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浴室の扉を開けた瞬間、鉄と硫黄の何ともいえない匂いを感じ、期待が高まる。浴槽の淵からは湯があふれ続け、茶色の析出物が形成されている。成分も濃いのだろう。湯口からは大量の湯が注がれていた。
湯はやや熱めだったため、半身浴で体を慣らそうと2,3分浸かったが、この時点で既にかなりの発汗!このまま全身浴で入り続けていたら、のぼせていたかもしれない。
浴槽から出たり入ったりを繰り返した。久しぶりに「参った!」と思わせる浴感。まともに入っていると相当な疲労感が出るので、入浴後に車の運転をする場合は注意が必要かも。
湯が生きているというのはこういうことなのか、入浴中もはっきりと体の変化が感じられる。熱すぎず、心臓に負担がかからないのも良い。
こういう湯は名湯が多い。湯上り後も、ガツンとジーンと浸透してくる。
また湯口から離れていても、肌には多くの泡がつき、生きている湯を実感した。(これだけの気泡は、長野県内では泡の湯、有乳湯以来である)
色は小谷村の温泉によく見られる笹濁り、臭いははっきりとした鉄と硫黄の臭い、視覚や嗅覚、浴感でも温泉らしさを感じられる素晴らしい湯である。
素朴な施設だが、この山奥にあって十分な施設である。食事も一品一品手がこんでおり、満足であった。20人が参考にしています