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ここを訪ねたのは去年の四月。鹿児島空港でレンタカーを借り、霧島神宮、硫黄谷温泉と廻った後、雨模様の空の下、周りは深く霧が立ち込めてきて視界がきかず、怖さを感じながらも「さすが霧島、霧が濃いわぃ」と独りオヤジギャグをごちながら向かったのが当日の宿であるここ。
部屋は四畳半ほどで、備品は必要最小限のものしかないものの清潔、食事も簡素なものでしたけど、それらがかえって湯治場の風情を感じさせます。
肝心の風呂ですが、主浴場は木造の内湯。夕方まではパラパラと地元の方なんかが来ていたんですが、夕食後は独占状態。主浴槽は硫黄泉で熱め。その横には小ぶりな炭酸泉の浴槽があるんですが、入ると白い湯の花が渦巻き、火照った体に心地いい。もう、何遍も交互に浸かり、時に木の枕で体を横たえたりで精神は恍惚状態へ。
ほんと、堪りませんでした。18人が参考にしています