これは温泉の質とも関わり
あいがあって、強酸性のため、鉄釘が打てなかったり、冷蔵庫、テレビ
なども1~2年で壊れるそうだ。修繕費が他の宿よりもかかってしまうとの
こと。秋田の玉川温泉でもそんな話を聞いたことがある。
これだけいい温泉があるのだから、お湯だけの評価で人が来るような
時代になって欲しいものである。ご主人の苦労が報われるように
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