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圧倒的な存在感に驚嘆しました。
濁りのない無色透明なお湯がなみなみと古びた浴槽に満たされ、足元の小石の間から源泉が湧き出しています。ほの暗い鹿鳴館風の「弘法の湯」は時間が止まったように迎えてくれました。
ちょっとした話し声も煩わしく感じる程、静寂が似合います。何も考えず身を浸し目を瞑れば、法師川の清流の音だけが耳に届いて、本当に贅沢なひと時を過ごすことが出来ました。
皆、丸太を枕代わりにしたり寝ころんだりして、長湯を楽しんでいましたが、私も風呂の上がり框に座ってずっとこのまま窓外の景色を眺めていたいと思いました。
館内にはもちろん有名なフルムーンのポスターがあり、群馬県や温泉に関する書物も閲覧出来ます。玄関前では冷たい清水で冷やされた100円のサイダーが料金箱と共に用意されていたり、ちょっとした気配りにも心安らぎます。
いつの日か妻を連れて再訪しよう、と心に決めました。
帰るのが名残惜しいほど素晴らしい温泉でした。1人が参考にしています