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泉質・料理・雰囲気の総合点ではベスト1の温泉です。
湯量が豊富な妙見温泉。その中でも一番の老舗のこちらは4本の泉源を持っています。別館宿泊者が使えるのは梅の湯(本館の温泉と同じ泉質)、露天風呂、キズ湯の3種類のみ。けど1泊のスケジュールではそれでも多い感じで、露天風呂に浸かる時間が取れませんでした。残念。
梅の湯・キズ湯ともとてもシンプル。シャワーもカランもありません。大量の湯が贅沢に掛け流されている湯船と加水用の蛇口だけです。
梅の湯はシャンプー・石けん類もありません。必要な人はおりはし旅館の事務所で購入出来ます。湯船は3人ぐらい入れそうなもの1つと1人分のスペースのうたせ湯付きのものが1つ。どちらも金気臭がし、赤茶けた濁りがあります。妙見石原荘のお湯に似ていますが、こちらの方が少しぬめりがあって肌当たりがやさしく、浴後の肌のつやつや感が上です。また、温まり方もマイルドで汗だくになりません。
こちらにだけ自噴するというキズ湯の浴室は33度のキズ湯と49度の別泉質の温泉(加水)の2つの浴槽があります。まずは温かい浴槽で毛穴を開かせて、その後キズ湯に入り成分を肌にしみこませるという入浴スタイルです。析出物は妙見温泉のどちらの温泉でも見られるようですが、2つの浴槽を比べると湯の花も析出物も圧倒的にキズ湯から出ています。それだけ成分が濃いということでしょうか。湯の花は赤錆のような色をしていて、浴後は強烈に鉄臭くなります。半日後に帰宅してシャワーを浴びても、翌日にまだ鉄臭が残るほどです。それだけ濃くても肌には優しいようで、ボディローションを使わなくても肌はしっとりサラサラです。ただ、キズ湯は20:30から翌朝7:00迄は抜かれてしまうので、早めに利用しなければなりません。宿からの説明は「キズ湯は20:30-21:00まで清掃」だけだったので、22:00に空の浴槽を見た時には相当ショックでした。この案内不足だけがこの宿の対応の唯一の不満です。
本館・離れとも専用浴室がありますし、別館山水荘も9部屋しか無いので、ほとんど貸切状態で楽しめました。良質のお湯を誰にも邪魔されずじっくり味わえるのは何とも贅沢な気分でした。
画像はキズ湯浴槽から竹の湯浴槽を撮ったものです。
洗い場に掛け流されている温泉の量がすごいので、窓の外の景色が写りこんでいます。6人が参考にしています