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8/23(土)、家族5名で一泊。
本館がいっぱいということで、階段を4つ上がる別館に宿泊。地下鉄の階段を登りなれているわしは平気だが、年寄りにはきついだろう。あと、クルマ生活のイナカ人もきついかも。(あとで聞いたら、この季節は本館18000円、別館11000円だそうな)
雰囲気は群馬法師温泉に似てます。間口二件の入り口に赤い鋳鉄のポストがあるところも同じ。帳場の感じもそっくり。でもこっちのほうが都心から遠い分だけすいていて、値段が安い、ということかしら。
接客と部屋の清潔さは特筆もの。これだけの規模なので家族経営ではないようだけど、従業員の接客姿勢が非常に自然で好ましい。
お湯はヒバの床からゆっくり上がってくる。源泉で44度くらい。水を足して42-3度くらいか。
無色透明、無味無臭、湯花も浮いていない。
ただ入っていると、いわゆる「効き」が早く、うっかりすると湯あたりする。
ここは「源泉の上に作った浴槽」に徹底している。
のみならず、洗い場にはカランがなく、体を洗うのも掛かり湯を使う。宿のポリシーを感じて好ましい。
浴場は二箇所あるが、いずれも堂々たる木造の湯屋作りで、床は十和田石とヒバ。
食事もレベルが高く、文句なく☆5つ。
近くの「酸ヶ湯」とセットで喧伝されるが、お湯の質は好みがあるから語らず、サービスの質、部屋の管理、いずれも蔦がレベルが上。
蛇足。この温泉の宣伝に一役買った(蔦温泉いわく)「明治の文豪」大町桂月は、現在、まったくその名を忘却された明治の文章家。
友人にカネを借りてカニの缶詰工場を作るべく北海道に渡り、札幌あたりの芸妓に入れあげてオカネを使い切ってしまう、という、明治によくいた自然主義オンナ大好き破滅型の三流文人です。3人が参考にしています